ベルト・バックル修理 革漉き・裁断 伊東金属製作所

革ベルトやバックルの修理、革漉き、革の型抜きその他、幅広く紹介して行きます。

アルマーニ バッグ修理

2017-02-02 09:01:10 | 

アルマーニのバッグ修理です。
時々バッグの修理が来ますが、出来るものはやるようにしています。
ちょっと難しい場合には、知り合いの袋物職人さんに相談したりもありますが。
今回は肩掛けベルトの金具部分の交換です。

これはナスカンと言って、大昔は真鍮製のナスカンを弊社でも作っていたのですが、
コストダウンで今では殆どダイキャスト製のものしか見かけなくなりました。
ダイキャストのナスカンだと、使っているうちに摩耗して、こうなるんですよね。


バッグ本体についているDカンもダイキャストですね。
こちらもかなり摩耗しています。
線径を測ると約5ミリなので、これが入るナスカンを探しに行きます。
ちなみにベルト幅は40ミリでしたので、探すのは40ミリのナスカンですね。


持ち手も糸がほつれていましたが、今回は見積もりに入っていないので、
このままにしました。

修理すると、この部分だけでも数千円はいただくようになってしまうので、
今回のバッグは使用者様本人からの依頼ではなく、販売店経由の修理依頼ですので、
見積もり通りの作業をします。

直接だったら、連絡して相談できるのですが、付いている伝票を見ると、
かなりあちこち経由してるようなので、そのままにしました。
見積もり出してから、依頼が来るまでも長かったですしね。
連絡が簡単には行きそうもありません。


ナスカン買ってきました。
色合わせで苦労しました。
使いこんでいるので、元のメッキのアンティックゴールドだと、
色が濃すぎて、全体と調和しないのです。
いまの状態になじむようなメッキのナスカンを探してきました。
買って来たのは、真鍮古美と言うメッキのナスカンです。


新しいのでちょっと写真だと光っちゃって、色が薄く見えますが、
ほどほどに近いと思います。


はずしたナスカンと、交換して取り付けたナスカンです。
同じものは手に入らないので、2個交換を前提を受け付けました。
2個交換の理由は、もうひとつあって、一個が摩耗して壊れたのだから、
もう一個も近いうちに壊れる可能性があるからです。
これでどちらもしばらくは使えると思います。
それよりも付いていたDカンの摩耗のほうが気になります。
普通、ここは鉄線のDカン使うんですけどね。
ダイキャストだとすり減っちゃうので。


修理依頼、見積もり依頼は、メールかLINEで、
画像を添えてお願いいたします。

ここのところ、お電話での問い合わせが多いのですが、
お電話ですと状態がわからないので、必ず画像を添付でご連絡ください。
急いで確認したいお気持ちはわかりますが、
電話では詳細確認できないため受け付けできません。



伊東金属製作所
info@itokinzoku.co.jp
東京都足立区足立2-34-2





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