ブルーアガベ Blue Agave

健康エージの甘味料。9000年前からのメキシコの先住民からの贈り物。

ブルーアガベの紹介

2006-07-29 04:44:20 | ブルーアガベ入門
ブルーアガベは日本語では竜舌蘭と一般的に言われている植物。テキラーの原料だと云うことは良く知られているが、そもそもブルーアガベは何なのか知っている人は少ないし、記述も少ない。なので、ここでなるべくブルーアガベの情報を集め、紹介するようにしよう。

まず、アガベはサボテンだと思っている人も多いようだが、そうではない。アガベはユリ科、アマリリスに近い。サボテンの生育地域で繁殖するので、サボテンの一種と間違えられるのだろう。多肉果実であり、サボテンなどとは全く違うライフサイクルを持っている。成熟したアガベは1.5メートルから、2.5メートルまで伸び、口径は2メートルから3.5メートルくらいになる比較的大きな植物だ。植物の寿命は8年から15年にもなる。もちろん、気候と種類や環境条件などでも違ってくる。アガベの名前はギリシア語の「高貴」と云う言葉から来ている。

メキシコには136種類のアガベ種の植物があるといわれている。その中で、ブルーアガベ(blue agave - agave tequilana weber azul)だけがテキーラ原料として認められている。テキーラのブランド管理は厳しく、テキーラと銘々をしたければ、ブルーアガベを使っていることをきちんと証明をしなければならない。ブルーアガベ51%以上と100%で作ったものは、明記されているので、ブルーアガベは特級の印なのだ。

格の少し低いメスカルのように、テキラーと称せないのだが、他の種類のアガベを活用している。ブルーアガベでないもので作ったものの中には、Sotol, Raicilla, BacanoraやPulqueなどのメキシコのアルコール飲み物がある。メスカルの中での希少なアガベのtobalaアガベを使ったものもある。アガベは、メキシコ先住民が9000年前から栽培活用してきたと云われており、果糖の高さからヨーロパ人が来る前から食料や醸造に利用してきた。

テキラーを自国の誇る名酒としているメキシコ人は、原料に選ばれるブルーアガベだけはきちんと管理している。栽培区域の把握管理から、ブルーアガベの植物の一本一本までもきちんとトレーサビリティできるようになっている。だから、ブルーアガベ100%の認定を受けているテキーラが最上級のテキーラなのだ。認定機関へのリンクは下記の通りだが、どこの会社がブルーアガベを取り扱っているのか登録しており、栽培区域の航空写真などあり、ブルーアガベへの思い入れが強い。
http://www.crt.org.mx/

最近日本にもアガベシロップが輸入されるようになってきているが、ブルーアガベなのか、そうでないのかきちんと見分けてみよう。テキーラの原料の善し悪しも判断できるようになったのなら嬉しい。

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