金子みすず 取材記その1
今は、もう、小学校生なら、どの子も知っているという金子みすずの名前。国語の教科書なら、どの出版社からも金子みすずの詩が掲載されています。代表作は『みんな違ってみんないい』や『大漁』『私と小鳥と鈴と』など500編。友人も金子みすず童謡集複製版の制作に携わっています。
私の担当する生涯学習公開講座「声に出して読みたい!絵本・童謡詩」では金子みすずの詩を取り上げてほしい受講生が多いです。勤務する大学の謝恩会の席で、定年を迎えた先生がはなむけの言葉として金子みすずの詩を引用しました。東京大学の入試問題にもなり話題になりました。
不登校のお子さんを持つお父さんから「金子みすずに癒される」と聞きました。100万冊以上をも売れている金子みすずの絵本が何冊もあると聞きました。TVのワイドショウの話題にもなりました。
生誕100年を記念して金子みすず記念館が開館。にもかかわらず、金子みすずの名前は、主として大人には、知られていません。実は、西条八十や北原白秋、野口雨情、与田準一と並ぶ童謡詩人の巨星といわれているのですが…。
そんなことから、生誕地、金子みすずの故郷・山口県長門市仙崎を訪ね「金子みすずの名作」と「現実の舞台」を組み合わせ、そのような作品を生みだした背景や、その作品が持つ自然観や人間観に触れてみたいと思いました。で、これから7回のBlogで金子みすず取材記を書くことにしました。
★☆★ 投稿者 / 五十野惇
五十野惇の作品などはホームページに掲載しました。
元NHKおかあさんといっしょディレクター/元聖徳大学・東京家政学院大学教授
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