みちのくレースのおたのしみ

岩手競馬にまつわるあれこれ。とか。

1回水沢開催を振り返ってみる

2007年04月19日 | 岩手競馬
 まずは数字を出しましょう。

今年の売上げと入場者数(カッコ内は対前年比)
4/7 161,861,500(92.8):13,764(104.7)
4/8 200,783,200(97.8):22,347(94.9)
4/9 163,346,500(91.8): 7,695(102.2)

4/14 196,044,000(112.1):13,540(100.2)
4/15 207,761,700(85.7):22,360(85.6)
4/16 199,234,600(79.7): 7,909(95.3)

 6日間トータルの対前年比はそれぞれ92.1%、95.1%と昨年を下回りました。



 まず入場人員に関しては、JRA発売場における日曜日の減り方が目立ちます。水沢本場では15日日曜が対前年比81.7%(6,663人→5,447人)ですし、盛岡も同じ日に84.4%(6,417人→5,413人)。TT横手ははっきりしていて8日と15日だけが前年を下回っています。
 初日にイベントをぶつけた分と8日の日曜に選挙があった分が差し引きとして、“地方競馬分”に限った入場者数では少なくとも昨年なみのレベルにあったと判断していいと思います。
 (TT山本の2週目入場者数が対前年比50%以下と激減しているのですが、売上げは逆に前年比でやや増加しているところからすると、入場者のカウント方法が変わったのか?)



 売上げの比較は、ざっと箇条書きしてこんな感じです。

・全体では対前年比92.3%(約9400万円の減)
・水沢本場は同94.7%(約1500万円の減)
・テレトラ(盛岡含む)分は同96.7%ほど(約2100万円ほどの減)
・本場+テレトラ、つまり岩手競馬エリア分では同96.0%(約3600万円ほどの減)
・広域場外は同80.3%(約5600万ほどの減)


 水沢本場は15・16日が不振だったのが痛かった。ここの2日で本場マイナス分のほとんど全てを生み出してしまいました。
 テレトラックは、種市・山本・横手・三本木、そして東京・福島で7・8日の不振が目につきます。このいずれもが後半14~16日は大きく盛り返しているのと比べると前半の不振が余計に気になる。
 広域場外に関しては、1週目に九州地区での発売がなかった事、金沢・兵庫での月曜全レース売りが無かった事が大きく影響している。減少分はほぼこの分でしょう。



 他県テレトラックの前半の不振、これは事前の宣伝広報が徹底していなかった事に尽きるのではないでしょうか。広域場外についても当てはまる部分が多いと思います。
 前も書いたと思うんですけども、昨年・一昨年辺りから開幕当初の他県テレトラや広域場外で売上げが上がらない傾向が強くなっています。ただ、そのままダメなわけではなくて、徐々に上がってくる。しばらく経つと戻ってくる。
 これはやはり、冬の間競馬を休んでいる、ファンの方がいったん岩手競馬から離れる、そして春に競馬がスタートして「お、競馬始まったのか」と気付いて帰ってくる、そのタイムラグなんですよね。
 その間しっかり4月○日に開幕しますよ、来て下さいね、と宣伝していればそのタイムラグをかなり小さくする事ができるのですが、ここ数年は毎年この時期に存廃論議があって、次年度の動きがそれこそ開幕1週間前になるくらいまではっきりせず、宣伝活動も後手後手に回ってしまっていた。

 岩手県内のファンに比べたら、他県のファンの方は「いつから開幕」という認識がどうしても弱くなると思うんですよ。
 テレトラがあるところはまだしも、遠い他の県で広域場外を買ってくれるお客様にはとてもとても、だと思います。
 だからそういうエリアこそ、この時期は宣伝をしっかりしなくてはいけない。しかし結果を見ると、結局同じ轍を踏んでしまったかの感があります。

 存続が決まった後に、広報の担当者に「もう3月の開催は捨てて、4月の開幕分を宣伝しまくりましょう」と言ったんですよ。他の、もっとビッグネームな方もそういう意見を出したはずです。
 でも、その時の広報担当は3月一杯で異動。4月に入ったところで一からやりなおし。これではなあ・・・。
 いや、CMとか良く間に合ったと思います。思うけど、こうなるであろう傾向が見えていただけに、もう少しなんとかならなかったのかと・・・。



 広域場外の入り方は、これは冬の間こちらがごたごたした為ですから、昨年並みに入っていれば前年比プラスもあり得たでしょうけども、これは自業自得というか。
 兵庫はタイミングの問題、グレードレース発売もあるからいずれどこかで入ってくる。問題は金沢で、金沢が東海地区と連携したため、広域場外が岩手・金沢双方とも減りそうです。場外としての成績はかなり良かった所ですから、これは今後大きく響いてくるでしょう。



 水沢本場の15・16日の不振が、これが難しい。特に16日です。
 不振と言っても対前年比での話で、売上げ自体は9日の月曜よりも多いのですが、しかし同じ日の盛岡が入場者数で83.8%なのに売上げは94.9%だったのと比べると、水沢本場が入場者数97.3%・売上げ85.8%と落ち込んだのが「?」。
 確かに天気が悪くて気分的に盛り上がらない日ではありましたが、もっと他に何か原因がありそうです。23日の月曜日の傾向を参考にして考え直してみるか・・・。



 1回水沢6日間で約9400万円の売上げ減がありました。これを6日間の入場者数で割ると1070円です。つまり来て下さったお客様があと1点、あとワンチャンス多く狙う気になってくれていれば違う結果があったかもしれない。

 実のところ、毎年「前年に比べて○%減」、数億円単位の減少となっていますが、1日あたり・1レースあたり・1人あたりに直していくとそんなに無茶な金額のマイナスではないんですよね。
 となると、この6日間、1人ほんの1070円の減ですが、これを「たかが」と思わず死ぬ気でかき集めないといけない。今後とも同じ局面が頻発するでしょう。
 ではどうすればいいのか?。
(ひとまず継続)

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3 コメント

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こんにちは (gambler072)
2007-04-20 19:21:13
はじめましてこんにちは!

突然のコメント失礼いたします。

私のブログ
「インターネットで競馬!」で
こちらの記事を紹介させて頂きましたので
ご連絡させていただきました。

該当記事はこちらです。
http://blog.livedoor.jp/gambler072/archives/50150169.html
こんにちは (競馬大好き野郎)
2007-04-21 01:20:58
いつも役に立つ情報ありがとうございます


私もブログを始めましたので

もしよろしければ暇なときにでも見に来てください


では頑張ってくださいね
はじめまして! (しまじろうは魔法使い!?)
2007-04-21 17:50:52
よこてんさん、はじめまして!北海道は札幌の「しまじろうは魔法使い!?」と申します。どうぞよろしくお願い致します!

3月に色々と議論があった時、FM岩手の「勝ちそー」にもメッセージをお送りさせていただき、ラジオでテシオの事を知り、こちらまで辿りつきました。岩手競馬に関して、札幌にいるとどうしても距離や温度差は否めないものがありますね。日高という場産地から岩手競馬へデビューした事を思えば、我々にも出来る事を、本気で考えなければと思うんです。

そして、「勝ちそー」、お疲れ様です!ストリーミングでも拝見してます!ナビゲーターの加藤 裕さんは、土曜日の夜に「BEAT PANIC」、その翌日には水沢でふじぽんさんと競馬講座の司会、月、火の朝は「朝のペパーミントタイム」、ふじポンさんは土曜日に「魁!ミュー塾(ジック)」の収録と、忙しそうですね!よこてんさんも含め、お身体をご自愛いただきたいです!(加藤さん、ふじポンさんにもそうお伝えいただけると嬉しいです!)

それでは、また!この辺で失礼致します。