老舗ワタクシ本舗

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『弁護士のくず』 case1 「踊るセクハラ裁判」

2006-04-15 19:23:51 | 『ドラマ本舗06’4月期ドラマ』
損得が先に立って、善悪の基準が見えにくくなっている今、
「色、欲、金」が法律をタテにぶつかり合う。
訴える方も訴えられる方もどっちもどっち、なんとも扱いに困る相談が、
ここ白石誠法律事務所に持ち込まれる。

所長は、正義と人権を掲げる実力派弁護士・白石誠(北村総一朗)。
そこへ、司法修習明けの新米弁護士・武田真実(伊藤英明)が初出勤してくる。
白石や先輩敏腕弁護士・加藤徹子(高島礼子)、事務員・小俣夕花(星野亜希)に
挨拶をしていると、何やら外が騒がしくなる。
事務所ビルの屋上で自殺騒ぎが起こっていたのだ。

早速現場へ駆けつけ、自殺しようとしている男を必死に説得する武田たちの前に、
“弁護士のくず”九頭元人(豊川悦司)が現れた。
彼は、拾った遺書を読み上げ男をバカにした挙句
「せっかくならもっとデカいビルでやれよ。こんなチンケなビルから
飛び降りて助かっちゃったら恥ずかしいだろ。」といい…。

白石の指示で、九頭とコンビを組むことになった武田。
初仕事は上司にセクハラされた銀行OLの訴訟。
典型的な“対価型セクハラ”で、強制わいせつ罪で刑事告訴も
視野に入れるべきという武田に、九頭はとんでもないことを言い出した!

公式HPより

司法修習を終え、鹿児島から遥々尊敬する「白石誠法律事務所」に
上京して来た武田真実。
早速、白石が書いた本「問題児をほっとかない」にサインを
求める辺りが、田舎者(笑)丸出し。
そこに、事務員の夕花が息せき切って飛び込んで来た。
屋上に自殺志願者がいると言う!
天井を見上げる、白石、徹子、武田、夕花。

屋上では生きる希望を無くした、男が鉄柵の縁で見上げる野次馬を
見下ろしていた。
「此処で踏み止まるのも勇気だと思いますよ~!」徹子
武田は、自分が説得すると!早速話しかける。
「頑張ろう!死ぬ気になれば何でも出来るよ!下りて、一緒にこれを呑もう!」
と、実家から持参した土産の幻の焼酎「森伊蔵」を差し出した。

トイレから出て来た九頭(くず)は上の騒ぎを聞きつけて、ゆっくりと階段を
上る、途中、階段に落ちていた「遺書」を拾い上げ、読みながら男に近付いた。
「綺麗事並べたって何も解決しないと思うけど~」
「何々、会社が倒産、母の病気、子供が傷害で逮捕!妻が男と逃げて行きました。
いいじゃん、いいじゃん!不幸な感じがいいじゃん!」
立ち竦む男の脇に立ち、柵に肘をついて、まるで世間話でもする様に話しかける
九頭。
「つうか、お前、字~汚ねぇな!」
「人の遺書読むんじゃねえよ!」
「あの世に行く前にペン習字習え!なっ!」
「先立つ不幸をお許し下さいって、書き出しも古臭いし、許すの右側、
牛になってるし!もう!遺書っていうのはね、死んだ後いろんな人が
読むんだぞ!?いいのか?これで!?」
「ちょっと、僕達が一生懸命やってるのにあなた何なんですか~!」
武田が叫ぶ。
「それに、どうせやるなら、もっとでかいビルでやれよ!
こんなちんけなビルから飛び降りて、助かっちゃったら恥ずかしいだろ!?
ほら、もっと一杯あるだろう?あれなんかどうだ?あれ!よし、あれに決定!
ん、じゃぁこれ返しとくから、しっかりやれよ!期待してるよ!」
遺書を男の上着の内側に仕舞い込んで、そそくさとその場を後にした。
男はあっけに取られながらも、柵を乗り越え、戻ろうとしたが足を滑らせ、
転落ーーー。(しかし無事。)

「飛び降りようとしている人にあんな言い方はないんじゃないですか?下に布団屋の
トラックがなかったら死んでたんですよ!」
「あのなぁーお前はあいつにシカトされてたけど、俺には喋り返して来たろ?」
「そんなのたまたまじゃないですか」
「ああいう奴に頑張りましょうって言っても、もう頑張れないんだよ!
だから、死ぬ事にしたんじゃないか!」
「まぁまぁ、無事に助かったんだから良かったじゃないの~。」白石
「まさか、あなたがこの事務所の弁護士だなんて!」
「司法修習明けに、いきなりこの事務所じゃ、大手は全滅か!?」九頭
「僕の此処が第一志望です!」
「そっ、それもしけてんなぁ~」
「話、弾んでるみたいだし、良かったよねぇ~。後は頼むよ加藤さん。
あっ、サイン、サイン」白石
テーブルの本を持って、慌てて部屋に戻る白石。

徹子が夕花を紹介し、早速初仕事の依頼を説明する。
原告はOLのセクハラ裁判。
「ちょっと触って1000万じゃ割りに合わないよな~」
「暫く武田君は九頭さんと一緒に働いてもらいます。」
「くず!?」武田
「えっ!?」九頭
事務所入り口の名札で、九頭(くず)の名前を確認し、愕然とする武田。
「九頭(くず)!?」
ソファから身を乗り出して、甘えてみせる九頭
「ちょっと~徹子ちゃん、新人は勘弁って言ってるでしょう~」九頭
「白石先生の指示ですから!以上。」徹子
「えっーーーー!」その後真顔で
「弁護士の九頭(くず)です!宜しく!」九頭
と武田を睨む。

依頼人は上司である関原仙一(宇梶剛士)からセクハラを受けたと訴えて来た
銀行のOL矢賀照代(安めぐみ)。
真剣に面談に臨む武田に相反して、やる気がなさそうな九頭。
「オッパイ、揉まれたんだ~?」
「は!?」
「畜生~俺も揉みて~!」
「ちょっと、何言ってるんですか!?」
「あのさ、オッパイ揉まれた時気持ち良かった?」
「九頭先生!」
「何だよ!あのね、揉まれて気持ち良かったらセクハラとは言わないんだよ!
嫌がる相手にするからセクハラで、嫌がってなきゃセクハラとは言わないの!」
「で、どうなの?ホントは気持ち良かったんじゃないの?」
「気持ち良い訳ないでしょう!すいません。」
「あのさ、言ってる事がどうも不自然なんだよね」
「何処が不自然なんですか?」武田
「残業中とはいえ、6時半っていったら、そろそろ外回りも帰ってくる頃だし、
パッと触って、パッとやめたならまだしも、15分ももみ合っていたなんて、」
「その時は誰も来なかったんです。」
「そういう所見られたら男は身の破滅だよ?危な過ぎるよ、あんた本気で抵抗
しなかったんじゃないの?だってさ、色々出来る訳でしょ、逃げるとか大声出すとか」
「相手は会社の上司ですよ!?何かあったら居辛くなりますよ!それで、
抵抗出来なかったんですよ!」武田
「私、、、怖くて、、」
「じゃぁさ、怖くて会社には行けないのに、課長が家に来た時は外出してたんだよね?
それってさ、仮病じゃないの?」
「違います、朝は具合が悪かったんです。」
「精神的ストレスが身体に出るのは仮病じゃありせん。」
「まぁな俺も禁煙始めた時は便秘で~~」
「ふざけないで下さい!」武田
「ふざけてないよ!いい?目撃者の居ないセクハラ裁判ちゅうのは証言だけが頼み
なの!一貫性のない主張とか、意見の食い違いとかはね、直ぐ揚げ足
取られちゃうの!はあ~向こうは断言してくるだろうな~」カメラ目線で。
「セクハラなんて絶対にしてません!」関原
銀行の応接室で向かい合って、笑いながら、同情する様に語りかける九頭
「まぁ若い女っていうのは、ちょっと乳揉んだ位でセクハラだ何だって大騒ぎ
しますからね、自意識過剰なんですよね?」
「ですから、してません。」
「失礼しました。」笑顔で答え、真顔で後はやれ!の合図の九頭。
「原告の矢賀照代さんは関原課長からセクハラ行為を~~」
武田が話し出すと、ドアが開いた。
「代理人弁護士の了解無しに当事者に質問を始めるのはルール違反ですよ!」
川田郁夫(佐野史郎)が入って来る。
「すいません。」
「関原さんの代理人で、東京こうえい銀行の顧問弁護士の、川田と申します」
名刺を差し出し、話し始める川田。
窓際で二人のやりとりを聞いている九頭。

「結局何も聞き出せませんでしたね?」
と横に居る筈の九頭に話しかけるが居ない。見回すと、
「いいじゃん!教えてメルアド~」
「えぇーー!?」コーヒーを入れるOL二人に話しかける九頭
「俺さぁ~弁護士なんだよ~」とバッチを翳してみせる。
「えぇ~弁護士なんですか~!?」
「そうだよ~、君のハートも解決しちゃうぞ~」
喜ぶOL達。
「ホントに”くず”だ!!」呆れて言い放つ武田。

「戻りました。」
お尻を押さえながら、早速トイレに駆け込む九頭。
「どう?セクハラの件」
「勝てる材料がなくって、、」
「オッパイ揉んでさぁ相手がセクハラだと思わなければセクハラじゃないからなぁ」
「又それですか?」
トイレから出て来て
「おっ!いいねぇ~夕花のケツは張りがあって!」
とタッチ。
「ヨガが効いてるのかも~」と笑顔。
「へぇ~~」とお尻を触ろうとする武田の手を叩く。
「イタッ!!」
「訴えますよ!」夕花
「九頭先生だって触ったのにーーー」武田
「お前のはセクハラ!!」九頭
「セクハラ!!」夕花
「えーー!?」武田
「セクハラ。」徹子
「えっ!?」
「このセクハラヤロー!!」九頭
「セクハラ!」夕花

「東京はまださむかねぇ~」と自宅の物干しからスエットパンツを取って
履く武田。
(しかも、下着は白のブリーフ!?)ぷっ
西郷どんの置物と色紙を見上げて、六法全書を開く武田。
キャバクラで大いに盛り上がる九頭。
「お金と一緒に俺のハートも預かってくれる~?高利回りで!」
「きゃーー!!」
「よし、今日はオールだ!オール!」と女の子達と写メをとりまくる。

照代との面談、
「こちらでも調査させて頂いたんですが、、、」
「うう~~ん、あぁ~~」唸り声を上げ、ミネラルを飲み、椅子にぐったりする
如何にも二日酔いの九頭。
「見ないようにして下さい。」ホワイトボードで九頭を隠す武田。
「関原さんはやっていないの一点張りですね、、顧問弁護士のガードも固くて。」
「それがあの人達のやり方なんです。」
「照代ちゃんさぁ~セクハラされた後に、関原課長と飯食ったろ?」
「えっ?」
「それっておかしくないか?セクハラされた後だよね?」
「別々にお弁当買って来て食べただけです。同じ部屋だけど、席は離れてました
残業の時はいつもそうしているので、、」
「別に仲良く食べていた訳じゃないんですよね?」
「勿論です。」
「そう、じゃさその後も何事もなかった様に残業してたんなら、本当に
何もなかったんじゃないの?女の子達に聞いたら、関原課長は真面目な人だし
仮にセクハラがあったとしたら、君の方から誘ったんじゃないかってね。」
「そんな事ありません!」
「そうですよ、九頭さん、何を言い出すんですか?」
表情が曇る照代。
「もういいです!白石誠事務所ならと思って来たのに、他の事務所を探します!」
立ち上がり出て行こうとする照代。
「そうやって、逆ギレするからいけないの。ねっ相手はこういう事突いて来るに
決まってるんだから、答え方ちゃんとしておかないといけない!
あんた勝ちたいんだろ!?」
「わかりました。」しょうがなく席に戻る照代。
「こういった、誹謗中傷を防ぐ為にも何か証拠になる様な物があれば
いいんですが、、、」武田
「もしかしたら、私の彼が課長が置いて行ったメモを持っているかも知れません」

「破いて、捨てた!?」武田
「セクハラのつもりじゃなかったとか、何とか書いててムカついたんだよ!」
麻雀をしながら、話す、京塚克彦(吉永雄紀)
「来た、リーチ!!今日は朝までコースかな!?」
横の雀卓で盛り上がる九頭。
「とにかく、法廷で証言に立って貰えるかな?」
「おっ!ヒモくんもとうとう年貢の納め時かな!?」
からかわれ、掴みかかるーー。
慌てて止める武田。横目で見ている九頭。

「あのヒモみたいのが証人で大丈夫かな?柄悪いし、無職だし、」
「相手を油断させるにはあれ位の奴で丁度いいんだよ。」
「油断させるってどういう意味ですか?」
「勝負はサンダル履くまでわからない」
机の上にトランプでLOVEと並べている九頭。
「下駄だろ!?」
「それにヒモヒモって言うけど、女に貢がせるのも才能だぞ、絶対お前には無理だ」
「そんな事はないですよ!」
「じゃさ、じゃさ、お前夕花にジュース買って貰えるか?」
「ははん、臨む所ですよ!」
「私貢がせても、貢がない主義なんで!」
「じゃあ俺も、帰ろうかな!」
机から、ドコモダケ(Docomoのキャラクターきのこ)を抱き締めて、
出て行こうとする。
これから、照代に会いに行くし、裁判書類の作成もあるから手伝って下さいと
泣きつく武田を
「24h弁護士やってたら、頭がおかしくなる!」
と言い残し、出て行ってしまう、九頭。
「何がLOVEだ!」と
机のトランプのLOVE をグチャグチャにする武田。

その様子を見つめ、手伝う徹子。
「正義の味方!いいんじゃない!?」
照代のAPに着くと、いきなり揉める男女の声、そして、京塚が照代に掴みかかり
ドアから出て来た、
「やめて!」
引っ張って、中に引きずり込むーー。
「大変だ!」
上着を脱いで、階段を駆け上がる武田。
「鹿児島の赤胴鈴之助と呼ばれていました!」箒を持って徹子を振り返った。
「鈴之助!?」
部屋に殴りこんで行く武田。
もみ合う二人に、駆けつけた徹子が
「これ以上やるなら、獲るか獲られるかの覚悟でやりなさい!」啖呵を切る徹子
「かっこよか~~」

「銀行のOLっていうのは昼間の仕事が堅いから夜は羽目外すんですよ~これが」
キャバクラで盛り上がる九頭
「やっぱり~」田部井(伊藤正之)
「見て下さい、赤坂支店のユミちゃんかわいいでしょ?」と写メを見せる
「紹介してよ~~」
「素人だからな~~」

「買い置きのプリン食べた位で、、、あれじゃ、、大変ですね、矢賀さんも
セクハラ上司に彼のDV(ドメスティックバイオレンス)じゃ、、、」
ボソっと話す武田。
「結局落ち着いて話出来なかったわね」
「どうしましょう、九頭さんはあんなだし、」
「弁護士のあなたがそれじゃこの裁判負けちゃうわよ」
「はったりでもいいから、もっと自分に自信を持ちなさい!九州男児!」

裁判所に着いた二人を待っていたのは法廷マニアで、九頭の飲み友達の
国光(モト冬樹)。
妙に裁判に詳しい国光を弁護士と勘違いした武田は握手を求める。
戸惑った国光に九頭が
「この人は法廷マニア!弁護士じゃないの!」
飲み友達だとニヤける二人を軽蔑の眼差しで見つめ、先に法廷へ行ってしまう武田
「ルーキーのデビュー戦だろ?で、どうだ?守備は?」
「上々とまでは行かないが、、、」
「相手の川田弁護士は、隠し玉仕込んでいる事で有名だから気をつけなよ。」
忠告する国光。

法廷、鼻をほじる九頭。(いいのか?法廷で?)
川田に尋問されて、大事な証拠のメモを破いて捨てた事をなじられ、キレる京塚
そして、京塚に恐喝の前科がある事を暴露する川田。
「出たよ、隠し玉。」国光
「一応、異議あり!とか言っとけば?雰囲気出るから。」九頭
「異議あり!その件は本件とは無関係です。」武田
「証言の信用性に係わる問題です!」川田
「異議を却下します」裁判長
うな垂れる武田、満足そうな九頭。

公園の遊具に座って、カップラーメンをすする九頭
「京塚に前科があるって事、知ってたんですか?」
「何の為の麻雀だよ!3万も負けて。」
「どうして、教えてくれなかったんですか?」
「知ってたら、京塚を証言に使ったか?」
「使いませんよ!不利になるとわかってて」
「最初から強いカードが揃ってる訳じゃないよ、弱いカードを上手く使って
勝ち札になるんでしょ?」
「このまま行けば、完全に敗訴ですね。」
「早いねぇ~もう負けたつもりでいるのかよ」
「九頭先生は照代さんの事信じてますか?僕は依頼人と信頼関係を持って、
仕事がしたいんです。」
「依頼人は友達でも恋人でもないんだよ、裁判で大事なのは信頼でもなんでもない
とにかく、勝つ事だ!」
先に帰る武田。

「白石先生は居ますか?」
「中に居るけど、どうして?」
「僕もう九頭先生とは、、、」
「夕花ちゃん、テレビ討論会ちゃんとビデオ録ってくれた?」
白石が、短パンのジャージに愛犬のプリントが入ったトレーナー姿で出て来た。
「ちゃんと、録画してありますよ!」
あっけに取られる武田。
「徹子ちゃん~」
「お断りします!」
「ええーー!?」
「白石先生が私を名前でお呼びになる時の話題は決まってますから」
「そんな事言わないで、家のワイフがね徹子ちゃんを40までに結婚させるって
張り切っちゃっ~」
「武田君、白石先生にお話があるんでしょ?」
暫く静まり返る所内。
「いえっ、もういいです。」

判例を調べながら、居眠りする武田を起こす徹子。
「僕は正直此処に期待し過ぎていたのかも知れません、もっと言えば弁護士
という仕事にも期待し過ぎていたのかも知れません。」
「見損なったわね!人間は弱いから罪を犯すの、弱い人間に人の弁護は出来ない
自分が傷付きたくない人間に人は守れない、弁護士が正義の味方だって言うなら
優しさだけじゃなく、先ず強さが必要なんじゃないかしら。お疲れ様。」

照代に和解を勧める武田。
侘び金貰って、勝負を下りるのはセクハラされてない事を認める事になる、
どうして、裁判を起こそうと思ったのか良く考えてみろと忠告する九頭。

公園の遊具でいつもの様にカップラーメンに卵を入れる九頭。
和解に応じようとしていたのに何故止めたのかと武田。
「全面敗訴にビビって和解案か?そんなに腰が引けてちゃガッポリ金ふんだくられるぞ」
「クイズ!人は何の為に訴訟を起こすんだ?」
「自分の正当性を証明して真実を明らかにする為です!」
「ブーー大事なものを守る為だよ、お前は何もわかっちゃいない、見えている所が
そいつの全てじゃないんだよ!」
「僕だって彼女を勝たせてあげたいです!僕だって勝ちたいです!」
ようやく本音が出た武田を見て、九頭は武田の遊具に腰掛け、背中で押した。
「お前さぁ今日の夜明けとけ!」
「は!?」
「俺がいい店紹介してやるから、素敵な出会いがあるかもよ~」
「もう、こんな時に人をからかうのもいい加減にして下さいよ」

「うわ~おなごがすごか~!!」満面の笑みで店内を見回す武田
「金曜はねぇ必ず居る筈なんだよねえ~」
「あっラムちゃん!」
「あっダーリン!」
「こんばんは、ラムだっちゃ!」
「武田だっちゃ~」間抜け顔の武田。
トランプ手品で掴みはOKの九頭
「教えてくださいよ~」
「やだよ!」
「教えてくれたら此処奢ってあげようかと思ってたのに」
「あのね、簡単なんだよ~~~」直ぐに教えるゲンキンな九頭。
「大切なのはこの”キーカード”なんだよ!」
視線の先にある人を見つけ、目つきが変わる九頭
「キーカードが来たよ」
「田部井さんこの前はどうも。」
「あんた関原さんの敵の弁護士なんだって?」
「俺の事関原さんに話したんだ」
「そんな奴銀行には居ないって、言ってたよ。」
「この前話してくれた事さ、今度の法廷で証言して欲しいんだけど」
「俺は何も話してないよ」
「俺は引き受けないよ、これでも友達だからな」
「いいねぇそういう人が証人っていうのが一番有難いんだよね」
「俺は絶対に喋らないからな!」

「本日は原告側の証人として田部井順二の尋問を行います。被告はその時何と
言いましたか?教えて貰えますか?田部井さん」
「女の子に、、キ、、キスしたとか、、、」
「オッパイ揉んだとか、抱きついちゃったとか?」
「言ってました、、」
「間違いありませんか?」
「間違い、、、ありません、、、。」
「今、原告矢賀照代は著しく心を痛めております、酷い話です、この証言がなければ
信頼していた上司の裏切りにより、真実が捻じ曲げられていた訳です。
揉ませて貰っておいて、嘘つき呼ばわりしたんじゃ、そりゃ女は怒るよ!
終わります。」

「初仕事初勝利おめでとう武田先生!」
「全部九頭先生のお陰です!」
「良く、向こうの友達を証人として呼び出せたわね?」
「それも九頭先生が」
回想
「本当はこんな事したくなかったんだけど、、」
と、会話を録音していたICレコーダーを出した。
「証言宜しく!」
「そういえば、九頭さんは?」
「あっ、この前飛び降りた人と今日は1日外です」

「色々ありがとうございました。」
「良かったですね、真実が明らかになって」
「はい」
「真実、、、、ではないよね?」
「九頭先生だって法廷で、、、」
「本当は関原の事、まんざらでもなかったんだろ?」
「違います!」
「セクハラも半分は合意だった、ショックで会社に行けなくなったというのも
それを口実にズル休みしただけ、所が関原が家まで訪ねて来てやばくなった、
関原に色気を見せた事が京塚にばれたら、殴られる何処ろじゃ済まない、
だから、あんたは関原を訴えた。」
「まさか、、、」
「関原はあんたを嘘つき呼ばわりして、職場から追い出した。それで、
後に引けなくなったんだろ?胸は触ったけどセクハラじゃない合意の上だった
って言われたら勝てるかどうかわからなかった、だってあんたにその気があったんだから」
「本当なんですか?」
「・・・」
「まぁあんな彼氏じゃ誰かに寄りかかりたくなる気持ちもわかるけど、
京塚、徹マンした時言ってたよ、照代と結婚する為に昼間職探ししてるって、」
「ご、、ごめんなさい、、」
泣き出す照代。
「謝る必要なんかないよ、あんた勝ったんだから」

「世の中には真実は二つあるの
一つは紛れもない真実。
もう一つは裁判所が認めた真実」
「真実はひとつです!」
「もう、世の中勝った方の主張が真実なの」
電話が鳴る
「10万の20回分割~!?いいよいいよ、ビックカメラかよ俺は」
「あの人からも弁護士料とるんですか?」
「弁護士って凄いだろ、人の不幸が金になる」
「あなたは本当に弁護士の”くず”だ!!」

<キャスト>
九頭元人 (くず もとひと)   (40) … 豊川悦司
武田真実 (たけだ まさみ)   (28) … 伊藤英明
小俣夕花 (おまた ゆうか)   (26) … 星野亜希
国光裕次郎(くにみつ ゆうじろう)(48) … モト冬樹
白石誠  (しらい しまこと)  (60) … 北村総一朗
加藤徹子 (かとう てつこ)   (39) … 高島礼子


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6 コメント

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Unknown (ads(あず))
2006-04-17 01:34:38
めいままさん、しばらくでした!

私もしばらく間を置いたけど、少しずつ復活しました。

またよろしくお願いしますね。



さて、ドラマはどうでした? 私はかなり楽しめましたよ。

現在のところ、最も高評価かな~。

いち押しです! (めいまま)
2006-04-17 13:30:21
あずさん、こんにちは。

ゆる~く、気ままにやって行こうと・・・。(笑)

こちらこそ、よろしくお願いします!



ところで、あずさん、とびやすいように、

ブックマークにリンク貼ってもいいですか?

×でしたら、お知らせ下さい。



ドラマは、まだ全部見てないですけど、今の所、

私の中では、いち押しです!。

お姉ちゃんと一緒に弾けてる所も、

りんごなほっぺも、、

「いいね、いいねぇ~!」(九頭のセリフから)です。





Unknown (ちーず)
2006-04-17 20:51:14
めいままさん、こんばんは!



くず、いいね、いいね~!^^

トヨエツさんの新たな魅力、発見です。

ただの飲んだ暮れのように見せておいて、

実はしっかり仕事していたんですね。

武田とのコンビ、楽しくなりそうです。

楽しみ! (めいまま)
2006-04-18 12:16:34
ちーずさん、こんにちは。



毎週楽しみになちゃいました!

「オッパイ揉みてぇ~!!」とか、いやらしく感じない!?

さわやかエロオヤジ!?ぶりが・・・。

事務員のお尻タッチも、許されるんですね~

くずさんだと、

武田は便乗しようとしたけど、「セクハラ」なんですね~

違いは微妙だ。(笑)
トヨエツ最高! (mari)
2006-04-19 03:58:00
今期、一番声を立てて笑いました。

あのトヨエツが、こんな?!とミスマッチに嬉しくなっちゃいました。楽しめますね
笑いのツボ (めいまま)
2006-04-19 11:51:29
mariさん、こんにちは。



私の笑いのツボにマッチングしてしまったんです!

もともと、好きな役者さんですけど、

こんな役も出来るとは、もっとファンになりました!

”おてもやんメイク”よ永遠なれ!?

(意味不明^^;)

春クールはのんびりいきま~す!