19世紀後半のデンマークの小さな漁村に牧師を父に持つ姉妹がいました。
日々、村人達の為に尽くす姉妹のもとへ、夫と息子を亡くしパリを追われたバベットという女性がやってきます。「ここを追い出されたら死ぬしかない」と涙ながらに訴えるバベットを受け入れる姉妹。
いつしか村人達に、「バベットは姉妹が仕事をしやすくする為に神様がつかわせてくれた」と言われるほど信頼を受けるようになっていました。長い年月が経ったある日、バベットのもとへ1万フランの宝くじが当たったとの通知が届きます。姉妹は、当然パリに戻ってしまうと思い込み、悲しみにくれていたのですが・・・。
バベットの晩餐会 1987年/デンマーク/ガブリエル・アクセル
2度目の鑑賞です。
去年観た映画の中で1番のお気に入りです。
アカデミー外国語映画賞を受賞した作品という事で観てみたのですが、素晴らしい出会いとなりました。
この映画を観ずして、映画好き人生を終える事なんてできなかったと言えるくらい、本当に素晴らしい作品を観る事ができたと思っています。
ただただ静かに地味に進んでいきます。
最初は眠たくなるかもしれないけど(笑)、中盤以降のバベットの料理シーンや、村人たちが饒舌になっていくシーンを観ていると、いつしか私も幸せになってきて、胸が熱くなってきます。
《以下、ネタバレ。でも、ネタバレだからってど~ってことない。》
パリにいた頃、最高級レストランの女性料理長だったバベットは、当たった宝くじ1万フランを使って、命を助けてくれた姉妹や、迎え入れてくれた村人達にフランス料理でもてなす事を決めました。
1万フラン全てを使って食材を調達します。海辺にはバベットが手配した亀やうずら、その他のたくさんの食材が届くのですが、それを見た姉妹が「とんでもない事が起こる」と不安にかられます。
バベットの気持ちを無下にもできず、バベットに知られずにそっと村人達を集め詫びるのでした。当日は、味わう事なくだまって食べてください、と。
村人達も覚悟を決めます。
晩餐会の当日、神妙な面持ちで集まった村人達。
次々に運ばれてくる美味しい料理とワインに、いつしか酔いしれ、笑顔で食事と会話を楽しみます。
それまで、集まれば言い合いをしていた者達も笑顔で許し合うのでした。
全て終わった後、厨房で一人座り込んでいるバベットにお礼を言う姉妹。
1万フラン全てを使った事を知り驚いている姉妹にバベットは言います。
「貧しい芸術家はいない。私はお客様を幸せにしてきた。」と。
この一言で映画は終わります。
そして私自身、「あ~、私も幸せにしてもらったんだ。」と気付くのでした。
そういう映画なのです。
私もこの作品、大好きです!
素敵な映画だなあ、と思いました。
素晴らしい芸術は、人の心を幸せにするものなんですね。
TB&コメントありがとうございます。
うわ~~~ん、嬉しいです!この映画の良さを分かち合える方に見つけて頂いて。ブログ書いてて良かった!と思う瞬間かも。
ホントに素敵な映画ですよね。
私たち、バベットのお料理を口にする事は出来ないけど、十分、幸せな気持ちになれましたよね~。
2回、3回と観たくなりますね。
人気blogランキングを見ていたら、「バベットの晩餐会」の文字が目に入って、おお!と思ってこちらのblogにお邪魔しました。
自分が大好きな作品を同じように好きな人がいる、っていうのがとても嬉しかったので。
また寄らせてもらいますね♪
ホントですね~、共感できるって嬉しいし、楽しいですよね。
また他の作品でも共感できるものがあるといいですね♪
こちらこそ、これからもお邪魔させてもらいますね~。
ごめんなさい~、TB返しさせて頂いて、だまって帰ってきてしまいました。すみません。
コメント頂いて恐縮しておりまする。
こちらこそ、TBありがとうございました。
映画、観たいのがいっぱいで困ってます。
観たよぉぉぉ!
すっごいよかったぁ!
いずみちゃんイチオシなのがわかった~!!
TBしたからねぇ!
ありがとね~!!
みーちゃ~~ん、観てくれたんだね~。
うれぴぃよぉ~~ん。
ホント?ホントにすっごい良かったぁ??
そうそう、私のイチオシ!!
これね、1回より2回、2回より3回と観ていくと更に更に良い~と思うわん。
TB&コメント、ありがとね~~~。