空中ブランコ
奥田 英朗 著 文芸春秋 / 2004.4
うまくジャンプの出来なくなってしまったサーカス団の団員、先端恐怖症のヤクザ、
先輩教授のカツラを剥がしたくて仕方がない強迫観念に襲われる講師などなど。
精神科医の伊良部のもとには、今日もおかしな患者たちが訪れる。
ところが、彼らは稚気溢れる伊良部を見て、病気で悩むことに馬鹿馬鹿しくなってしまう始末。
彼の治療は意図したものなのか?
大好評の前作『イン・ザ・プール』から二年。欲望の赴くままに、伊良部が再び暴れ出す。
今回も面白い!ホントに面白い!!
『イン・ザ・プール』の症例(?)もどれも面白かったけど、今回は大爆笑しちゃいました。『義父のヅラ』には参った・・・。
こちらも短編5編収録なんですが、『義父のヅラ』のように笑えるのもあれば、なんとなくジ~~~~ンとしちゃうようなのもアリで、大満足の1冊です。
Dr.伊良部、サイコーです!!
早く、次を読みたくてたまりません。
奥田さんって、ホントに『最悪』の奥田さん??