ここのところ平穏な日々が続き、別段書く事もなく今日もボォ~と思うでもなく、考えるでもなくしていたら、ふとこんな事が頭によぎった。
僕は今年で四歳 (人間の年齢で三十二歳) になった事は以前話した、この年頃の男ならまだ遊び盛りなのかもしれないが、外出禁止でお家の大将の僕は他の猫より少しだけ早く人生 (猫生) を悟ったのかもしれない。
まだ一歳二歳の頃は見るもの全てが珍しく、好奇心から滅多矢鱈とちょっかいを出しては、あの人に叱られた。 三歳にもなれば怖いもの知らずで随分と痛い目にもあった、何か刺激を求めていないと気がすまなかった。
しかしながら何事もなく無事に過ごせる幸せ、花を美しく思え、庭に遊ぶ小鳥を愛しく思い、
毎日何を食べても美味しい (もっとも不味い物は食べないが・・・) 。
そして何より愛してくれる友がいる、こんな暮らしは悪くない、こんな暮らしも悪くないかってね。