みちのくレースのおたのしみ

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馬インフルエンザ・続き

2007年08月17日 | 岩手競馬
 下のエントリーへのしまじろうは魔法使い!?さんへの返信も兼ねつつ。

 馬インフルエンザですが、今のところ岩手競馬では厩舎に対し感染や発症の疑われる馬がいないかどうか調査をしている段階とのこと。

 ただ、最近の暑さのせいで体調を崩している馬もいるわけで、よほど外見で分かる症状が見えない限りは関係者としても「何とも言いかねる」が正直な所だと思いますし、『外見上問題ないように見えても検査すると陽性』という馬もJRAにはいたそうで、となると一頭一頭検査をしない限りは分からないでしょう。



 現時点で一番怖いのは風評被害です。今日の競馬場でも「馬インフルエンザにかかった馬は処分されるのか」という話をされました。そんな誤解もあるようなので、馬インフルエンザに関する事柄を書いておきます。

 馬インフルエンザは伝貧などと違い、感染・発症したからといって馬の処分を要求されるものではありません。
 通常、安静にしていれば1週間から3週間で症状が治まります。
 ただし、外見上治まったように見えても調教によって悪化する場合があり、発症した場合にはしばらく安静にする事が大事です。

 馬インフルエンザでは複合する他の病気を発症しない限り、死に至る事はまずありません。

 馬インフルエンザは人には感染しませんが、人がウイルスのキャリアになる事はあります。ですので、感染が疑われる場所への移動、疑われる場所からの移動は馬のみならず人間も注意しなくてはなりません。

 競走馬は馬インフルエンザのワクチン投与を定期的に行う事が義務となっています。これは健康手帳というものに記載され、ワクチンを投与していない馬は厩舎地区への入場を拒否されます。少なくとも現役馬であれば「ワクチンを打っていない競走馬」は存在しないはずです。

 ただ、人間のインフルエンザと似たようなもので、ワクチンを打ったから感染・発症しないというものではありません。あくまでも発症をさせにくくする・発症しても軽くするという目的です。またウイルスの型が変わってワクチンの効果が弱まる、という事もあります。
 ですので、ワクチンを打っていても大量発生する事があります。諸外国でも大流行する事がしばしばありますが、ほとんどの国ではワクチンを打っていても大流行を防ぐ事はできませんでした。が、ワクチンの効果はあくまでもそういうものです。



 日本では71年以来の発症報告なんでしょうか。ざっとネットで調べた限りは「71年以来発生していない」みたいな書き方です。

 個人的にもの凄く気になるのは、15日のクラスターカップに出走したアグネスジェダイが函館から入厩している事。函館は激しく感染している所なので大丈夫かなと。

 南関東では馬の移動制限や厩舎関係者・騎手の他場・牧場への移動制限、感染があったエリアに滞在した人間の厩舎地区立ち入り制限までやっているそうです。岩手も同様の措置を急いで採るべきではないかと思います。

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1 コメント

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返信、感謝です! (しまじろうは魔法使い!?@北海道札幌市)
2007-08-18 18:46:25
よこてんさん、返信、感謝です。ありがとうございます!昨日の勝ちそーでも、岩手競馬は予定通り開催されるという事を知り一安心とはいえ、本当の意味でまだまだ用心が必要ですね。函館ってそんなに感染の状況があるって事を初めて知りました。考えてしまいます。ですが、一刻も早い沈静化と対策(対応)が急がれますね。早く状況が良くなるよう、願ってやみません。