こだわりの農業

土作りから栽培・収穫まで無農薬・無化学肥料(自然農法)で露地草生栽培を実践するわが家を紹介します。

露地栽培のメリットとは

2007-09-25 20:17:42 | きょうのひと言
よく「どうしてハウス栽培をしないのか?」という質問をいただきます。
内心は「どうしてハウスをやらなきゃいけないの?」と思いつつも、
いろいろ苦心しながら説明をします。

どれだけの人が納得しているのか不明ですが、
私が露地栽培にこだわるのは、「旬の作物を作るため」です。
なぜ旬の作物かというと、「一番育ちがよく、食べても一番美味しいから」。

ハウス栽培に代表される”施設栽培”では、1年を通じて何かしらの作物を育て
収穫することが出来ます。
特に冬は暖房を利用すれば、”春野菜”や”夏野菜”でさえも栽培が可能です。

でもこのような育て方をした野菜って、確かに野菜の顔をしていますが、
食べてみると味・コク・香りなどは残念ながらあまり感じることが出来ません。

それに対して露地栽培の”旬”の野菜では、味・コク・香りともに野菜本来のものを
味わうことが出来ます。

最近野菜に季節感がなくなったなんて良く耳にしますが、それは施設栽培が
発達したからです。なぜ施設野菜が多くなってきたかというと、”季節はずれ”の
野菜を欲しがる消費者のが多いからです。

だいたい、トマトが真冬になるわけないんですよ。
トマトは夏野菜です。当然夏に食べるのが一番美味しいんです。

それも太陽の日差しをたっぷり浴びて、時には風や雨、夜露なんかを受けて育った
”旬の野菜”は、自然の恵みをたっぷり受けて元気に育ちます。

一方、人工的に栽培環境を創り出す施設栽培では、
日光を浴びすぎればハウス内の気温が一気に上昇してしまうし、
雨は降らない(必要に応じて水やりが必要)し、
病気が発生すれば、ハウス全体に一気に広がってしまうし、
何よりも消毒を何回かはやらないと病気発生のリスクが露地よりも数段高いんです。

わが家の考えは、旬のものを旬に作り食べてもらうこと。
季節はずれの方が高く売れたりもするのですが、
食の安全というのは、そんなものではありません。

元気エネルギーを出しまくっている”旬”の時期に、そんな元気な野菜を食べれば、
食べた人も当然元気になります。
健康な作物を食べることで、私たちも健康になれます。

こんな願いと考えから、わが家は「露地栽培」にこだわるのです。


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9 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (家田)
2007-09-25 23:28:08
旬の作物を作る、一番美味しいものを作る。
正論だと思います。

皆が欲するものを作る。
これもまた正論だと思います。

いしがき様の仰られた「こだわり」って言葉大好きです。情熱の塊ってカンジですよね。
うれしいです (いしがき)
2007-09-26 21:21:47
無施肥無農薬栽培をなさっていらっしゃるんですね。
栽培の手法は違いますが、根っこにある考え方には共通点も多いのかな~なんて感じています。

「こだわり」エゴだとおっしゃる方もおりますが、
私は大好きです。
素晴らしい (Takaaki)
2013-08-21 18:41:09
その通りです!

野菜は、旬の物がおいしいですよねー
Unknown (Unknown)
2013-08-21 19:37:07
旬に食べるのが、一番美味しい。
あたりまえのことですが、最近は野菜に季節感がなくなっていますよね。
頑張ってください! (露地栽培)
2015-02-03 17:53:23
なるほど今学校の社会の時間で日本の農業を勉強しているのですが、露地栽培のことがよく分かって良かったですこれからも美味しい野菜を作って下さい!
露地栽培 大歓迎です。(^_^)v (宇奈月のうなっぺ)
2015-06-03 09:36:21
人間は 年々 わがままで 自分勝手の方向に向かっているようですね。おっしゃるように 現代は 旬が判らない人達で溢れています。食べた物を食べる食生活。これでは 人間の身体も 様々な病気になるのは 当たり前です。 吾輩 家庭菜園を始めて 3年目の若輩者です。『年令は還暦を越えましたf^_^;』ハウス栽培も 其なりに苦労が有るのでしょうが…露地栽培は 常に 気候との戦いです。野菜達にも 個性が有ります。毎年変化する気候と戦っています。ですから、人間が 野菜達と協力して 美味しい美を作る。これが 基本だと 最近 知らされました。毎年 毎年 畑を耕し 種を撒き 育成ポットで育て 畑に植えます。片手間では 出来ない事は 判っています。でも 露地栽培に 吾輩も、こだわりたいのです。これからも、野菜達の為にも 自分の身体の為にも 露地栽培 頑張って下さい。(^O^)
Unknown (いしがき)
2015-06-03 21:53:27
宇奈月のうなっぺさん、
コメントありがとうございました。
一番原始的な露地栽培は
確かに難しい面もありますけど、
それだけ奥が深いということだと思います。
単純だから簡単にモノにできない現実も確かにありますが、だから大きなやり甲斐もそこにあるのだと思います。
そういう使い方以外でハウスを活用してほしい (Unknown)
2016-02-18 18:20:47
暖冬だったり寒波だったりで野菜の価格は変動しすぎですし、野菜の自給率をあげるのはむずかしいのかと、ネガティブな方向にしか想像がいかないです。

こういう暖冬だったり寒波だったり大雪がきたときに、
雪ならハウスの天井を閉じたり
寒波なら暖房を少しきかせたりしたらいいのに。
という意味で私はなんで路地にこだわるんだろうか?と思います。

でかい施設のハウス栽培ではなくて
サポート程度のハウス栽培がもっと増えれば、いまや普通の異常気象のたびにてんやわんやしなくなるんじゃないかなと。

異常気象が常になってきた今の時代に、気象頼みの栽培というのは少しおバカなように思ってしまいます。
申し訳ございません。

そんなことを思ってたので、吐き出せる場があってよかったです。失礼な発言ですが、助かりました。
ありがとうございます。

野菜が好きなので、もうちょっと安定してほしいという、ただそれだけでございます。
Unknown (Unknown)
2016-02-18 19:24:46
「旬の作物を作るため」には、
ハウスは必要無いのです。

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