ただの映画好き日記

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The Lady アウンサンスーチー ひき裂かれた愛

2018-07-06 | 映画 サ行


1988年、ビルマ。英国で幸せな家庭生活を送っていたアウンサンスーチーは、母の看病のために久しぶりに祖国・ビルマ(現ミャンマー)に戻ることになった。そこで目にしたのは学生による民主主義運動を軍事政権が武力で制圧する惨状・・・。そんな中、「ビルマ建国の父」と死後も多くの国民から敬愛されるアウンサン将軍の娘の帰国を聞きつけた民主主義運動家たちがスーチーの元に集まり選挙への出馬を懇願する。不安を抱きながらも民衆の前で立候補を決意するスーチーだったが、それは、ビルマを支配する軍事独裁政権との長い闘いの始まりであり、愛する家族とのひき裂かれた辛く厳しい人生の始まりを意味していた。

The Lady アウンサンスーチー ひき裂かれた愛 2011年/フランス/リュック・ベッソン





リュック・ベッソンが監督だったとは知りませんでした。
いい映画でした。
無駄なくまとまっていましたし、過剰でも感情的でもなく、淡々と事実を伝えながらも、映画としてきっちり観せる雰囲気は素晴らしいと思いました。
ただ、2011年の作品です、あくまでも。
私自身、2011年公開の作品ということを何度も意識しました。

長い間、軟禁され、自由もなく、家族にも会えず、本当にご苦労をされたことと思っていました。
ですが、逮捕されたわけでもなく、刑務所に入れられたわけでもなく、首や手や足を鎖で繋がれたわけでもなく、もちろん、拷問を受けたわけでもなく…。生まれた時から大きな家に住み、お手伝いさんを雇い、父親を亡くしたことは悲劇だろうけど、その後は、イギリスで家族に囲まれ幸せに暮らし…。ロヒンギャの皆さんのように、理不尽にも家を追われ、食べることも学ぶこともままならないという暮らしをしたわけでもなく、そう思うと、この人は何がしたかったのだろう?と、今は反感すら感じます。

ミャンマーを民主化した力が本物だったのか、もしくは、それは本物の民主化だったのか疑わしく思います。
大統領よりも立場が上だという国家顧問であるスーチーさんにはガッカリです。
家族よりも祖国を選んだのだったら、より良いミャンマーを築くべく、何よりも人々の命を尊重し、人々の幸せのために尽力してほしいです。

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