大げさなタイトルを付けてしまった(?)ので、何から書こうか指が止まってしまいましたが先日、4年ぶりに数学者の藤原正彦氏のお話を聞かせていただきました。
娘の通う高校が創立90周年を迎えた記念講演会です。
4年前の時の講演会はこちらですが、このブログを書き始めてまもなくの頃なのでとても懐かしく感じました。
演題は「日本人のこれから」ということで、講師は、’数学者・作家・お茶の水女子大学名誉教授 藤原正彦氏’です。
日本人に生まれて本当に良かったと感じさせてくれる講演会でした。
・・・’わび・さび(侘・寂)’や’幽玄’のように、ものの’哀れ・はかなさ’を感じることができる本来の日本人の持つ美的感受性が、人類のこれからにとても大切なものであり、高度な情緒力を子どもの頃にしっかりつけることの大切さを改めて痛感しました。
日本は、地球上でも春夏秋冬がはっきりし、自然を強く感じることが出来る地理的に恵まれた場所に位置しています。
それゆえに自然と人間との関係、つき合い方を身を持って感じているのが日本人なのかもしれません。
そして日本人は、地震や台風などの自然災害も多く発生することから、自然に対する畏敬の念、あらゆるものに神々を感じる心を持ち合わせています。
今年起こった東日本大震災の際にも日本人の「略奪が起こらず秩序を重んじる文化」が、本来のそしてこれからの人類のあるべき姿を示しているように感じます。
私の場合、どんな素晴らしい話を聞いてもすぐそばから忘れていくのが常なので、今後のためキーワードだけでもメモっておこうと思います。
「家族愛」→「郷土愛」→「祖国愛」→「人類愛」
「野心・執着心を持つべし!」、「楽観的は実力を発揮させる」、「時は万人の最大の味方」、 「惻隠の情と卑怯を憎む心」 ...
今回の講演会は、一番聴かせてあげたい全校生と一緒だったので、きっと子ども達にとっても元気と希望が湧いてくる講演になった事だろうと思っています。
...この高校もあと4年後には、県立高校の再編整備により隣の東根市に移ってしまう予定になっています。
地元はさびしくなるなぁ...。