さいえんす徒然草

つれづれなるまゝに、日ぐらしキーボードに向かひて

Impossible motion

2010-05-12 00:18:24 | その他
日本の数学者・杉原厚吉教授が開発した、騙し絵的立体作品。先日フロリダで開かれた Vision Science Society の年次大会のイベントとして行われた Best Illusion of the Year なる競技会で最優秀賞となったらしい。

Impossible motion: magnet-like slopes


種明かしをされても、まだキツネにつままれたような感じだ。多分、柱になっている部分が「垂直に立っている」と思い込んでしまうことが敗因なのだろう。


杉原教授によると、人間は長方体のような整然とした図形を、そうでない(より一般的な?)形に対して、より当たり前のものとして認識するらしい。それは我々は幼い頃から、直方体を基本とした人工な構造物に囲まれて生きているからだろう。実際、まだ認知機構が発達していない幼稚園児などは、この類のだまし絵には騙され難いらしい。

<参考>
Gravity-defying ramps take illusion prize(Nature News)