岩見太市の老いを活きる語録集

 豊かな高齢社会を創造するNPO法人「シーズネット」の活動を日記風に紹介。2010年がんを発病し、その闘病も紹介。

千歳SOSネット

2008年07月31日 | Weblog
 認知症のある方や障がいのある方が地域で行方不明になられるケースが各地で増えていますが、今日千歳市でそのような方たちを地域全体で協力して早期発見に結びつけたり、見守り合ったりする「千歳地域SOSネットワーク事業運営協議会」の設立総会が開催され、その記念講演に招かれて千歳市社会福祉協議会に行ってきました。

 北海道では既に43SOSネットワークがありますが、多分十分に機能していないと思います。
 
 千歳市の特徴は関係団体だけではなく民間企業も含めた50団体が参加し、社会福祉協議会が事務局を担っている点にあると思います。

 この事業は市民同士が意識し合い、見守り合うまちづくりが基本にあります。
 千歳市のこれからの動向に期待しています。

生活のリズム

2008年07月30日 | Weblog
 60歳を迎えた後の過ごし方としてNPO法人シーズネットを立ち上げて8年目ですが、今までぼく自身現役時代と同じように8時から17時まで事務所に来てNPO法人シーズネット、もしくはシニア地域福祉研究会(自営業)の仕事を続けてきました。
 そして、平日はその生活パターンが定着していました。

 しかし家族の病気によって通院や買物の同行、一部家事の支援などの用事ができて、生活の一部を家の中のことに費やす必要性が生じ、現役サラリーマン同様のリズムが崩れつつあります。

 そのような新しい出来事に対応した暮らしのパターンが要求されていますが、多分これからそのような変化がドンドン起こってくると思います。
 身の回りに起こるさまざまな変化に臨機応変に対応した生き方こそシニア人生に求められてくるのではないか、と感じつつあります。

札幌駅の地下街にて

2008年07月29日 | Weblog
 北海道新聞社会福祉振興基金の評議員会出席のため、昼下がりの札幌駅地下街を歩いて北海道新聞社に向かいました。

 地下街をさり気なく歩いていて、やたら目についたのが男性シニア層がベンチに腰を下ろしていたり、地下街を歩いておられる光景でした。
 ポロシャツ姿で、丁度昼食時間帯のためかレストランの前に立ち止まっておられる方が多いように見受けました。

 シニア人生の居場所、存在感づくりについて改めて考えさせられました。

さっぽろ孤立死ゼロ中央区推進会議

2008年07月28日 | Weblog
 札幌市から孤立死ゼロ推進センターの事業委託を受けて2年目に入りますが、モデル地区の一つである中央区の推進会議が開催されました。

 札幌市内の住宅は戸建比率が減少して集合住宅が増えていますが、最大のテーマは集合住宅で「如何に孤立した老後の暮らしを防ぐか?」にかかっています。
 地域の人間関係の煩わしさから逃れるためにマンションに入居したい、という考えから、寂しさを脱皮した暮らしのためにマンションに入居したい、という新しい価値観でのマンションライフを考える時期にきていることを実感しています。

 家族や近隣から孤立した暮らしをしていませんか!?

わが人生の歌語り

2008年07月27日 | Weblog
 早朝4時過ぎに目が覚めて枕もとのラジオをつけると丁度40回目の五木寛之の「わが人生の歌語り」が放送中で、思わず目をさましてメモ帳を持ってスタンバイしてしまいました。
 流れている曲は朱里エイコの「北国行きで」でした。

 今回のテーマは浅間山荘事件が起こった昭和47年(1972年)・・・ぼくの人生にとって昭和47年は平凡な京都でのサラリーマン人生から信州でのある知的障害者との出会いから波乱の幕開けとなる京都から長野への移住の年で、一番思い出深い年です。

 五木寛之の言葉・・・
☆歌は魂の食べ物だ。心豊かさにも食べ物が必要だ。
☆北へ帰る、はあるが南に帰るはない。北には心に沁みるものがある。

 そしてぼくは長野から群馬を経て北海道。
 最後に流れた曲は千葉紘子の「折鶴」。

 お陰で今日は寝不足の1日。

地域包括支援センター

2008年07月26日 | Weblog
 昨日午後、久しぶりに地域包括支援センターの研修会が札幌コンベンションセンターで開催され、ぼくはパネルディスカッションのコーディネーターを務めました。

 立教大高橋教授の基調講演のあとのディスカッションで、地域包括支援センターは介護予防センターになっている、との批判が続いていましたが、このディスカッションを聞いて、3年目にしてやっと本来の地域ケア主体の包括支援センターができつつある、と実感することができました。

 特に静岡県富士宮市地域包括支援センターの土屋所長のワンストップサービスを中心とした地域包括支援センターの運営については、今後のあり方を示唆するものとして注目しました。

「ランチタイム」の反響

2008年07月25日 | Weblog
 発行されたばかりの8月号のシーズネット通信豊寿語録の原稿「ランチタイム」の内容について、事務所内での会話です。
 「中高年の女性仲間がホテルでランチを楽しむのは、もう10年位前から行われている光景で、女性にとっては極めて常識的なことよ。岩見さんは今頃、気がついたのかしら。ご主人にアッシー君まで頼んでいる人も多いのに・・・」

 ホテルでランチタイムを過ごす機会の少なかったぼくは最近気がついたこと。
 男性中高年にとっても常識なのでしょうか?

 とにかく現役からリタイアした男性中高年は職場での人間関係から足を洗うと同時に、家庭内自立も求められているのですね。

新入会員オリエンテーション

2008年07月24日 | Weblog
 今年の4月から6月にシーズネットに入会された12名の新入会員にオリエンテーションを実施しました。
 シーズネットに入会されて今までは単に広報紙を発行するだけでしたが、最近ではそのようなオリエンテーションを実施してシーズネットの理念や基本的な考え方、参加の仕方などについて説明するようにしています。

 今日の参加者は12名中11名が女性の会員。しかも既会員の紹介や同じマンションの方がシーズネットの会員といったように会員の紹介による入会の多いのにびっくりしました。
 会員が会員を紹介する・・・一番好ましい方法ですね。

 ともかく孤立した老後の暮らしを避けるためには人間関係のある暮らしをすることですね。
 そのための1団体として活用してほしいものです。

札幌市の産婦人科二次救急医療からの撤退

2008年07月23日 | Weblog
 今朝の北海道新聞一面トップ記事に札幌市の産婦人科医会が二次救急医療を輪番制で担当してきましたが、今秋から撤退することに決まった、と大きく報じられていました。

 ぼくはその対策協議会の委員として過去5回の会議に出席し、市民という立場から発言して来ましたが、全体的な感触として、今回のような結果になることは予測できました。

 多分札幌市は輪番ではなく定点での二次救急を担ってくれる産婦人科を個別に当たることになると思いますが、大きな影響はないと思っています。

ある会員さんからの手紙

2008年07月22日 | Weblog
 シーズネット京都の会員であった小西さんから手紙が届きました。
 開設以来の会員さんでロングステイを利用して毎夏札幌に来ておられた方で、今年4月娘さんを頼って大阪に引っ越しされたのを機会にシーズネットを退会されました。

 手紙の抜粋です。
 「シーズネット京都の立ち上げ以来ご縁を頂いていましたが、この4月に退会致しました。その間何よりもロングステイを利用させて頂き、大好きな北海道での数々の想い出を持たせて頂いたことを感謝しております。
 (中略)今では墓参で外出する程度で、ロングステイだけは、と思っていましたが、札幌での受け入れ宅もなくなり、札幌にいました娘も大阪本社に戻り、ひとりでいって何かあったらどうするの? と言われますと周りに迷惑かとイケイケの私も萎えてしまいます。(後略)
 今では60代に想うことをやりつくし、良かったと思っています。
 これも京都、札幌と思いもよらぬシーズネットのお陰と感謝しています。

 心だけ豊か ワッハッハッと 今日もすぎ    朱遊」