（症状） 股関節の痛み 【６０代・男性】
１０年ほど前から、股関節に痛みがでてしまう。交通事故による坐骨骨折や、転倒時に臀部（お尻）を強打したことが、きっかけになったそうです。
けれど、病院の検査では、すでにケガは完治しており、股関節に痛みがでる原因は、ハッキリわからないそうです。
この男性は、多くの病院をめぐり、その医師により見解が異なることに、かなり疑問を抱いているとのこと。
脊柱管狭窄症からではないか、ヘルニアからではないか、腰椎の変形からではないか……などなど。
実際に外科的手術もしたのですが、症状は改善されなかったそうです。
ＣＴやＭＲＩで検査しても、すべてがわかるわけではありません。
どのような検査にも言えることですが、検査で異常が見つからないことと、人体に異常が存在しないこととは、別問題です。
その検査法では、“正常”と診断されても、体が正常とは限りません。ただ単に、その検査でわかる範囲には、異常がなかったってことがわかるだけです。
私は、整体を仕事にしていますが、来てくださるお客さんに、病院を勧めることも多くあります。
健康保険もききますし、お医者さんは当然、専門家なのですから。
けれど、病院の治療では満足できないときに、整体を利用していただくことは、おおいに大歓迎です。
さて、この男性に対する“リセット整体”としての施術は、どうしたか。
お話をうかがって、理学療法（リハビリ）は、かなりされてきたとのことなので、その方向性は選択しません。
では、何ができるか。
やはり、痛みを誘発するであろうと思われる“こりぐせ”の解除です。
ただ、１０年以上も症状が続いているので、効果がどの程度出てくれるか未知数です。
それでも、触診してわかる、あきらかな硬結（しこり）も多数存在するので、その解除には価値があると考えます。
体は、わからないことだらけです。けれど、何歳になっても、改善してくれる可能性があるのも事実です。
ひとつ、ひとつの“こりぐせ”をリセットしていくのは、遠回りなようですが、必ず体に変化をもたらしてくれると信じています。