福島市内の福島県立美術館にやってきました。
信夫山を背にした非常に美しいロケーションの美術館です。
石畳の地上1mは「0.7~1.1マイクロシーベルト/時」でした。
福島市の中心街と同じくらいの数値です。
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美術館の芝生にはこんな立て札が・・・
隣接する図書館の芝生にも、こんな感じで数カ所表示がありました。
芝生を歩き回って計測したところ、「1.4~1.9マイクロシーベルト/時」でした。
美術館の館内ですが、「0.13から0.19マイクロシーベルト/時」でした。
この値は東京都内と変わらない数値で、福島市内としては格段に低いです。
学芸員さんのお話では、館外の芝生は近日中にはがして除染作業をするそうです。
また、館内の放射線量は福島市内の一般家庭内よりも低く、夏休みには子供たちに「休息所」として使ってもらえるような企画も開催したそうです。
その反面、県外から積極的に「来てください」とは言いにくいなど、複雑な心境を聞かせていただきました。
放射能に汚染されてしまった現状にどう対処するのか?は誰にも分からない問題ですが、しかしぼくがお会いした学芸員さんは、この問題を真摯な態度で受け止める気概のある方でした。
3.11以降は福島県に限らず「世界が変わってしまった」のだから、それに伴い「美術館の意味」や「アートの意味」も変わってしまったはずだと思います。
そのように変わってしまった世界の、新しい文化の発信地に、福島は、そして日本は、なれるのかも知れません。
ちなみに美術館で展示中の常設展では、麻生三郎の絵画がやっぱりスゴイのかなとあらためて思ったりしました。
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