この時期は食べ物も美味しいし、芸術文化に触れる素敵な秋なのだが、毎年やってくる厄介者の台風のシーズンでもある。
先日やって来た台風26号は日本列島各地に甚大な被害を及ぼした。とくに伊豆大島の大雨による大規模な土砂崩れでは多くの死者と、今もなお41人の安否が不明になっている。一人でも多くの生存者がいることを切に、切に祈らずには居られない。
今回のお話は同居人が出会ったホックリとした出来事をご紹介したい。
それは先週の水曜日のお休みに出掛けた、リニューアルしたばかりの県立伊勢原射撃場での練習中に、初めてお会いする赤いベストの小柄なご婦人に声を掛けられた。
「あのぉ~すいません、ちょっとお聞きしてもよろしいですか・・・。」それは射撃に関する初歩的な質問だってので、知っている限りのことを丁寧にお答えさせていただいた。
「ありがとうこございます、貴方のお話は理論的でとっても解りやすいわ、でもね私は74歳だし射撃があまり好きではないのよ・・・。」 えぇ~キライなの? それにずっと年より若いっ。
そのわけは射撃好きのご主人がご病気で体が少し不自由になり (ベンチレストでライフル射撃は出来るそうなのですが。) 何とかご主人を励まし喜んでもらおうと一生懸命に練習しているそうなのだ、内助の功って言うのか健気な奥様ではないか。
とっても優しくて可愛らしいご婦人にお会いして暖かな気持ちになった小春日和のお話でした。