老舗ワタクシ本舗

大好きなドラマの事、日常の出来事など。

『ガリレオ』 最終話

2007-12-26 13:47:03 | 『ガリレオ』
『爆ぜる』ー後編ー

湯川(福山雅治)は、かつての恩師・木島(久米宏)が海外出張から帰国するのを
待って、彼の自宅を訪ねた。
草薙(北村一輝)からの連絡で、自然公園で発見された射殺体と、
龍仁湖で起きた爆死事件の被害者がいずれも木島の会社の社員であることを
知った湯川は、事件のことを切り出した。
湯川は、どちらの事件の被害者も放射線被爆していたことから、
中性子を100%反射する幻の合金・レッドマーキュリーの研究を
いまでも続けているのではないか、と木島に問いかけた。
その合金は、少量のプルトニウムでも原子炉を作ることができるが、
同時に軍事利用も可能な素材だった。
木島が帝都大学原子力工学科の教授だったころ、湯川も彼のチームの一員として
その研究をしていたことがあったのだ。
木島は、当時の自分の考えが間違っていたとは思わない、としながらも、
いまはレッドマーキュリーとは無縁だと答えた。
帰り際、湯川は、ふたつの事件の真相は必ず明らかにする、と木島に告げた。

同じころ、湯川の研究室を訪ねていた薫(柴咲コウ)は、
助手の栗林(渡辺いっけい)から、湯川と木島の関係について教えられる。
栗林は、木島が大学を解雇されたのは、
おそらく湯川が彼の研究を告発したからだ、と薫に告げた。
続けて栗林は、将来を期待されている湯川は木島のような人間と
関わるべきではないのだからこれ以上邪魔をしないでほしい、と頭を下げた。
栗林の話にショックを受けた薫は、湯川からの電話にも出ようとはせず、
弓削(品川祐)とともに木島の会社を洗い直す。
しかし、事件につながるような情報は何も見つからなかった。
薫たちは、木島からも事情を聞いた。
木島と射殺された藤川(坂本真)が言い争っていたという目撃証言があるのだ。
しかし木島は、学術的な見解の相違について話し合っていただけだ、と答えた。

その夜、薫の元に湯川がやってくる。
電話に出ない理由を問われた薫は、湯川に頼るのが当たり前になってしまった
ことを反省した、と言うと、その場から立ち去ろうとする。
そんな薫の言い分に理解を示した湯川は、これ以上薫に関わるのは止めにする、
としながらも、今回の事件の謎は解明する、と宣言する。

ところがその翌日、事件は思わぬ展開を見せる。
木島の秘書を務める京子(本上まなみ)が、ふたつの事件はどちらも
自分の犯行だという遺書を残して自殺したのだ。
遺書によれば、動機は三角関係のもつれらしい。
京子が自殺に使った拳銃も、藤川の殺害に使用されたものと同型だった。
しかし薫は、この事件にはまだ裏がある、と主張し、捜査の続行を弓削に訴えた。
 
湯川が事件の検証を諦めるつもりがないことを知った栗林は、
龍仁湖に向かい、情報を収集して戻ってくる。
村瀬(林剛史)ら湯川ゼミの学生たちも、栗林が持ってきた情報の整理を
手伝い始めた。  
湯川は、龍仁湖で起きた爆発事故は、何らかのアルカリ金属と水の反応に
よるものだとにらんでいた。
しかし、爆発の規模から考えて、未知の金属である可能性が考えられた。
そのとき、草薙から連絡が入り、龍仁湖で爆死した梅里(升毅)が
武器商人だったという情報が入る。
梅里と藤川の写真を見ていた湯川は、木島の言葉を思い出し、
事件の構造を考え直す。ふたつの事件の容疑をかけられた木島は、
「君のレポートは根本から書き直したほうがいい」と湯川に言ったのだ。
湯川は、梅里を殺したのは藤川ではないか、と考え、
もう一度、ふたりの写真を見た。
そこで湯川は、藤川の机に「SUPER NaK」というファイルがあることに気づく。
SUPER NaKとは、まだ開発途中だったが、核反応の冷却に使う
ナトリウム合金だった。
湯川は、藤川にできて自分たちにできないはずはない、と、
学生たちにその開発と実証を行うことを告げた。

一方、桜子(真矢みき)のアドバイスで、科捜研の音響研究所に
藤川が残した留守番電話の音声を調べてもらっていた薫は、
問題の音声が、藤川の声をサンプリングして作り上げたものであることを掴む。
薫からその報告を受けた草薙は、捜査をやり直すことになったと彼女に告げると、
今夜は休むよう指示した。
薫が帰宅しようとすると、湯川から電話が入った。
話したいことがあるから研究室に来て欲しい、と薫に告げる湯川。
薫は、戸惑いながらも、それに同意した。

SUPER NaKの開発に成功し、爆発実験も終えた湯川が研究室に戻ると、
そこに木島の姿があった。
湯川は、梅里が自分たちの会社に送り込まれた武器商人であることを知った
藤川が彼を殺害したこと、その手段としてSUPER NaKを使用したこと、
そして刺し違える覚悟で木島邸を訪ね、逆に射殺されたと思われることを
木島に告げた。
さらに、アリバイ工作のために、京子が藤川になりすましてバイクに
乗ったこと、留守番電話の声を偽造したこと、
そして木島が京子に罪を着せて射殺したことにも言及する湯川。
木島は、そんな湯川をほめながらも、ひとつだけ間違えていると言い出す。
京子は、木島の研究を守るために、自ら死を選んだというのだ。

木島は、唯一の理解者であった京子の期待に応えるために研究を続けていた、
と湯川に告げると、研究室の隅に張られていたカーテンを剥ぎ取った。
するとそこには、猿轡をされて拘束されている薫の姿があり、
その体はレッドマーキュリーを使った装置に繋がれていた。
深夜0時までに解除しないと、東京の半分が壊滅する――木島は、
そう湯川に告げた。

湯川は、科学者として失格だ、と木島に言い放つ。
危険な研究を続けた上に、自分の手は汚さずにふたりの人間を死に追いやり、
今度は湯川に罪を被せようとする木島には、未来を作る資格はない、というのだ。
木島は、そんな湯川に、
「ならば実証したまえ。君の力で未来を作ることができるのかどうか…」と
言い残して、部屋を出て行く。

残された湯川は、逃げるように訴える薫を制し、
木島が製作した爆弾の解除を始めた。残り時間は3時間足らずだった。
湯川は、慎重に作業を進め、次々と回路を遮断し、
やがて装置の分解までたどり着く。
最後の仕掛けには、青と赤のコードが並んでいた。
湯川は、薫に好きな色を尋ねた。すると、「ピンク」と答える薫。
次の瞬間、湯川は、装置に近づき、1本のコードを切断した。
それは、コードの束に隠れたピンクのコードだった。
タイムリミットぎりぎりのタイミングで爆弾の解除に成功した湯川は、
薫に手を差し伸べた。安堵した薫は、倒れこむようにして湯川に抱きつき…。

事件からしばらく後、湯川は、いつものように学生たちとともに
研究室で実験に取り組んでいた。
そこに駆け込んできた薫は、湯川に捜査協力を申し出る。
殺人事件の犯人が、マンションの45階から飛び降り、
空中に浮かんで消えたというのだ。
「実に面白い」。湯川はそう答え…。


『ガリレオ』公式HPより

木島との師弟対決。
でも実際には、湯川は研究員だった時に既に木島を超えていたような気がします。

4話の田上(香取慎吾)の時もそうでしたが、科学者は武器とか金儲けなどとは
無縁じゃないと。。。
純粋に。。。
「レッドマーキュリー」の解除に没頭する湯川の最後の試練が、読んでなかった
”マンガのような展開”「線を切れ!」
『赤と青』の線を目の前に困った湯川は焦る薫に好きな色を尋ねる。
『ピ、ピンク!!』おいおい。。。
湯川は一気に一本の線を切る!
時計は止まった。
静まり返る窓の外をカーテン越しに覗き込む木島。
湯川の目の前に、黒い線の束の中から、切られたピンクの線が…
薫のマンガ力に助けられたvs頭脳。
今回ばかりは薫に完敗か!?

最後まで、良かったなぁ~。
湯川の朴訥とした感じが、いかにも研究者って感じでね!
薫を身近な存在に感じつつも、やり過ごすみたいな…
”メリークリスマス”は要らなかったかもですが、
合わないし。
でも楽しかった。今クール一番楽しめたかも。




<キャスト>
湯川 学 * 福山雅治
内海 薫 * 柴咲コウ
草薙俊平 * 北村一輝
弓削志郎 * 品川 祐
村瀬健介 * 林 剛史
小淵沢隆史 * 福井博章
森 英太 * 伊藤隆大
渡辺美雪 * 高山 都
谷口紗江子 * 葵
栗林宏美 * 渡辺いっけい
城ノ内桜子 * 真矢みき













『ガリレオ』 第9話

2007-12-26 13:38:04 | 『ガリレオ』
『爆ぜる』ー前編ー

10月13日夜、栃木県の龍仁湖で爆発事故があった。
湖上のボートが、突然火柱を上げて爆発し、吹き飛んだのだ。

それからおよそひと月半ほどたったある日、湯川(福山雅治)は、
貝塚北署の薫(柴咲コウ)から、帝都大学の卒業生が巻き込まれた
奇怪な事件の話を聞く。
薫と弓削(品川祐)は、ある中学校の文化祭で防犯に関する公開授業を行った。
その帰り、薫たちは、美術部の生徒が展示した“ゾンビのデスマスク”という
石膏の仮面を見て驚く。それは、あまりにもリアルな表情をした仮面だった。
するとそこに、藤川伸江(泉晶子)という女性が現れ、
仮面を見るなり震えだした。
伸江は、この顔が失踪した自分の息子に間違いない、というのだ。
薫たちは、仮面を作った生徒から話を聞いた。
その生徒によれば、展示した仮面は、自然公園の池で拾った金属製の
仮面を型にして作ったものだという。

さっそく自然公園を調査した薫たちは、池の底に沈んでいた
男性の遺体を発見する。
被害者は、医療機器専門メーカーに勤務する藤川雄一(坂本真)。
伸江は、1ヵ月ほど前から連絡が取れなくなった息子を心配して、
警察に捜索願を出していた。藤川の額には銃痕があったことから、
何者かに殺害された可能性が高かった。
そしてこの藤川は、帝都大学の出身で、現在のエネルギー工学科の前身である
原子力工学科の卒業生でもあった。藤川は、10月21日にアパートの管理人が
バイクに乗って出かける姿を目撃されていることなどから、
21日の午後3時半から、生徒が金属製のマスクを発見した11月1日までの間に
殺害されたと思われた。
湯川は、死体の顔型が池に浮かんだという現象に興味を抱き、
薫とともに自然公園を訪れる。その池は、不法投棄が跡を絶たない場所だった。
調査によれば、発見された金属製の仮面も、池に投棄されたアルミ板と
同じものだという。
するとそこに、監察医の桜子(真矢みき)から電話が入り、
新たな事実が判明する。なんと藤川は、放射線被爆していたというのだ。
しかも中性子線を浴びた可能性が高かった。

薫たちは、藤川が勤務していた会社K・Sメディカルエンジニアリングを
設立したのが、帝都大学原子力学科の元教授・木島征志郎(久米宏)
であることを知る。
そして、藤川が消息を絶つ5日前、藤川と木島が木島の自宅前で言い争っている
姿も目撃されていた。
薫と弓削は、木島に事情を聞きにいったが、本人は海外出張中で不在だった。
だが、木島の秘書兼助手だという京子(本上まなみ)によれば、
藤川が殺害されたと思われる時期も、木島は海外出張中だったという。

薫は、その報告をした際に、湯川のようすがいつもと違うことに気づく。
薫は、木島との間に何かあったのか、と湯川に尋ねた。
しかし湯川は、何も話そうとはしなかった。
そんな折、警視庁の草薙(北村一輝)が薫たちを訪ねてくる。
草薙は、龍仁湖で起きた爆発事故の話を切り出した。
湖に浮かんでいたボートが突然大爆発を起こし、乗っていたと思われる
成人男性が死亡した事件だった。そのときに発見された成人男性の肉片から、
被害者が放射線被爆していたことがわかったというのだ。
しかも、藤川同様、中性子線に被爆した兆候があるのだという。
薫たちは、藤川の事件と爆発事故の関連について調べ始める。

同じころ、草薙から龍仁湖の事件について相談を受けていた湯川は、
事件の記事を検証していた。
それに気づいた栗林(渡辺いっけい)は、今回の件からは
手を引いたほうがいいのではないか、と助言した。
「もしこの事件と木島先生が関わっていたらどうするつもりなんです?」。
栗林は、真剣な表情でそう湯川に問いかけた。

あくる日、ひとりで自然公園を訪れた湯川は、
そこで廃棄物処理業者の原沢(不破万作)に出会う。
原沢は、ボランティアで池の周りを片付けているのだという。
湯川は、原沢の作業を手伝うと、彼の会社に山積みになっている廃棄物を
見せてもらった。
藤川の死体が見つかる前に回収したという廃棄物の山を調べていた湯川は、
そこでコードがからみついた鉄骨を発見する。
それを見た湯川の脳裏に何かが閃いた。
湯川は、研究室に薫を呼び、実験を開始した。
湯川が用意したのは、コンデンサを使った雷発生装置だ。
そこからコードが伸び、その先端は水の入った水槽に入れられていた。
水槽の中には、マネキンの首と、アルミ材がセットされていた。
コンデンサを充電し、スイッチを入れると、電極の間に閃光が走り、
次の瞬間、激しい衝撃音が響き渡った。水槽の水は、無数の泡を立てていた。
その泡が消えると、マネキンの顔にはアルミ材がぴったりと貼り付いていた。
湯川は、水槽からマネキンの頭を取り出すと、アルミ材を引き剥がし、
「これがデスマスクの正体だ」と言った。
あの自然公園で落雷があり、電気コードを伝わって水中に放出された
電気エネルギーによる衝撃波が、デスマスクを作りだした、と湯川はいうのだ。
しかし、薫はある問題に気づく。
気象庁によれば、自然公園付近で落雷があったのは10月19日のことだった。
目撃証言によれば、藤川はまだ生きているはずなのだ。
すると湯川は、19日にはすでに殺されて池に沈められていた、と答えた。
つまり、21日の目撃証言は、何者かが意図的に作り出したものだというのだ。
薫は、もう一度目撃証言を洗い直すために、研究室を飛び出した。
そこに、弓削から電話が入った。
龍仁湖の事件で死んだ男の身元が判明したのだという。
何とそれは、藤川の元同僚でもある梅里尚彦(升毅)という男だった。

そのころ湯川は、木島の自宅を訪れていた。
するとそこに、海外出張から帰国した木島が現れ…。


『ガリレオ』公式HPより

おい!中学生、拾ったマスクでそんなもの作るな!リアルで怖いじゃないか!?

マスクが出来た経緯を探る湯川だったが、そもそも被害者・藤川が帝都大学
の卒業生で更に昔教授だった木島の興した会社の社員だった事を知り、表情が
曇る。
必死に気を使う、助手の栗林。
薫は常に冷静で、事件の経緯には興味があっても、人物には興味のない湯川が
今回ばかりは違って見え、湯川を問い質す。
しかし、湯川は何も語ろうとしない。

そんな時、草薙がひと月半前に龍仁湖で起こった爆発事故の被害者が
藤川と同じ会社の社員だった事と、今回の事件につながりがあるのでは
ないかと打診して来たのだった。
被害者は2人とも被爆していたのだった。
いよいよ、木島との係わりも怪しくなって来た矢先、
湯川は直接、木島を訪ねるのだった。。。


<キャスト>
湯川 学 * 福山雅治
内海 薫 * 柴咲コウ
草薙俊平 * 北村一輝
弓削志郎 * 品川 祐
村瀬健介 * 林 剛史
小淵沢隆史 * 福井博章
森 英太 * 伊藤隆大
渡辺美雪 * 高山 都
谷口紗江子 * 葵
栗林宏美 * 渡辺いっけい
城ノ内桜子 * 真矢みき








『ガリレオ』 第8話

2007-12-26 13:30:38 | 『ガリレオ』
『霊視る』

湯川(福山雅治)は、薫(柴咲コウ)からの依頼で、
料理研究家殺人事件の捜査に協力する。
事件が起きたのは、管内の雑居ビルにある料理教室だった。
被害者は、料理研究家で、この教室の経営者のひとりでもある
前田美鈴(引田博子)。共同経営者の金沢頼子(たくませいこ)が帰宅した後、
教室で残業をしていた美鈴が、侵入してきた小杉(飛田淳史)という男に
全身をメッタ刺しにされて死亡したのだ。
小杉は、不審な物音に気づいた警備員に発見され、逃亡しようとして窓から転落、
死亡していた。被害者の美鈴と小杉の間には接点が見つからなかった。
だが、事件の1ヵ月ほど前、美鈴が最寄りの警察にストーカー被害の相談に
訪れていたことから、事件はストーカー殺人と見られていた。
マスコミ各社はこの点に注目し、警察の失態を非難していた。

薫が湯川に相談したかったのは、実は事件のことではなく、
美鈴の妹・千晶(釈由美子)の奇妙な証言についてだった。
千晶は、美鈴がストーカーに悩まされていることを知って心配し、
度々、姉の部屋に泊まりに行っていたのだという。
事件のあった夜も、千晶は美鈴の部屋で帰りを待っていた。
そのとき千晶は、窓の外から、美鈴が室内をのぞきこむようにしている姿を
目撃したというのだ。
千晶は、それから10分ほど経っても帰ってこない美鈴のことが気になり、
彼女の携帯電話に電話していた。
しかし、すでにそのとき、自宅から直線距離にして30キロも離れた料理教室で
美鈴は死んでいたのだ。
警備員が物音に気づいて料理教室に踏み込んだのは、
まさにその電話の直後だった。
薫から事件の詳細を聞いた湯川は、テレポーテーション――ごくわずかの時間、
あるいは瞬間的に人や物が長距離を移動するという現象は世界中で
報告されている、と言うと、この一件に強い興味を示す。

あくる日、薫は、監察医の桜子(真矢みき)が美鈴と友人関係にあったことを
先輩刑事の弓削(品川祐)から教えられる。
桜子は、数年前に美鈴の料理教室に通い始めたことがきっかけで彼女と
意気投合したのだという。
桜子を訪ねた薫は、千晶が犯行時刻と思われる時間に美鈴を見たと
証言していること、そしてその謎を解明するために湯川に捜査協力を
頼んだことを報告する。

そんななか、湯川は薫とともに千晶を訪ねる。
千晶は、美鈴の相談を軽んじた警察に対して強い不信感を抱いていた。が、
真実を解明したいと願う薫の姿に心を動かされ、
美鈴の姿を見たときのようすを湯川たちに話し始める。
千晶は、姉の表情も、彼女が着ていた黄色いコートもはっきりと見た、
と証言した。部屋の電気を消していたので、
ガラスに映った自分の姿と見間違えることもないという。
千晶の証言を受けて美鈴の部屋を訪れた湯川は、
窓から見える庭は顔を見間違えるような距離ではないこと、
そして室内には加湿器などがあることを確認する。

あくる日、桜子を訪ねた薫は、美鈴の検死結果を聞く。
美鈴の死因は刺し傷による失血性ショック。
しかし、致命傷と思われるのは270ヵ所あった刺し傷のうちの2ヵ所で、
残りの268ヵ所は凶器の形状も違うのだという。
つまり美鈴は、致命傷を与えられた後に、別の刃物で268ヵ所も刺されていた。
小杉が持っていたナイフは、致命傷の傷とは一致しないという。
桜子は、美鈴から相談を受けていたにも関わらず何もしてあげられなかった、
と悔やんでいた。薫は、監察医として美鈴の体に刻み付けられていた
メッセージを伝えてくれた桜子の思いを受け止め、
ひとりでもこの事件を徹底的に調べる、と桜子に告げた。

同じころ、湯川は、地図だけでなく地下鉄、道路の混雑具合なども
丹念に検証し、どうすれば10分で30キロを移動できるか考えていた。
学生たちは、テレポーテーションや超常現象関連など、
普段は読まない本を真剣にチェックする湯川の姿に驚きを隠せなかった。

湯川の元を訪れた薫は、小杉には親兄弟もおらず、友人といえるような人物も
いなかったことを報告した。それでも薫は、今回の事件には絶対に裏がある、
と言い切った。
千晶が見たものと、被害者の傷の謎は、同じ何かに関係している、というのだ。
栗林(渡辺いっけい)は、湯川を真似て、そんな薫の主張を非論理的だと
非難した。すると湯川は、ニュートンを引き合いに出し、
直感による原理から実証される真実は確実にある、と言い出すと、
薫の勘に従って、ひとつずつ調べてみようと提案する。

薫とともに小杉のアパートを訪れた湯川は、そこで高価なオーディオシステムを
見つける。湯川も以前から欲しいと思っていたものだという。
湯川は、ヘッドフォンを装着し、音楽を聴き始めた。
薫は、そんな湯川の態度にイラつき、ボリュームを大きくする。
そのとき、バリバリというノイズが出たことに気づいた湯川は、
小杉の髪型について薫に尋ねた。
小杉は丸刈りだった。その瞬間、湯川の脳裏に何かが閃き…。

その夜、湯川は、千晶の部屋を訪れ、ある実験をする。
湯川は、赤いコートを着た薫を先に千晶の元に行かせ、
遅れている湯川を探しに行かせた。
薫と入れ違いでやってきた湯川は、薫を待たずに話を切り出した。
湯川は、商店街で黄色いコートを目撃した人物が複数いたことを千晶に告げた。
が、それは美鈴ではなく別の人物だ、と続けた。
黄色いコートを着ていたために、先入観でそれを美鈴と見間違えた、というのだ。
千晶は、湯川の説を否定した。
すると湯川は、部屋の明かりを消してカーテンを開けた。
結露が発生していた窓の向こうには、赤いコートを着た人物が立っていた。
湯川は、その人物が持っているスケッチブックの数字が読めるか、
と千晶に問いかけた。それに対し、
数字は読めなくてもあれが薫であることくらいは分かる、と答える千晶。
しかし、湯川が窓を開けると、そこに立っていたのは
赤いコートを着たマネキンだった。

湯川は、この事件が、ストーカー殺人を装った別の事件である、と断言した。
つまり犯人は、美鈴を殺害した後、事件を隠蔽するために黄色いコートを着て
美鈴の自宅周辺を歩き、彼女が一旦帰宅してから再び料理教室に行ったように
見せかけた、というのだ。アリバイ作りをするためだった。
犯人の思惑通りに事が進んでいたならば、
美鈴の遺体は翌朝まで発見されなかったはずだった。
計画が狂ったのは、共犯者である小杉が転落死したこと、
そして、誰もいないはずの美鈴の部屋に千晶がおり、姿を見られたことだった。
湯川が、犯人と小杉の関係に気づいたのは、
犯人は小杉の部屋から目に見える痕跡をすべて消し去っていたが、
そこには女性が頻繁に出入りしている痕跡がしっかり残されていたからだという。
その犯人とは、アリバイ工作が必要だった人物であり、
美鈴と最後に会っていた人物――頼子だというのだ。

事情聴取を受けた頼子は、犯行を自供した。
頼子は、美鈴の才能に嫉妬して嫌がらせを続けていたが、
それに気づいた美鈴と口論になり、発作的に刺してしまったのだという。
頼子は、出会い系サイトで知り合った小杉の生活の面倒を見る代わりに、
彼をペットのように扱っていたらしい。

千晶は、桜子の元を訪れ、礼を言った。
桜子が美鈴の最後のメッセージを受け取ってくれた、
と薫から聞かされたのだという。
桜子は、そんな千晶を見つめると、
美鈴に唯一「おいしい」と言ってもらえたビーフシチューを作るから
一緒にどうか、と千晶を誘った。

薫は、湯川研究室で料理をしながら、頼子のことを報告した。
桜子から、美鈴が書いた料理本をもらったのだという。
料理が趣味の湯川は、適当過ぎる薫の料理に口を出した。
薫は、そんな湯川を制すると、何故小杉と頼子の関係に気づいたのか、
と問いかけた。
すると湯川は、小杉の部屋でオーディオのボリュームを上げたときに出た
ノイズ…バリについて言及した。
バリは、つまみの潤滑油と空気中に漂うシリコン微粒子が結びついて
起きるのだという。そのシリコン微粒子は、ヘアスプレーに大量に含まれていた。
だから湯川は、あのとき薫に、小杉の髪型について尋ねたのだ。

湯川の話を聞いているうちに、薫の料理が完成した。
「青椒肉絲」だというが、それはどう見ても別物だった。
皿に乗った料理を見た湯川は、料理は科学だなどといって手をつけようとは
しなかった。が、
薫にしつこく勧められ、恐る恐るそれをひと口食べた湯川の顔が、
驚きに変わり…。

『ガリレオ』公式HPより

結局はテレポーテーションでも何でもなく、アリバイを作りたい犯人の
作為的行為だったのだが、妹があんなに意固地になる必要もなかったような、
実際、薫のこともあっさり見間違った訳で…

ただ、今回は被害者が監察医・城ノ内桜子の知り合いだった。という所が
ツボだったのかな。
この間は”加害者”とされた人物が薫の同級生。
今回は”被害者”が知人と知人。という近い存在。
人間って感情の動物だから、難しいですねこういう職業は。



<キャスト>
湯川 学 * 福山雅治
内海 薫 * 柴咲コウ
草薙俊平 * 北村一輝
弓削志郎 * 品川 祐
村瀬健介 * 林 剛史
小淵沢隆史 * 福井博章
森 英太 * 伊藤隆大
渡辺美雪 * 高山 都
谷口紗江子 * 葵
栗林宏美 * 渡辺いっけい
城ノ内桜子 * 真矢みき











『ガリレオ』 第7話

2007-12-26 12:44:38 | 『ガリレオ』
『予知る』

湯川(福山雅治)と薫(柴咲コウ)は、湯川研究室の
助手・栗林(渡辺いっけい)から、ある不可思議な事件について
相談を持ちかけられる。
事件が起きたのはいまから半年前のことだった。
栗林の友人で、大手食品加工会社を経営する資産家・菅原(塚地武雅)は、
静子(深田恭子)と結婚してすぐに、飲食店で知り合った冬美(桜井千寿)と
いう女性と浮気をする。
そんなある日、菅原のマンションに、大学時代の後輩・峰村(佐藤重幸)が
遊びにきた。菅原に静子を紹介したのが峰村だった。
そのとき、菅原の携帯電話に冬美から電話が入った。
冬美は、窓の外を見るよう菅原に告げた。
すると、向かいのマンションの一室に冬美の姿があった。
冬美は、結婚してくれないなら死ぬ、と菅原に告げると、何と彼が見ている前で、
ロープで首をつって自殺を図ったのだという。
この一件が原因で、菅原は、静子から離婚を言い渡され、
多額の慰謝料と、住んでいたマンションの権利を取られていた。

栗林から話を聞いた薫は、浮気した上に相手を自殺に追い込んだのだから
自業自得だ、と言い放った。だが、この事件には、ひとつ不思議な点があった。
実は菅原は、冬美が自殺する1週間前、同じ部屋で女性が首を吊るのを
見たというのだ。
その日、菅原は、出張だと嘘をついて、同じマンションの上階に住む友人の部屋で
アダルトビデオのDVDを見ていたのだという。
菅原がそれを目撃したのは深夜2時ごろだった。
カーテンを閉めようとした菅原は、ふと明かりがついている向かいのマンション
の一室に目をやった。そのとき、室内にいた女性が首にロープをかけると、
乗っていたイスを蹴り倒して首を吊ったというのだ。
ふいに部屋の電気が消えたこともあって、その女性が誰だがわからなかったが、
そのとき菅原は、友人にもその話をしていた。
栗林は、菅原が冬美の自殺を予知していたと主張し、
その謎を解明したいと湯川たちに訴えた。

菅原から事情を聞いた湯川たちは、冬美が住んでいたマンションを訪れた。
そこで湯川たちは、マンションの管理人から、自殺を目撃したという峰村が
やってきたときの様子や、事件の1週間前に停電などはなかったこと、
そして菅原の元妻・静子が事件後も同じ部屋に住んでいることを教えられる。
湯川は、薫の反対を押し切って、静子に会いに行く。
静子は、湯川の訪問を歓迎した。
湯川は、そんな静子に、菅原が自殺を予知したことを切り出し、
事件の1週間前に何か見なかったかどうか尋ねた。
すると静子は、その時間はもう寝ていた、と答えた。
「その時間というのは、どの時間ですか?」。そう湯川に切り返された静子は、
落ち着いた態度で、真夜中のことだと思った、と答えた。
静子の部屋を後にした湯川は、そのマンションから事件があった
向かいのマンションまで走り出した。全力疾走すれば1分足らずだった。
薫は、湯川が何をしようとしているのかがわからず、困惑していた。
湯川は、薫の質問には答えず、今度は峰村に会いに行くと言い出す
峰村が勤めているのはロボット関連のメーカーだった。
湯川から、何かスポーツをやっているか、と尋ねられた峰村は、
ジムで鍛えている、と答えた。
管理人の証言によれば、事件があったとき、峰村は汗だくで息も切れ切れだった
という。しかし、ふたつのマンションは、走って1分足らずの距離で
あることから、汗だくになるほどではなかった。
そこには何らかの理由があるはずだと考えた湯川は、
菅原と冬美の電話が終わった時刻を調べるよう薫に指示した。

その夜、静子は峰村と会う。
峰村は、湯川たちが事件を調べ始めたことに不安を抱いているようだった。
静子は、そんな峰村を冷たい目でにらみつけた。
あくる日、薫は、湯川に通話記録を報告する。
するとそこには、約4分間の空白の時間があることが判明した。
それを受けて、湯川たちは、再び峰村の会社を訪ねた。
が、峰村は欠勤しているという。
そのとき、納入業者の車に積まれていた荷物を見た湯川の脳裏に何かが閃く。
湯川は、研究室に薫を呼び、自殺のトリックを再現した。
それは、電圧を加えることで粘性が変化するER流体を利用し、
自殺に使われたパイプハンガーが上下するようになっているものだった。
ER流体は、ロボットにとっての筋肉の役割を果たすために使用されるものだった。
湯川が峰村の会社で見たものは、ER流体の業者のトラックだった。
冬美は、峰村に唆されて、狂言自殺騒動を起こしたのだ。
自殺に使われたパイプハンガーは、スイッチを使って自分でパイプを
下げられる仕組みになっていた。
菅原が事件の1週間前に見たのは、冬美が予行練習をしたときのものだった。
事件当日、予行練習で装置の安全性を確認した冬美は、
何の疑いも持たず、計画通り狂言自殺をしようとした。
しかし峰村は、遠隔操作で冬美がスイッチを押してもER流体に電流が流れ続け、
パイプが下がらないようにしたのだ。
4分の空白時間があったのは、峰村が管理人を訪ねる前に、
その装置を回収したためだと推測された。
と、そのとき、薫の携帯電話に弓削(品川祐)から連絡が入った。
峰村が水死体で発見されたのだ。桜子(真矢みき)によれば、
死因は溺死だという。

その夜、ひとり研究室に残ってある装置の準備をしていた栗林は、
やってきた湯川に、菅原に嫉妬していたことを告白した。
湯川は、そんな栗林の思いを受け止めながら、作業を手伝った。
あくる日、静子は、菅原からの電話を受ける。
菅原は、冬美がいたマンションで、彼女と同じように首にロープをかけたまま
静子を見つめていた。
菅原は、静子とやり直せないなら死ぬしかない、というと、
末期ガンに侵されていると続けた。
「僕の全財産をあげるつもりだったんだ。最後に幸せな1ヵ月をくれたら…」。
菅原の言葉に、静子は慌てて部屋を飛び出した。
菅原がいる部屋に駆けつけた静子は、パイプハンガーに接続されたケーブルを
コンセントから引き抜いた。
が、パイプハンガーには変化はなかった。
次の瞬間、死んでいるはずの菅原が顔を上げた。
菅原の体は、首にかけられたロープではなく、ワイヤーで吊るされていたのだ。
ロフトに隠れていた湯川と栗林が声をかけると、静子は激しく動揺する。
栗林は、菅原がガンではないことを静子に告げると、助かってよかった、
などという彼女を、金だけが目的だろう、と非難した。
湯川は、栗林を制し、何故プラグを抜いたのか、と問いかけた。
電気を止めればパイプが下がると思ったのは、同じものを見たからだ、と
湯川は静子に告げた。
「計画も、その構造も、どんな方法を使うのかもすべて確認する――
あなたはそういう人でしょう」。
湯川の言葉に、静子は観念したように微笑んだ。

湯川たちが静子を連れて外に出ると、薫がやってきた。
薫は、静子を騙した湯川たちの行動に呆れながらも、
静子をパトカーで連行していく。
残された湯川は、栗林と、静子への未練を断ち切れずにいる
菅原を飲みに誘った。
別の日、薫は、静子がすべて自供したことを湯川に報告する。
峰村は、ギャンブルで借金を抱えており、離婚慰謝料の一部をもらう約束で、
静子の計画に加担したのだという。
冬美が菅原に近づいたのも、静子の仕業だった。
が、湯川は、そんな話には興味を示さず、
鉄道マニアの菅原から借りたという電車の本に夢中で…。

『ガリレオ』公式HPより

深キョンの初!?の悪女役?
塚っちゃんもすっかり役者づいていますねぇ~。
更に丸くなっているように感じるのは自分だけかな…
演技がわざとらしく見えないし、結構好きです。
そして何といっても注目は峰村役の佐藤重幸さん!
知る人ぞ知る、「TEAM NACS」のメンバーですよね。
大泉洋さんをはじめ、安田顕さんなど大活躍ですね。
そんな佐藤さんの近況芸名を改名『戸次重幸』
ということで、戸次さんになったそうです。
もちろん、これからも応援してます!

そしてそして、物語は絵に描いたような財産狙いで、幕を閉じ、
寂しい男たちが飲みに行くの図。
しかし、確認しないと気が済まない性格って…
恐ろしい事に、峰村が犯行時、あそこに携帯を置いたのは、
実況中継(動画)の為だったのか^^;怖い女。
ビビッた峰村も手にかけちゃって、全財産を譲るって言ったら、
慌てて助けようとしたり、金の亡者恐るべし!!
でも、そんな悪事を知った後でも未練が消えない菅原くんだったのでした。。。



<キャスト>
湯川 学 * 福山雅治
内海 薫 * 柴咲コウ
草薙俊平 * 北村一輝
弓削志郎 * 品川 祐
村瀬健介 * 林 剛史
小淵沢隆史 * 福井博章
森 英太 * 伊藤隆大
渡辺美雪 * 高山 都
谷口紗江子 * 葵
栗林宏美 * 渡辺いっけい
城ノ内桜子 * 真矢みき











『ガリレオ』 第6話

2007-12-26 11:35:06 | 『ガリレオ』
『夢想る』

湯川(福山雅治)は、貝塚北署の薫(柴咲コウ)から、彼女の幼なじみが
起こした事件についての捜査協力を依頼される。
その事件の背景には、予知能力があるとしか思えない不可思議な
現象が関係していた。

事件が起きたのは森崎家の屋敷だった。
二階の自室で寝ていた17歳の娘・礼美(堀北真希)のもとに坂木(新井浩文)と
いう男が現れ、暴行を働こうとしたのだという。
物音に気づいた礼美の母・由美子(手塚理美)は、娘の部屋に駆けつけ、
坂木に向かって猟銃を発砲した。
幸い礼美は無事だったが、坂木は傷を負ったまま現在も逃走中だった。
実は坂木は、薫とは小学校時代の同級生で、現在は占い師をしていた。
坂木の店の名前は『モリサキレミの占いの館』。
つい最近、薫は、偶然この店を訪れ、坂木と再会を果たしていた。
その際、坂木は、モリサキレミとは自分の守護天使の名前だ、
などと薫に説明していた。
捜査にあたった弓削(品川祐)たちは、坂木が客として店にやってきた
礼美のことを、ここひと月ほどの間ストーキングしていた、と薫に告げる。
その間、坂木は、「僕と君は赤い糸で結ばれている」といった内容の手紙を
何通も礼美に送りつけていた。

薫は、坂木の店と、礼美の名前が同じことに不審を抱いた。
由美子によれば、礼美は、1ヵ月前に友人に誘われて坂木の店を訪れるまで、
彼とは面識がないという。しかし、坂木が店を出したのは数年前のことなのだ。
弓削は、容疑者の知り合いだという理由で薫を捜査から外す。
そんな折、薫の携帯電話に坂木から連絡が入る。
そこで坂木は、自分を部屋に呼んだのは礼美の方だと薫に告げた。
坂木が占いに使っていた水瓶に、
「会いに来て」という礼美からのメッセージが浮かんだというのだ。

湯川の元を訪れた薫は、事件の経緯を説明する。
しかし湯川は、ストーカーの妄想にしか思えない、と薫に告げた。
すると薫は、一冊の文集を取り出し、坂木が小学生のころ書いたという作文を
湯川に見せた。
何とそこには、「僕の夢は、モリサキレミと結婚すること」と書かれていた。
しかも、その文章の横には、礼美の部屋の飾り窓とそっくりな
絵まで添えられていた。
つまり坂木は、17年前…礼美が生まれるよりも前から、
彼女と出会うことを知っていたのではないか、と薫はいうのだ。

この一件に強い興味を抱いた湯川は、薫とともに坂木の店を訪れる。
そこで湯川は、占いに使用していた水瓶から、水を採取した。
続いて湯川たちは、坂木の家を訪れた。
坂木の母・香奈子(大島蓉子)と再会した薫は、子どものころ、坂木と一緒に、
北野宗平という画家の家によく遊びに行っていたことを思い出す。
薫と坂木は、宗平から教えてもらった絵描き歌を歌いながら、
よく塀にチョークで絵を描いていたのだ。
薫が転校した後も、坂木は宗平のところに絵を習いに行っていた、と
香奈子は証言した。が、
宗平はその後、身重の妻を残して事故で亡くなってしまったらしい。
薫は、この事件に関わらないほうがいい、と桜子(真矢みき)から助言される。
私情を挟まずに捜査することはできない、と桜子はいうのだ。
それでも薫は諦めきれず、礼美に接触しようと試みた。
だが、警察がガードしていることもあって、礼美には近づくことができなかった。
薫は、湯川の研究室を訪れた。
湯川は、水面に浮かんだ文字の謎を解明しようと研究を続けていた。
するとそこに、再び坂木から電話が入った。坂木は、大森埠頭にいるのだという。
薫は、そんな坂木に自首を勧めるために、彼と会う約束をする。
その会話を聞いていた湯川は、容疑者の居場所が分かったのなら
いますぐ署に連絡して、逮捕の準備をするべきだと薫に告げた。
薫は、自分が間違っていることを知りながら、人を助けてあげたいと
思ったことはないのか、とつい感情的になって反発してしまう。
湯川は、そんな薫に、心の問題は専門外だから好きにすればいい、
と冷静に答えた。
すると薫は、
「学者は、人の心のことより、数字や記号と向き合っていることの方が
大事なんですね」といい残して、部屋を後にした。

薫は、坂木と約束した埠頭に向かい、指定されたダルマ船を探す。
一方、湯川は、助手の栗林(渡辺いっけい)らに、北野宗平の絵を探すよう
指示すると、かつて宗平が住んでいた廃屋を訪ねる。
そこで湯川は、ベビー用品などとともに、1枚の写真を見つける。
ダルマ船を見つけた薫は、その中に降りた。
しかし坂木は、そこにやってきた湯川の姿を見つけて薫に裏切られたと思い、
ふたりを船の中に閉じ込めるとその場から逃げてしまう。
船内は携帯電話がつながらなかった。
湯川は、助けを求めるため、携帯電話をロープで縛り、携帯メールを
送信状態にしたまま、天井の窓に向かって投げた。
失敗を繰り返しながら、何度もトライする湯川。
そのとき湯川は、ニュートンやガリレオを例に、科学者は退屈な実験の
繰り返しの中で人との繋がりを感じることがある、と薫に告げる。
日々犯罪者を追う刑事がそうであるように、科学者も人間嫌いではない
というのだ。
薫は、そんな湯川を見つめながら、本気で人のために頑張ったことがあるか、
と尋ねた。湯川は、それに答える代わりに、携帯電話を薫に放った。
メールが送信されたのだ。
無事救出された薫は、港湾事務所から署に連絡を入れた。
そこで、坂木が検問に引っかかって逮捕されたことを知った薫は、
湯川を大学まで送り届けて署に戻ろうとした。
すると湯川は、森崎家に寄って欲しいと言い出す。
湯川と薫は、森崎家を訪れた。
その外観を見た湯川の脳裏に、何かが閃いた。
そして湯川は、モリサキレミは実在する女性であり、その正体は薫だ、と告げる。
研究室に戻った湯川は、北野宗平と森崎家の間には重大な繋がりがある、
と薫に切り出した。薫たちが覚えていた絵描き歌は宗平が見た森崎家であること、
宗平は森崎家の絵を描いており、坂木もそれを見ていること…。
決定的だったのは、宗平の妻のことだった。
薫たちも会っているというその女性は、実は彼の妻ではなく、
由美子だというのだ。
何故なら、宗平の妻は薫たちが小学校に上がる前に他界していたからだった。
湯川は、宗平の画集を取り出し、彼の代表作にもなっている連作を薫に見せた。
その題名は「礼美」。
由美子は、不倫相手である宗平の子どもを身ごもっていたのだ。
由美子が宗平の元を去ってから、彼は毎日のように遊びにくるある少女に、
失った娘の姿を重ねるようになり、
その少女のことを「レミ」と呼ぶようになった。
その少女こそ、薫だというのだ。
続けて湯川は、坂木を礼美の部屋に呼んだのは、由美子だと薫に告げた。
礼美宛ての手紙から坂木の存在に気づいた由美子は、
正当防衛に見せかけようとして彼を殺害しようとしたというのだ。
坂木の店で、水瓶に浮かんだという文字を細工したのも、由美子だという。
それはオブラートに油性ペンで文字を書く、というトリックだった。
由美子は、誰にも知られたくない過去を葬り去るために、
この事件を起こしたのだ。
宗平は、礼美を取り戻すために何度も森崎家に足を運んでいた。
「北野宗平は本当に事故死なのか?」。
湯川の言葉に、薫は愕然となり…。

事情聴取を受けた由美子は、すべてを自供した。
釈放された坂木は、ずっと好きだった「モリサキレミ」が実は薫のことだったと
知り、軽いショックを受けているようだった。
そのことで笑い合う薫と坂木。坂木は、薫に礼を言うと、
また占いに来て欲しい、と彼女に告げ…。


『ガリレオ』公式HPより


中々時間が取れなくて、草稿中ばかり…10月期のドラマは軒並み最終回を
迎えてしまいました。
このまま続けるべきか否か正直迷っています。
が、尻切れトンボもイヤなので簡単に締めくくろうと思います。

この回は、湯川と薫の距離が少しだけ縮んだ回だと思ってます。
閉じ込められた空間の中で過ごしたことにより、薫は湯川の偏屈な性格を
ちょっとだけ理解。
科学者の偏屈さは諦めない探究心だったりと、ちょっと見直したりして!?
*ところで、由美子は北野宗平も殺していたんでしょうか…
 だったら、礼美が可哀想かな…


<キャスト>
湯川 学 * 福山雅治
内海 薫 * 柴咲コウ
草薙俊平 * 北村一輝
弓削志郎 * 品川 祐
村瀬健介 * 林 剛史
小淵沢隆史 * 福井博章
森 英太 * 伊藤隆大
渡辺美雪 * 高山 都
谷口紗江子 * 葵
栗林宏美 * 渡辺いっけい
城ノ内桜子 * 真矢みき











『ガリレオ』 第5話

2007-11-16 16:59:41 | 『ガリレオ』
『絞殺る』

湯川(福山雅治)の元を訪れた薫(柴咲コウ)は、ゼミの学生・紗江子(葵)が
湯川に迫っていると勘違いする。
薫は、紗江子に対して冷たい態度をとった湯川を「卑怯者」と非難した。
だが、実は紗江子は、アーチェリー部の長谷部(弓削智久)と学生結婚しようと
して周囲から猛反対されてしまい、湯川に助けを求めようと
していただけだった。

薫は、早とちりしてしまったことを誤魔化し、慌てて湯川に捜査協力の話を
切り出す。それは、管内のホテルで起きた密室殺人事件だった。
被害者は、長野でペンションを経営する矢島(岡本光太郎)という男で、
死亡推定時刻は、矢島がホテルにチェックインしてからちょうど1時間後の
午後6時。
実は、矢島がチェックインする少し前から、部屋の前の廊下で電気配線の
チェックが行われていた。作業員によれば、3時間近くに及んだその修理中、
その部屋に入ったのは矢島だけだという。
しかし、部屋には矢島と犯人が飲んだと思われるコーヒーの容器が
ふたつ残されており、矢島が飲んだと思われる容器からは睡眠薬が
検出されていた。
このことから、犯人は矢島を眠らせた後、絞殺したものと思われた。
だが、謎はそれだけではなかった。
実は、ホテルの対面にあるビルで働く会社員(利重剛)が、
矢島の部屋で火の玉が飛んだのを見たと証言していたのだ。
部屋の床には、そのためについたと思われる焦げ跡も残っていた。

警察は、矢島がここ数ヵ月の間に、複数の生命保険に加入していることから、
妻の貴子(水野美紀)に疑いの目を向けた。
しかし貴子は、事件があったと思われる時刻、東京から車で3時間ほどかかる
地元のスーパーで買い物をしている姿が目撃されていた。
アリバイは完璧だった。
この事件に興味を抱いた湯川は、事件現場を見た後、
薫とともに矢島のペンションを訪れて貴子に会う。
貴子は、ひどくやつれたようすだった。事件のことを訪ねられた貴子は、
犯人のことはもちろん、目撃されたという火の玉のことも見当がつかない、
と答えた。矢島と貴子は、喘息の持病を持つひとり娘・秋穗(大後寿々花)の
ために、この土地に引っ越してきたのだという。
その際、湯川は、事件の翌日、秋穗が学校に行ってからどうしたか、
と貴子に尋ねた。貴子は、ひとりでずっと家にいた、と答えたが…。

あくる日、薫と弓削(品川祐)が捜査から戻ると、そこに秋穗がやってきた。
秋穗は、貴子が嘘をついている、というのだ。
実は秋穗は、事件前日の晩、ペンション内にあるステンドグラス工房で
火の玉を目撃し、貴子にもそのことを話したというのだ。
薫は、秋穗とともに湯川の元に向かった。

湯川は、助手の栗林(渡辺いっけい)にも手伝ってもらい、
さまざまな火の玉を作って秋穗に見せた。
しかし、そのどれも、秋穗が目撃したものとは違うらしい。
すると秋穗は、火の玉の正体が知りたくて来たんじゃない、と声を荒げた。
さらに秋穗は、最近の貴子のようすから、他にも隠し事をしているはずだ、
と続けた。
すると湯川は、ひとつひとつの事実を検証もせずに人を疑うような発言は
慎むべきだ、と秋穗に告げる。
カッとなった秋穗は、警察も貴子を疑っているくせに、と叫んだ。
次の瞬間、突然咳き込み、胸を押さえて蹲る秋穗。
しかし、カバンから取り出した携帯用噴霧器は、中身が空だった。
栗林は慌てて医務室に向かおうとした。
そこで湯川は、秋穗にコーヒーを飲ませ、落ち着かせた。
カフェインには気管支を拡張する効果があるのだという。

薫は、秋穗を自宅まで送り届けた。
その際、ステンドグラスの工房を見せてもらった薫は、あるものに違和感を抱く。
薫が戻ろうとすると、そこに秋穗がやってくる。
秋穗は、少し戸惑いながらも、本当の気持ちを薫に打ち明けた。
自分の体のせいで住み始めたこの場所も、恩着せがましい父親のことも嫌いで、
父親とはよくケンカをしたこと、でも両親はとても仲が良かったこと…。
秋穗は、そんな母が父を殺した犯人とは思えない、というのだ。
薫は、そんな秋穗に礼を言うと、優しく微笑んだ。

聞き込みを続けた薫は、新たな情報を入手する。
向かいのビルの会社員は、火の玉を2回見ていたのだ。
薫は、湯川の元にその報告に行った。湯川は、アーチェリー場にいた。
そのとき、薫は、あることに気づく。
アーチェリー場に貼られていた「一射入魂」という文字を、
薫は、ステンドグラス工房でも見ていたのだ。
それを聞いた瞬間、湯川の脳裏に今回の事件の全体像が浮かんだ――。

湯川は、研究室に学生たちを集め、実験の準備をする。
矢島は自殺した、と湯川は言うのだ。
用意されたのは、マネキン、長短2本の弦が張られたアーチェリーの弓、
ふたつのハンダごてとタイマーコンセント。
湯川は、2本張られた弦のうち、緩い方をマネキンの首に巻きつけ、
きつく張られたもう一方の弦にハンダごてを当てた。
弦は、高密度ポリエチレンでできているため、熱に弱いのだ。
タイマーセットされたコンセントは、やがて電流を流し、短い弦を焼ききった。
すると、首に巻かれた弦がマネキンの首を絞めて伸びきった。
さらにその後、遅れてセットされていたもうひとつのハンダごてが熱を発し、
首を絞めていた弦を焼き切った。
ふたつの火の玉の正体は、焼き切られたとき、2本の弦の先端についた炎だった。

矢島は、他殺に見せかけるために慎重に準備を進め、自殺の前夜、
工房でテストまでしていたようだった。
秋穗が見た火の玉は、その際のものだと思われた。
使った道具類は、すべて貴子が回収した、というのが湯川の推測だった。

別の日、取り調べを受けた貴子は、すべて告白した。
自宅からは、矢島が使用したアーチェリーの弓やハンダごてを改良したものなどが
押収されていた。
貴子は、自殺する前の夫から電話で指示され、彼が死んだ翌朝にホテルを
訪れていた。そこで始めて夫の死を知った貴子は、必死に動揺を抑えながら、
矢島が残した手紙どおりに、道具を回収して戻ったのだという。
遺書には、こんな形でしか家族を守れない自分を許してほしい、と記されていた。
薫は、何故矢島の指示通り、道具を処分しなかったのか、と貴子に尋ねた。
すべて処分していれば、矢島の計画は成功していたかもしれなかったのだ。
すると貴子は、あの人の大切な形見を捨てられるわけがない、と
涙ながらに答え…。

同じころ、秋穗は、湯川を訪ねていた。
ステンドグラスでできた手作りのコースターを2枚、湯川に手渡す秋穗。
湯川と薫への感謝のしるしだという。
秋穗は、これからは自分が母親を守っていく、と湯川に告げると、
「こういうとき、普通は泣くものかもしれないけど、親の苦労、
ずっと見てきたからかな。ひねくれているの」と言って微笑んだ。
すると湯川は、ひねくれているのではなく論理的で建設的と捉えるべきだと
秋穗に告げる。何故なら自分も、両親の苦労を見てきたが、
まったくひねくれていないからだ、と――。

湯川の元を訪れた薫は、検察が貴子の起訴を見送ったことを報告した。
だが、貴子たちは自己破産と債務処理の手続きをとって、
秋穗と一緒に実家に戻ることになりそうだという。
薫は、どの段階で自殺だと思ったのか、と湯川に尋ねた。
すると湯川は、事件現場を見たときだと答えた。
コーヒーの容器を持ち去らずに指紋をふき取って残していった点、
そして睡眠薬を使ったにもかかわらず死体がベッドに横たわっていた点から、
事件は密室殺人ではなく、被害者以外、部屋には誰も入ってこなかった、
と考えたのだ。

『ガリレオ』公式HPより

科学者特有とでも言うべきか、理屈っぽいところがたまらなく好き。
(ドラマ的に)
笑顔じゃなくて、無表情なのも。
当たり前のように見過ごされている現実に今回は薫も気付いて、事件解決の
謎解きに一役かいました。
湯川は現場を見たときに自殺だと気付いていたようですが、薫の記憶がなかったら
アーチェリーには結びつかなかったのだから、これはお手柄です。

そういえば、今回の見せ場(湯川洵教授)は何を隠そう”アーチェリー”でした
いやはや何でも出来るのか!?と疑いたくもあり、凄いな!と関心したくもあり、
次は何だ?と興味もありです。
続くのかどうかは私だけの楽しみかも知れませんが…(^^;)

実際に謎解きがされて、言われてみれば、コーヒーの件も、睡眠薬も、
指紋も、ベットで横たわっていたのも、なるほどな!。
な訳です。
でも、初めは気付かないものです。
(鈍感力ですかねぇ~。)

*ところで、エンディングですが、KOH+の+って福山さんですか?



<キャスト>
湯川 学 * 福山雅治
内海 薫 * 柴咲コウ
草薙俊平 * 北村一輝
弓削志郎 * 品川 祐
村瀬健介 * 林 剛史
小淵沢隆史 * 福井博章
森 英太 * 伊藤隆大
渡辺美雪 * 高山 都
谷口紗江子 * 葵
栗林宏美 * 渡辺いっけい
城ノ内桜子 * 真矢みき











『ガリレオ』 第4話

2007-11-15 17:10:39 | 『ガリレオ』
『壊死る』

ある豪邸の室内プールで若い女性の水死体が発見された。
両親が旅行に出かけていた間に起きた出来事らしい。
検死の結果、死因は心臓麻痺によるものと思われた。
だが、何故か胸の皮膚の一部だけが壊死していた。
そのことが気になって湯川(福山雅治)のもとを訪れた薫(柴咲コウ)は、
何故皮膚が壊死したのか、と彼に尋ねた。
しかし湯川は、それは物理学の範疇ではない、と言って薫を追い返してしまう。

ある日、四ッ谷工科大学で開かれた物理学会での講演を終えた湯川は、
ひとりの学生に呼び止められる。
講演の内容に感銘を受けた、というその学生の名前は、田上昇一(香取慎吾)。
その大学の院生だった。
田上の名前に覚えがあった湯川は、記憶をたぐり、ひとつの論文を思い出す。
その論文の内容に興味を持っていた湯川は、田上に名刺を手渡すと、
いつでも連絡してくれ、と言って彼と別れた。するとそこに、薫が現れる。
水死した女性・篠崎怜子(蒼井そら)は、この大学の学生だったのだ。
湯川の姿を見つけた薫は、再度彼に相談を持ちかけたが、
全く取り合ってもらえない。
そのとき、ふと掲示板を見た薫は、そこで “皮膚疾患の先端技術”という
文字を見つける。

皮膚が壊死した原因がわかるのではないかと思った薫が
その研究室を訪ねてみると、そこにいたのは白衣姿の田上だった。
薫から事件の話を聞いた田上は、心臓麻痺とは関係ないのではないか、と答えた。
そのとき薫は、シリコンウエハーという半導体の材料を自分で
削って作ったというブローチを田上からもらった。

そんなある日、湯川の研究室に田上が訪ねてくる。
そこで田上は、海外に出て研究をするつもりはないのか、と湯川に問いかけた。
田上は、社会で実用される研究をして、それに見合うだけの報酬を受け取りたい
という考え方の持ち主で、軍事産業に進むことを視野に入れているようだった。
誰も存在しないような兵器を考えるのは楽しいと思う、
などと笑いながら話す田上に、湯川は何かを感じたようだった。

同じころ、薫や弓削(品川祐)たちは、心臓麻痺と胸の痣の因果関係が
つかめず、捜査を終わりにしようとしていた。
するとそこに湯川から電話が入った。
もう一度、事件の詳細を教えてほしいのだという。
薫とともに監察医務院を訪れた湯川は、監察医の桜子(真矢みき)から
検死結果や壊死した細胞などを見せてもらう。
薫は、事件性を匂わせる湯川の言葉に困惑しながらも、彼の指示で、
この半年の間に心臓麻痺で死んだ人間を調べ始める。

あくる日、薫は、湯川の研究室を訪れる。他殺説の根拠を聞くためだった。
だが、湯川の姿はなく、助手の栗林(渡辺いっけい)が、
プラスチックウェルダーを使って溶接作業をしていた。
その際、薫は、田上のことを栗林に話していた。
同じころ、湯川は、学内の図書館で、医学書などを調べていた。
そこにあった専門雑誌には、田上の記事が掲載されていた。

田上の元を訪ねた薫は、怜子の死は他殺の可能性があると彼に伝えた。
そこで初めて湯川が捜査に協力していることを知った田上は、
一瞬表情を変えるが、すぐに自分も心臓麻痺を起こす方法を考えてみる、
と薫に告げた。
研究室に戻った湯川は、村瀬(林剛史)らゼミの学生を総動員して、
世界中のWEBサイトを対象に、「暗殺」「心臓麻痺」「兵器」といった
キーワードを調べさせる。
やがて、キューバのあるサイトが浮かび上がった。
そこには、「心臓麻痺にしか見えない暗殺方法」「暗殺に最適」
「すでに数回の実験で効果確認済み」という売り込みの言葉があった。

一方、薫は、ここ半年間で、怜子と同じような不審死を遂げた2件の記録を
見つける。湯川の元に報告に行った薫は、田上からもらったブローチを
床に落としたことに気づかなかった。

薫は、その足で田上を訪ね、今回の一件が連続殺人事件に発展するかもしれない、
と彼に告げる。
その際、田上は、湯川が悩んでいること、そして怜子の事件を追っているのが
薫だけであることを知る。
すると田上は、薫に高級ホテルの宿泊券をプレゼントし…。

その夜、湯川は、久しぶりに草薙(北村一輝)と飲みに行く。
その席で、薫のせいで自分の研究が進まない、と草薙に告げる湯川。
すると草薙は、薫もストレスを溜めているらしい、と答えた。
薫は、3週間ぶりに休暇をとり、高級ホテルでリフレッシュすると
言っていたらしい。

あくる日、湯川は、田上に電話し、会って話がしたいから食事でもどうか、
と誘った。田上は、ある高級ホテルのロビーにいた。
田上は、今日は約束があってだめだと答えた。
すると湯川は、「殺したのは君だろう?」といきなり切り出した。
が、湯川が殺害方法までたどり着いていないことを知った田上は、
笑いをこらえながら、解けない問題は諦めてゆっくり休んだほうがいい、
などと言って電話を切った。
そのとき湯川は、田上の背後で鈴のような音を聞いていた。

薫は、田上からもらった宿泊券を使って、ホテルでの休暇を楽しんでいた。
薫がレストランで食事をしていると、そこに田上がやってきた。
田上も、このホテルで週末を過ごすことにしたのだという。

湯川が研究室で田上の考案した殺害方法について考えていると、
栗林がやってきた。栗林は、薫が落としていったブローチに気づき、
それが田上の手作りであることを湯川に告げた。
田上がシリコンウエハーを超音波加工機で彫ったことを知った瞬間、
湯川の頭の中に何かが閃いた。

湯川は、薫に電話を入れ、犯人が超音波を使って被害者を殺害したことを告げる。
超音波を水中で発射すると、負の圧力が生じ、水中に空洞や気泡が発生する。
その圧力が負から正に変わる瞬間、空洞が消滅することによって
破壊作用が起こるというのだ。
電話の最中、湯川は、鈴の音を聞いていた。
それは、ホテルスタッフが持っていた、プラカードについている鈴だった。
田上と食事中だった薫は、明日から早速捜査する、
というと電話を切り、携帯電話の電源を切った。

食事を終えた薫は、田上に支えられながら部屋へと戻った。
田上がワイングラスに入れた薬のせいだった。
風呂に入った薫は、そのまま眠ってしまう。
すると、薫の部屋に何者かが侵入し、怜子を殺害した超音波ツールで
薫を殺害しようとした。その瞬間、バスルームに弓削たちが飛び込んできて、
男を取り押さえた。だが、その男は田上ではなかった。

ホテルを後にしようとしていた田上は、ロビーにいた湯川の姿に気づく。
湯川は、田上をホテルのバーに誘うと、薫が無事であることを田上に伝えた。
湯川は、科学者なら研究テーマに対して誠実であるべきだ、と田上に告げた。
田上は皮膚の壊死を軽視していたが、薫はそれを見逃さなかった――ゆえに、
田上の作った超音波ツールは失敗作だというのだ。
湯川は、田上に手書きの設計図を手渡すと、
自分の考えた方法なら痣は残らないと告げた。
その設計図を見た田上は、ショックを隠せず…。

あくる日、薫は、湯川の研究室を訪れた。田上は罪を認めたのだという。
しかし薫は、肝心なときに眠ってしまったことや、
同僚たちに裸を見られたことで激しく落ち込んでいた。
湯川は、そんな薫を横目に、彼女が落としていったブローチを
そっとゴミ箱に捨てて…。

『ガリレオ』公式HPより


慎吾くんの回でした。
慎吾くんはいいですね。多分、彼らの中ではつよポンと同じくらいいいと思います
勝手な感想ですが。
タッパがあるせいか、福山さんと並んでも見劣りしなかったし。
あんまり、悪役しない人だから、楽しかったようですね、悪い人。
役者さんはその点、色々な人物を演じられるから楽しいかも、実社会では
ありえないシチュエーションですからね。
いいなぁ。

湯川が毎回、何かを披露。(体力・スポーツ系)
頭脳だけじゃないところを魅せる作戦か!?
そして、いつも薫はちょっと惚モード(目)になるんだな、これで。
今回は若い男性が絡んだせいか、湯川もジェラシー!?(は、ないか。)
でも、最後は田上お手製のブローチ、こっそり捨ててた、ゴミ箱に。
「君は、、事件が解決してから此処でぼやくのを習慣に、、、」
しかし、薫のボヤキに掻き消され、まぁいっか。状態に。

薫を助けに行くのかと思わせて、実は本人は行かないみたいな肩透かしも
よかったな。それに、
「僕だったら痣も残さない。」
って~かっこよすぎじゃね!?
このドラマにラブ要素は要らないって言ったけど、この位ならありかもです。
(優柔不断)

*一輝がようやくちょこっとだけ出ていたよ~。
 今期はこんな出方が多いのかな~。
 さみすぃけど、待ってるよ。






<キャスト>
湯川 学 * 福山雅治
内海 薫 * 柴咲コウ
草薙俊平 * 北村一輝
弓削志郎 * 品川 祐
村瀬健介 * 林 剛史
小淵沢隆史 * 福井博章
森 英太 * 伊藤隆大
渡辺美雪 * 高山 都
谷口紗江子 * 葵
栗林宏美 * 渡辺いっけい
城ノ内桜子 * 真矢みき










『ガリレオ』 第3話

2007-11-03 13:35:56 | 『ガリレオ』
『騒霊ぐ』

帝都大学物理学科の准教授・湯川学(福山雅治)は、貝塚北警察署の
刑事・内海薫(柴咲コウ)をメールで呼び出す。
突然のメールに不審を抱きながら帝都大学に向かった薫は、
そこで神崎弥生(広末涼子)という女性に出会う。
弥生は、湯川ゼミの学生でもある村瀬(林剛史)の姉だという。
そこで弥生は、夫の直樹(渡辺裕樹)が事件に巻き込まれて帰ってこないから
助けてほしい、と薫に訴えた。
警察に捜索願を出したが、事件性がないと言われて
取り合ってもらえなかったらしい。
薫は、個人的に相談されても困る、と言って弥生の頼みを断ろうとした。
だが、湯川から、自分はいつも協力しているのだから今度は君の番だ、と
言われてしまい、とりあえず弥生から事情を聞くハメになってしまう。

介護用品メーカーに勤める直樹が失踪したのは5日前のことだった。
失踪当日、直樹はとある老人ホームに立ち寄ったことまではわかっていた。
だが弥生は、その後直樹が、日ごろから気にかけていたひとり暮らしの
老婆・高野ヒデ(森康子)の家に行ったはずだと主張する。
しかもヒデは、直樹がいなくなったのと同じ日に、心筋梗塞で
亡くなっているのだという。すでに弥生は、ひとりでヒデの家を訪ねていた。
そこにはヒデの甥だという高野昌明(甲本雅裕)ら4人の男女がいたが、
直樹のことは知らないと答えたという。
昌明たちが1ヵ月ほど前からヒデの家に住んでいることを知った弥生は、
彼らに不審を抱き、ずっと見張っていたらしい。
弥生によれば、昌明たちは毎晩8時ごろになると決まって外出するのだという。
そのチャンスにヒデの家に忍び込もうとした弥生は、
家の中で物音がするのを聞いた、と薫に告げた。

監察医の桜子(真矢みき)によれば、ヒデの死亡診断書に不審な点はなかった。
薫は、虐待事件かもしれない、などと言って弓削(品川祐)に協力を求め、
ヒデの家を訪ねた。が、
すでに生活安全課が調査していたことを知った弓削は、
余計なことに首を突っ込むな、と薫を怒鳴りつけた。
そんな中、薫は、弥生が直樹のことを深く愛していること、
そして現在妊娠中であることを知る。
そんな弥生のために、彼女とともに再びヒデの家に向かう薫。
ヒデの家に到着したふたりは、昌明たちが外出したのを見計らって
家の中にもぐり込んだ。
室内には、何故かいたるところに御札が貼られていた。
人の気配はなく、薫たちが直樹の名を呼んでも返事はなかった。と、
そのとき、突然部屋全体が激しく揺れ始める。
薫は、弥生の腕を掴んで外に逃げた。
ところが、家の周囲は静まり返っており、ヒデの家から聞こえていた物音も
やがて消えてしまう。

薫は、ヒデの家で起きたのはポルターガイスト現象だ、と湯川に報告する。
湯川は、ポルターガイスト現象の目撃例はほとんどが胡散臭い報告だと
薫に告げると、彼女とともにヒデの家に向かった。
ヒデの家を観察した湯川は、薫に、ヒデの家があるあたりの昔の地図を
手に入れてくるよう指示する。
薫が持ってきた年代ごと地図を検証していた湯川は、ヒデの家が建つ前の地図に、
あるマークがあることに気づく。その瞬間、湯川の脳裏に何かが閃いた。
湯川は、今回のポルターガイスト現象が神崎の失踪と関係があること、
そして昌明たちが恐れているのはヒデの霊ではなく、直樹の霊であることを
薫に告げた。
神崎の遺体はあの家のどこかに隠されている、と湯川は言うのだ。
薫はショックを隠せなかった。

署に戻った薫は、前科者リストから、昌明と一緒にいた男を割り出そうとする。
と、同時に、昌明の周辺の聞き込み捜査を開始する薫。
どうやら昌明は、多額の借金をして、取り立て屋に追われていたようだった。
そんな中、薫は、前科者リストの中に、昌明と一緒にヒデの家に
住んでいた男・近藤(曽根悠多)を発見する。

あくる日、湯川と薫は、ヒデの家を訪れた。
しばらくすると、昌明と近藤が外出した。
栗林(渡辺いっけい)に、信用金庫の職員を名乗ってもらい、
ヒデの遺産を預かっていると電話してもらったのだ。
湯川たちがヒデの家に入ると、そこには昌明の妻・理枝(出口結実子)と、
近藤の女と思われる晴美(奈良崎まどか)がいた。
晴美が、薫たちを怒鳴り散らしていると、突然、家が大きく揺れ始めた。
薫に命じられるまま、外に飛び出す晴美たち。
揺れが収まると、湯川は、バッグの中から工具を取り出し、
畳とその下の床板を取りはずした。
するとそこは、真新しいコンクリートで固められていた。

取調べを受けた昌明は、事件のことを話し始めた。
借金に苦しんでいた昌明は、伯母であるヒデから金を借りようとしていた。
だが、ヒデはなかなかそれを了承しなかった。
そのとき一緒にいた近藤が、ヒデに乱暴に迫った。元々心臓が悪かったヒデは、
そのとき転倒したショックで息絶えてしまったのだ。
運悪くそこにやってきたのが直樹だった。
近藤は、ヒデの死を目撃した直樹を殺害し、ヒデの家の床下に穴を掘って
投げ捨てると、上からコンクリートを流して固めるよう昌明に指示していた。

実は、ヒデの家の地下には、古いマンホールがあり、
下水管は近くの工場にも繋がっていた。
その工場は、毎晩8時から9時の間、熱水を放出していた。
ポルターガイスト現象は、その蒸気がヒデの家の下にあるマンホールを
共振させたために起きたものだった。
この現象が、ヒデが生きている間には起きなかったのは、ヒデの死後、
マンホールを取り巻く環境が変ったことを意味していた。
それを暴いた湯川は、昌明と近藤を外におびき出した際、
午後3時に放出するよう工場側に頼んでいた。

弥生は、監察医務院の霊安室で直樹の遺体と対面した。
そこで薫は、直樹のスーツから、ヒデが財産を預けていた貸金庫の鍵が
見つかったこと、そこにあった遺書には、
全財産を直樹に譲ると記されていたことを弥生に伝えた。
弥生は、薫に感謝の気持ちを伝えると、
「あのときの揺れ…直樹が教えてくれたのね…自分はここにいるんだって…」と
つぶやいた。
赤ちゃんは自分が責任を持って育てるから安心して眠ってほしい、
と直樹に告げる弥生。その目から涙が溢れた…。

研究室を訪れた薫は、あの現象は直樹の霊がやったことではないと
弥生に言えなかった、と湯川に告げると、しばらくここにいさせてほしい、
と続けた。
湯川は、そんな薫の気持ちを察して、席を外し…。

『ガリレオ』公式HPより

部屋にお札は貼られているし、どんなオカルトっていうか、
カルト集団、宗教かと思ったら、借金か…
遺産を探しているのだとは思ったけど、、、

しかし、赤の他人に全財産を譲るなんて、
よっぽど、寂しい老後だったんだろうな。
鍵まで預けてたんだしね。。
身内の方がえげつない事(遺産相続とか)あるもんね現実。
世知辛い世の中だよ平成ジャポン。

長寿日本。人生80年として、一体いくら位あったら生活出来るんだろう。
ギリギリ60歳まで働くとして、いくら貯めたら安泰なんだ!?
そんなこと考えると夜も眠れないのは、”三球・照代”(昭和な人だけ知)
うちの旦那は「子供に金は残さない。」が口癖です。
何でも、働かないで手に入れた金の使い道は高が知れているそうで…
醜い争いも見たくないという。(そんなにねぇ~よ)

いや~○ろ○えさんもいいんだか悪いんだか
よくわからない演技…
そんな場所で1ヶ月も張ってたら、とっくにバレてるしなぁ
今回は珍しく湯川からの捜査依頼、しかも女子の頼みなんて、、
最後はちょっぴり人間らしい心使いが感じられ、ウォッ!?
これにはあまり恋の要素は要らんのではないかと思われ…

*一輝の出番はないのかよぉ~!!
 (早く出せ!)


<キャスト>
湯川 学 * 福山雅治
内海 薫 * 柴咲コウ
草薙俊平 * 北村一輝
弓削志郎 * 品川 祐
村瀬健介 * 林 剛史
小淵沢隆史 * 福井博章
森 英太 * 伊藤隆大
渡辺美雪 * 高山 都
谷口紗江子 * 葵
栗林宏美 * 渡辺いっけい
城ノ内桜子 * 真矢みき







『ガリレオ』 第2話

2007-10-25 16:59:24 | 『ガリレオ』
『離脱る』

帝都大学の物理学科准教授・湯川(福山雅治)の研究室を訪れた
貝塚北署の刑事・薫(柴咲コウ)は、10歳の少年が描いたという絵を彼に見せる。
その絵は、ある殺人事件の容疑者のアリバイを裏付ける証拠になるかもしれない
ものだという。しかし、薫たちは、簡単にその絵を信じるわけにはいかなかった。
何故ならその絵は、少年が幽体離脱して見たという風景を描いたものなのだ。

事件は、管内のワンルームマンションで起きた。
その部屋に住む28歳のOLが腐乱死体で発見されたのだ。
監察医の桜子(真矢みき)によれば、死因は扼殺による窒息死で、
死後4週間が経過しているという。
薫や弓削(品川祐)たちは、死亡推定時刻から、事件があった日に
被害者を訪ねたと思われる保険外交員・栗田(石井正則)から事情を聴く。
被害者の部屋に、彼の名刺があったからだった。
しかし栗田は、訪ねたのは前日で、被害者が殺害されたと思われる時間、
川沿いに車を停めて寝ていたと主張する。
そんな折、事件のことを知った上村(小市慢太郎)という男が、
息子の忠広(今井悠貴)が描いたという、赤い車が停まっている川の絵を
郵送してきたのだ。

薫は、上村の元を訪れた。
上村のマンションからは工場が見えるだけで、その先にある川は
まったく見えなかった。
忠広は、熱を出して寝込んでいたときに幽体離脱し、
そのまま窓から外に出て工場よりも高い場所から川向こうに止まっている
赤い車を見たらしい。
上村も、最初は忠広の話を信じなかったが、警察が川沿いに停まっていた
赤い車を調べていると聞きつけ、絵を送ったのだという。

薫から事件の概要を聞かされた湯川は、子どもが幽体離脱したことに興味を示し、
忠広に会いに行く。
上村は、忠広には予知能力のようなものがある、と証言した。
近所で焼肉店を営む幸恵(虻川美穂子)という女性が訪ねて来たときも、
忠広は直前にそれを予言したというのだ。
幸恵は、男手ひとつで忠広を育てている上村の家に、
食べ物などを差し入れしているらしい。

湯川は、身体から魂が抜け出すなんて信じられない、と薫に告げると、
物理学科第十三研究室の学生たちとともにこの一件の検証を始める。

そんなある日、薫は、弓削とラーメン店に行く。
弓削は、忠広の証言をまったく信じていなかった。
そのとき、店内のテレビに上村が映った。
何と上村は、警察が息子の証言を無視した、と訴えていた。
幽体離脱したという忠広の話に各局のワイドショーは飛びつき、
貝塚北署にはリポーターが押し寄せた。

湯川は、薫とともに再び上村親子に会いに行く。
ふたりは、幸恵の店で食事をしていた。上村は、テレビ出演でギャラをもらい、
上機嫌だった。
テレビ局からの電話で上村が席を外した際、湯川は、忠広に話しかけた。
子どものころ、テレビに出た超能力少年の真似をしてスプーン曲げに
熱中したこと、しかしその少年がインチキであることを告白し失望したこと――
続けて湯川は、不思議なことを語るのはいいが、そこに嘘が混じると罪になる、
と忠広に告げた。
本当に空を飛んだのか、と忠広に尋ねる湯川。
忠広はずっとうつむいたままだったが、車を見たのは本当だと言うと、
湯川を見つめた。
ほどなく、上村が戻ってきた。
忠広は、何事もなかったかのように上村に笑顔を見せた。

湯川は、忠広が車を見たのは本当だと薫に告げる。
そうでなければあの絵の存在を証明できない、というのだ。
あくる日、薫は、桜子の元を訪れ、遺体検案書などを再度チェックする。
桜子によれば、犯人は被害者に馬乗りになって首を絞めたものと思われるという。
被害者が女子柔道の優勝経験者であることを考えれば、
小柄な栗田が犯人とは思えなかった。
一方、湯川は、上村のマンションの前に建っているガラス工場を訪れる。
そこで廃材置き場などを入念に調べた湯川は、
割れたような破断面の長靴を見つける。
次の瞬間、湯川の頭の中に何かがひらめいた。

別の日、湯川は、上村親子と幸恵を研究室に呼び出す。
そこで湯川は、砂糖水が入った水槽とレーザーポインタを使って、
光が濃度の薄いところから濃いところに向かって屈折する現象を再現して見せた。
同じ原理で起きる自然現象が蜃気楼だという。
そのとき、薫の携帯電話に弓削から連絡が入った。
弓削は、湯川の要請を受けた薫に頼まれて、例のガラス工場を調べていた。
湯川の予想通り、事件があった日、その工場で液体窒素が流出するという
事故が起きていた。
液体窒素の流出で、工場内の床は急激に冷やされ、
転がっていた長靴も凍りついた。

工場長(蛭子能収)たちは、慌ててマンション側と川側にある大きな扉を
開けて換気をした。
その結果、工場内に熱い外気が流れ込み、密度の違うガスの層ができた。
そのとき忠広は、開け放たれたガラス工場の扉の先に浮かび上がった
赤い車を見たのだ。

上村は、湯川の説を否定し、あくまでも幽体離脱だと主張した。が、
幽体離脱を持ち出したのは上村であることを湯川に指摘されると、言葉を失った。
そのとき、弱々しい声で、
「本当に空を飛んだんです」と言い出したのは忠広だった。
上村は、そんな忠広を制すると、研究室を後にする。
忠広は、しばらく湯川を見つめ、小さく頭を下げて上村の後を追った。
湯川は、ひとり残っていた幸恵に、忠広のために後を追いかけた方がいい、
と声をかけた。
決心した幸恵は、研究室を飛び出して、上村親子と一緒に帰り――。

あくる日、アリバイが証明された栗田は釈放される。
その矢先、被害者と交際していた男がいたことが明らかになった。
その男は、妻子があるにもかかわらず被害者と結婚の約束をしており、
そのことで口論になった際、彼女の首を絞めて殺害したのだという。
薫は、湯川の元を訪れ、事件の報告をした。
同時に、幸恵が、忠広が学校を休んだ日以外にも、
上村家に食事を作りに入っていることも伝え…。

『ガリレオ』公式HPより

もう少し、ひねりが欲しかったかなぁ~。
父親が子供を超能力でもあるかのように持ち上げたのにももう少し何か
大きな要因が欲しかった。
原稿中々上がっていなかったみたいだしね、、、
経済的なことだけが切欠のようで安っぽくなった感じ、子供も父親も可哀想。

1話のように、確信犯的な強さがこのドラマには合ってる気がします。
マニアックだったり、猟奇的だったり!?犯人の拘りみたいな物があった方が
楽しめそう。

香取慎吾くんもゲスト犯人役が決まったようで楽しみですね。
犯人が豪華ゲストで行くのでしょうね。
そしてそして、映画化も決定のようで、凄い早さですね(笑

*子供と見つめ合って蕁麻疹が出てしまう湯川(凄まじい子供嫌い)
*子供が”幽体離脱”シーンを語る言葉がセリフのように一緒で切なくなった。
 (父親のために必死な様子が伝わって痛い)
*大学の学食で湯川は必ず?納豆かき回している?


<キャスト>
湯川 学 * 福山雅治
内海 薫 * 柴咲コウ
草薙俊平 * 北村一輝
弓削志郎 * 品川 祐
村瀬健介 * 林 剛史
小淵沢隆史 * 福井博章
森 英太 * 伊藤隆大
渡辺美雪 * 高山 都
谷口紗江子 * 葵
栗林宏美 * 渡辺いっけい
城ノ内桜子 * 真矢みき





『ガリレオ』 第1話

2007-10-17 18:52:49 | 『ガリレオ』
『燃える』

帝都大学理工学部物理学科の准教授・湯川学(福山雅治)の元に、
貝塚北署の新人刑事・内海薫(柴咲コウ)がやってくる。
尊敬する先輩刑事・草薙俊平(北村一輝)のアドバイスで、
管内で起きたある事件について彼に捜査協力を求めるためだ。
それは、住宅街の通りにたむろしていた若者のひとりが、
突然、頭が発火して死亡するという事件だった。
人体が突然発火するという現象に強い興味を抱いた湯川は、
研究が遅れるという助手・栗林宏美(渡辺いっけい)の忠告にも耳を貸さず、
薫とともに事件現場を訪れる。

そんななか、湯川たちは、事件現場で空を見上げている幼い少女に出会う。
その少女は、事件があった日、空に浮かぶ赤い糸を見つけたのだという。
何かがひらめいた湯川は、現場近くで機械部品などを作っているという
時田製作所に注目する。
社長の時田(小林すすむ)は、薫が刑事だと知って、困惑していた。
そこで、勝手に工場内を見て回っていた湯川は、金属部品のひとつを手に取り、
従業員の金森(唐沢寿明)から注意される。
時田から事件のことを尋ねられた湯川は、自然発生したプラズマによる
事故ではないか、と答え、もしもう一度同じ場所で起これば
捜査も打ち切りになる、などと言い出す。
薫は、勝手なことを言う湯川に詰め寄り、説明を求めた。
しかし湯川は、まだ仮説の段階なのだから教えられない、と答えると、
「実に面白い」と言って笑みを浮かべた。
薫は、そんな湯川の態度にキレ、彼を怒鳴りつけるが…。

『ガリレオ』公式HPより

湯川にはもう少し変人であって欲しいかな、『トリック』の阿部ちゃん位。
一輝はこっちが本命なのね。
『医龍2』にも出ていたから、大変!?心配してたら、1話きりのようで…
でも最近ホントに引っ張りだこだね(うれすぃ~悲鳴)
どうも、湯川のお友達で署ではモテモテマンのご様子。
いちいち抱きついてきている女たちはなんだぁ~!!
悲鳴と失神寸前の女たちってどういう構図!?
いろんな<色>盛り沢山で頑張って下さいねぇ

この手のお話しは結構好きだから見ようと思います。
しかも、犯人役が唐沢さんだなんて豪華!
もしかして初回豪華バージョン!?まさかね。。。
これからもっと期待できるのかな。
湯川准教授の弾けぶり次第…
ラジオではあんなに赤裸々な”ましゃ”だから期待してるけどぉ~。
*今年の4月から 助教授→→→准教授って呼び名に変更になったらしいね確か
 前、月9情報 <松雪泰子セリフより>

人体の発火現象って、『Xファイル』でもやってたかなぁ~。
あれ好きでした。海外ドラマではじめて嵌ったのがこれだもん!
モルダー!!スカリー!!カムバック!
因みにスカリーの声は大好きな戸田恵子さんだった。
もう一度次シリーズ作って欲しい。

<キャスト>
湯川 学 * 福山雅治
内海 薫 * 柴咲コウ
草薙俊平 * 北村一輝
弓削志郎 * 品川 祐
村瀬健介 * 林 剛史
小淵沢隆史 * 福井博章
森 英太 * 伊藤隆大
渡辺美雪 * 高山 都
谷口紗江子 * 葵
栗林宏美 * 渡辺いっけい
城ノ内桜子 * 真矢みき