ベルト・バックル修理 革漉き・裁断 伊東金属製作所

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コーチ バックル修理 【COACH】

2017-02-01 08:52:07 | コーチ修理

コーチのバックル修理です。
コーチは時々来ますね。
修理の頻度からすると、ベルトとしては、流通量はそれほど多くない印象です。
作りが良くて壊れないということも考えられますが、
修理している限りでは、飛びぬけて良くできていると言う印象もありません。


今回のコーチのバックルはここですね。
こちらのバックルは鳥取県のお客様からです。
他のメーカーと変らない作りです。


部品が無いので、作ります。
原寸に合わせて、うまく食い込むように、テーパーを付けて作ります。
回転砥石で削ってますが、仕上がりのザラザラ感が、良い具合に食い込んで留まってくれるのです。


打ち込んで固定します。
ブラック塗装して見た目をバックルに合わせます。
ただ、黒ニッケルのメッキではないし、焼き付け塗装でもないので、
次第に薄くなってしまうとは思いますけど。
修理完了しました。




こちらもコーチのバックルです。
コートに付属のベルトで、クリーニング店さまからのご依頼です。
おそらく、中に入っているバネが飛んだか何かしたんだと思いますが、
写真では分解できそうにないので、分解できないと修理は出来ないですとお断りしました。
ただ、中を覗くと、ネジがあって、ここからはずれるかもしれませんと言うことで、
一旦は送ってもらいました。

が、ネジががっちり固定されています。
そもそも壊れることを想定してないですから、分解なんて考えて作られてないものです。
なので、普通ならこうなりますが、ネジで固定する際に、ネジを固着剤で留めるんです。
そのほうが、ネジがゆるんではずれて故障と言う、無用な事態を避けられますから。
まともなメーカーなら、これで当然だと思います。

なので、分解できないんです。
分解できなければ、中はいじりようがありません。

しょうがなく、こちらは珍しく諦めました。
送料だけ無駄になるので、無理そうなものはあらかじめ断るのですが、
さすがにこれは予測できませんでした。
普通、ネジロックされていても、インパクトドライバーとか使えばはずせるんですが、
このバックルは、中の細かいところにネジがあって、とてもインパクトドライバーを使えるような場所ではありませんでした。

クリーニング店さんからすれば、困るとは思いますが、
これはどうにもできませんでした。


修理依頼、見積もり依頼は、メールかLINEで、
画像を添えてお願いいたします。

ここのところ、お電話での問い合わせが多いのですが、
お電話ですと状態がわからないので、必ず画像を添付でご連絡ください。
急いで確認したいお気持ちはわかりますが、
電話では詳細確認できないため受け付けできません。



伊東金属製作所
info@itokinzoku.co.jp
東京都足立区足立2-34-2









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