ただの映画好き日記

観た映画と読んだ本の自分用メモ。

フローズン・リバー

2011-07-08 | 映画 ハ行


新居購入のために貯めていた大金をギャンブル依存症の夫に持ち逃げされ、2人の子供を抱えて途方に暮れている白人女性レイ。愛する夫に先立たれ、義理の母に奪われた赤ん坊をいつの日か引き取ることを夢見ながら生きるモホーク族のライラ。ふとしたきっかけで知り合った2人は、それぞれの切羽つまった“ギリギリ”の状況を切り抜けるために、はからずも共犯関係に手を染めていく。

フローズン・リバー 2008年/米/コートニー・ハント





切ないですね~。
子供たち、特にT.J が本当に可哀想。
うまく言葉にできないのですが、親がしっかりしていないばかりに、親よりも背負うものが大きいように感じました。
弟にクリスマス・プレゼントを用意したり、食事を用意したりと、15歳という年齢が更に難しくさせるんだなとも思いました。

レイは夫を撃ったようですが、どうやらすぐに発砲するタイプのようでもあり、その辺り、夫婦間の背景が少しでも描かれていたらよかったなと思います。
先住民と不法入国については、正直、あまり伝わってくるものはありませんでしたが、ライラの感情の変化にはグッとくるものがありました。

そして、ラスト。
ライラに罪をきせて自分は逃げる、その途中、レイはライラとの友情に気付いたんですね。
出所した後も、新しいトレーラーハウスでみんなで暮らすのかな~なんて思いました。
新品のトレーラーハウスはきっとライラが不足分を出したんだな~と思える出過ぎない静かなラスト、更に、あの回転木馬!
回転木馬の真ん中で自転車をこいで動かす仕組みなんですね。
楽しそうに自転車をこぐお兄ちゃんのT.J の姿に胸をうたれました。

とにかくラストが素晴らしく、でも、そのラストを迎えるために少しずつ少しずつ重ねてきてたんだな~と、エンドロールで涙があふれてきました。

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