佃島

緊急事態宣言に入る前だがこんな快晴にもかかわらず

全く人の気配を感じない水辺に驚く

普段の平日でもそんなに沢山の人達が集中する場所ではない

これだけのマンションが建ち並ぶエリアで人と

すれ違わないのがかえって恐ろしい気もする

かつて連れと暮らしていた住居も健在

立つ公園の周辺には花が咲き乱れ池へと流れ落ちる水音が

雑音に遮られることなく鮮明に耳に入る　

和む音色にもう一度ここで暮らしても良いかもと思う

とても好きな場所だ

月島から転居する前にも訪れた住吉神社にお参り

近隣は近代的な戸建ても増えているがこちらの風景は変わらない

好きだったお店も健在

テイクアウトで持ち帰えりたいがまだ開いていない様子

刺身のつまだけをパックで販売していたフジマートも健在

色々なつまがあり母に頼まれよく世田谷まで持って行ったっけ

看板もそのままで懐かしい

もんじゃストリートも全くひとけがない

なのにお帽子をかぶった亀がお一人様でお散歩中

この遭遇には思わず爆笑

ご近所のペットだろうか　けっこう可愛い

橋を渡る手前でやっと人に出会う

街並みをカメラで撮影のその男性から地元だと思われたのか

天安はどこですかと訪ねられた

調べてこの辺だと思うが分からないとおっしゃるので

教えてさしあげる

何年経っていても咄嗟に答えられる自分に仰天

天安さんと聞いて私も佃煮を買って帰ることにしたのだが

ここはお気に入りだった「丸久」でと思いのれんをくぐる

こちらも母や友人によく買って行ったものだ

あみそしてしらすを少しずつ丸久の包みも懐かしい

毎日のお弁当作りに欠かせないおかずになりそうだ

張記

台北餃子「張記」の水餃子思った通りのお味　美味しい！！

仕事帰りの帰路　住まいの1本手前の通りに何やら馴染みのない電飾

暗闇にアニメ「千と千尋の神隠し」のような世界を発見し何だ？なんだ？

と近寄ってから早１ヶ月近く経ち来る日も来る日も並ぶ客を遠くから目撃

念願叶いやっと昨日買うことが出来た水餃子に舌鼓

他にも焼きの棒餃子　唐揚げとテイクアウトはあるのだが

お客さんが並んでいないと言えどそんなには欲張れない

次回に棒餃子　その次に唐揚げといこうかと考える

プリプリジューシーの水餃子は最低でも10個

半分は冷凍保存になりゆくゆくお弁当のおかずになる

最低5個パックだと嬉しいのだがやっと手に入れてそんな事は言えないし

こちらはまだ内装中の写真だが今では大雨でも大繁盛

アトラクションのようなこの雰囲気も人気のひとつかと思いながら

棒餃子をいつ買うかタイミングを考える

並んでまで買わなくてもといつも思っているがひと度美味しいとなると

少々考え方を変えなくてはならないなと思う今日この頃

 

 

遺作

先日、いとこの愛ちゃんが逝ってしまったと姪っ子KRちゃんから手紙が届いた

家族葬を済ませたこと最近の愛ちゃんの仕草など様々な事柄が認められていた

父方の遠い親戚である愛ちゃんは私の憧れ

そして大学の先輩でもあり彼女はテキスタイル専攻　

卒業しても企業に入らず彼女が織りなす独自の作品を沢山生み出してきた

手紙が届く数日前部屋の模様替えを思いつき今回遺作となってしまった

愛ちゃんのテキスタイル画をリビングに飾ったばかり

同じ頃友人から銀座WAKOの焼菓子をもらい彼女はどうしているかと

思っていた　と、言うのも私がジュエリーフェアを開催する度

WAKOの洋菓子を手土産にふらっと現れる思い出があるからだ

こう言う粋なはからいをお手本に私の今日もある

愛ちゃんが最後にメッセージをくれたような気がする

大きめな作品はこれまでお世話になった施設に引き取って頂いたようだ

これは双方にとってもありがたかったようで優しい心に安堵する

両親の介護～コロナ禍と続きKRちゃんにも会えていないが

この作品を肉眼で見ながら語り合う日が早く実現することを祈るばかり

あたたかな自筆の手紙に眼がしらが熱くしばらくは思い出に浸る

愛ちゃんに沢山のお花を手向けたく直ぐにKRちゃんへ返信

心のこもったお手紙にメールは避け手紙を書くことにした

リビングに飾った遺作、友人からのWAKO焼菓子の写真も添えて。

と、KRちゃんからお手紙と愛ちゃんが晩年に好んでいたと言う

焼菓子が届き驚くばかり　またあたたかいメッセージもあり

KRちゃんも愛ちゃんの粋なはからいを身につけている一人と頷く

憧れの愛ちゃんのセンスが永遠に受け継がれていく嬉しさに献杯

 

 

 

 

 

 

鶏肉細切りあんかけ焼きそば

大倉集古館を後に向かうはやはりホテルオークラデリカショップ

一昨年購入もう一度食べたかったトマトパンは売切れ

整然と並べられた美しいケーキも目をひくが神経質な帰路になりそう

角がつぶれたケーキが脳裏に浮かび断念

好物のあんかけ焼きそばが目に飛び込んだ瞬間こちらに決定

焼きそばが入ったオークラの紙バックを手に葉桜を眺めながら

六本木を通り乃木坂までけっこうな距離をぷらぷら

途中スーパーユニオンへ立ち寄るなどお楽しみがあれば

あるほど歩く距離は苦ではない　それに陽も長くなった

帰宅し少々早い夕飯にお待ちかねのあんかけ焼きそばを温める

さすが桃花林とうなずきながら口に運ぶ幸せ

普段なら半分しか入らないところだが見事完食

楽しいお散歩後に美味しいご褒美のなせる業

 

 

大倉集古館

 

泉ガーデンお住まいのご家族からお嬢様のご婚約指輪のオーダーを頂き

ご相談を終えせっかくなので久しぶりに六本木1丁目界隈を散歩

坂を上がり右へ折れるともうそこはホテルオークラ

一昨年11月末以来だがやはり立派な佇まい

パンを買いに直ぐホテルへ入ろうかと思ったが集古館が気になる

「彩られた紙」料紙装飾の世界とあり展示物に興味がわく

打紙　色紙に金銀を捲く華やかに装飾された紙などその時代々の人の思い

美意識が見て思いもよらず観賞できたことに感謝

蜜もなくゆっくりすすめるのが今どきは嬉しい

鑑賞後にめぐる庭園の圧倒される存在たちが邪気をはらってくれるような・・・

この都会の真っただ中にあって無音の世界

静寂がある

こちら表参道に住んでいた頃マンションのエントランスで見かけた

この光景も懐かしくしばらく立ち止まったり

先ほどのご家族がもう少し早く招いていれば一面の櫻が観賞できたのに

と残念がっていたが辺り一面を見渡しこれで十分だと思う

空を見上げると急にビル群の壁面が現れどこに居るのか分からなくなる

今まで深い緑の苔に目を向けていたのだから当り前のことだが

自然を楽しむと言うことは本当に大切

集古館を観て庭園を歩くと言う素敵な散歩