今度こそ、新しい時代へ!  井上ちあきblog

待ちつづける政治から 挑戦しつづける政治へ!

「任期付き一般職員の採用・・・」は、ある程度納得。

2007-09-27 | Weblog
前回に続いて9月議会で否決された
「加西市一般職の任期付職員の採用等に関する条例」
についてです。
すでに新聞でも報道されましたが、賛成7反対10でした。

この条例は、簡単にいうと2段になっています。
①専門知識または見識をもった人材を期限をきって職員として
  採用しようとすること
②期間をきった正規職員または短時間での正規職員を採用
  しようとすること

・・・といえると思います。
私は、本会議採決において賛成の立場での討論を行い、賛成をしました。

議会でも②については概ね異論はなかったと思います。
以前にも書きましたが、他の議員からも指摘のあった「不安定な立場の
職員採用」ということも考えられましたが、行政側からの説明の
あったように、採用の難しい助産師、看護士、また育児休暇の間の雇用
などで有効に思われることや、現在のアルバイトや嘱託職員の方の
待遇改善の可能性があることから了解できるないようであったと思います。

議論になったのは①の点についてです。その中で私は大きくは2点について
が論点だったと思います。

一つは、その専門的な知識や見識が、必要とされる専門業務に対して
適切なものであるかどうかを、どうやって判断するかです。
例えば、弁護士ばかりが応募したときに、法律の専門家でない職員等では
どの人物が最も適した人材か判断できませんね。

これについては、総務委員会でも専門性を判断できる適切は外部委員を
おいた試験委員会を設置するという答弁がありました。

二つには、市民の立場としては、財政再建のなか、高給な(上限、月約56万円)
の職員がどんどん増えては問題があるのでは?

これについては、事前に議会にも募集について連絡があるとの事でした。

市長そして行政側には、人事等においても法令や規則に順ずる範疇の中で、
ある程度の裁量が認められてよいと思っています。

その前提のもと、前述のような答弁がありましたので、
「ある程度」納得しましたので「賛成」しました。

個々の事案の採決が賛成なら親市長、反対なら反市長ということ
ではありません。

納得できれば賛成しますし、納得できなければ反対する
是々非々の立場を一貫していきたいと思います。








「参与」も納得したい。

2007-09-24 | Weblog
先日の本会議で市行政側から提案された「参与」
という特別職の条例が否決されました。

「参与」とは・・・・

行政側の説明では、改革マニフェストを実行していく上で
それぞれの担当をになってもらう役割。

後日の委員会などで説明のあったのは、また違った説明で
議会や商工会議所など各種団体との「連絡調整役」という役割
ということでした。

参与という特別職になりますので、
常勤ではなく、週に数度の出勤ということです。
給与は月に30万円上限とのこと。

行政内の人事には、ある程度市長の裁量が認められて良いと
認識していますので、かなり迷う部分ありました。

採用の対象には、市職員のOBなども含めて募集するとのこと。

しかし、私も以前に大阪や福岡で会社の人事をしておりましたが、
何度行政サイドのご説明をおききしても、
行政サイドの期待している仕事を、臨時で採用する職員にまかせ
ないといけないのか納得できませんでした。

マニフェストの実行についても、行政内で担当の検討グループを
おいてやっています。
常勤の立案検討している各担当が、マニフェストを実行してこそ
意義があるように思いますし、また内容を所管する担当が行うこ
とが、すぐにでも行えることが多いのではないでしょうか?

ありえるとすれば、専門性の高い職員を採用することはありえると
思われます。

各種団体との「連絡調整」においては、これこそ常勤職員で
通常の各業務、また行政内の他部署の動きと連動した上で
「連絡調整」を行う必要がありますから、やはり常勤職員で
行うことの方が意義があると考えられます。

いずれにせよ、「参与」がどんな役割を担うべき人物なのか?
それに対して「週に数日の出勤で、30万上限という給与」が
妥当なのか?
納得できないまま、仮に月30万円=年360万円+保険料など
=もし5人なら月150万円=年1800万円+保険料
という税金の投入に賛成をするわけにはいかないのです。

市長の所信にあげているから、無条件で何でもかんでも
認めていくということにはいきません。

だからこそ、しっかりと説明をしてもらいたいのです
説明ができないということは、その求められれ役割が
不明確だということになります。

是非、「納得」させていただき、「納得」できれば
当然、賛成させてもらいたいと考えています。


次回は、「任期付一般職員の採用に関する条例」について
ご説明します。









新聞報道と傍聴と市政

2007-09-22 | Weblog
9月定例議会が昨日閉会しました。

いろいろなことがあり、どれから書いたらよいのか迷いますが。。
先日来、市議会の本会議での採決について新聞報道がなされています。

市行政側から提案のあった、

①任期付き一般職員の採用を可能にする条例(本名はちょっと違いますが)
②「参与」という臨時職員の採用について
・・・というものについて昨日の本会議で両案とも否決になりました。
それと同様にもめたのが、
③「公会計」の導入費 400万円
④九会幼児園のPFI調査費用 280万円
・・・・という費用の支出を認めるのかという点です。

それぞれについての考えはあとでまた書きますが、
本会議、所属の常任委員会で3度にわたって、市長以下、行政側に
お願いしたのこと、そして実現されなかったことは

議員として、市民の税金を行政に丸投げするわけにはいかない。
なぜ、必要なのか?なぜその金額になるのか?
十分に説明をして欲しいということです。
そして、予算をつかいたいという主旨に賛同できたとしても
金額の理屈が明確にされないまま、血税をつかうことを
金額の書かれていない手形をきるようなまねはできないという想いです。

そして、もちろん議員も勉強しないといけませんが、
それぞれの議案に対する説明責任は行政側にあり、
それが果たされなければ、主旨はOKでも、予算は×
だから、あらためて議案として出して欲しいと
いうことになってしまいます。

これは、想像ですが、従来はそこまでの説明をする必要が
なかったのかもしれません。
ですが、財政が厳しい中、新しい行政と議会の「議論」をつくらないと
いけないと思います。

たとえば、補正の予算書には
公会計の導入費として400万円とあります。
では、なぜ必要かと聞くと・・・
  従来の役所の会計資料では、市の本当の財務状況を明らかにできていない
  だから複式簿記なども導入しながら、市民にわかりやすい資料を明確
  に提示したい。。。
    ⇒ 主旨は納得!

  では、400万円も何につかうのかと聞くと、
  また主旨を答弁で繰り返すのみ。250万円の何かの人件費
   150万円の著作権料
  これでは納得できない。150万円の特殊な資料をつくるということ
  に関連して合計400万が必要ということだったが、
  では、どんな資料がでてくるのか?
  その資料は市民にどんな形で提示されるのか?
  150万円もの著作権料をはらう方法以外で、公会計を導入できないのか?
  素データはすべて行政内でもっているので、それを加工して
  専門家に分析、加工依頼をすることができないのか?
  こうした質問には明確な回答がありませんでした
    ⇒ 結局 、納得できず。。。

採決では、主旨には賛同しながらも「否決」するしかありませんでした。


しかし、残念ですが、新聞報道や本会議の傍聴だけでは
こうした議論があり、そして賛否の議論が委員会という場で
激しくなされていること、そして議会のない日にも議員同士でされていること
は伝わらず、形だけ「否決」したとだけ伝わることが
残念でなりません。

そして、上程された議案を「否決」することが
市長と議会の確執と、すりかえられてしまうことにならないことを
祈ります。


市民の方々にも様々なご意見がおありになることと思います。
当然のことです。
お知り合いの議員のご意見も聞かれてみてはどうでしょうか。

私は、常に納得できる提案には賛成しますし、納得できなければ
反対します。













中学校の運動会

2007-09-15 | Weblog
今日はある中学校の運動会に来賓で招かれました。
えっらい風でテントが吹き飛んだり、特典ボードがすっ飛んだり・・と
大変でした。

30年ぶりの母校の運動会で、後輩たちの、すがすがしい
躍動感あふれる姿をみると本当に「青春」っていいな~と
おもわず「おっさんくさい」ことを思っておりました。

それにしても、生徒達が少ない!
他の中学でもそうだったことでしょう。
あらためて少子化を、いや過疎化を実感します。

久しぶりにお会いした先生とお話をしましたが、
義務教育の基礎学力については、学習指導要領にそって
教科書をしっかりやっているんだ。とのこと。
以前よく世の中で言われた学歴社会というものに対する
反発を強く持っていらっしゃいました。
それでも私は、先生達が呪縛のようにとらわれている
学習指導要領以上のものを子ども達に教えてもらいたいと
思います。そのために教育の地方分権をすすめなければ
ならないと思います。学校・校長に一定の権限が委譲され
なければなりません。
家庭の教育力が顕著に低下している現状では、各学校に
広い教育を期待せざるを得ない状況ですが、そうした
社会的な教育とともに、基礎学力をしっかりと身につけさせて
やらなければなりません。

教育現場では曖昧な「平等」「公平」もっといえば「結果平等」まで
を唱えますが、現実社会は違います。
以前サラリーマンの時は、いわゆる大手企業の採用担当をしていましたが
就職するときに、義務教育のときに勉強をあまりしないで
よかったので。。。と言い訳しても通用しません。
たとえば学力の差を容認して、ついていけない子供どもを
放っておくのではありません。
基本的なものは全員フォローする必要があるのは当然ですが
その上に、しっかりとした基礎学力を身につける方針を
学校がもつべきだと思います。
私たちがやってきた学習内容の半分ほどしか今の子ども達は
やっていないのです。
それから学校の先生の事務負担や、各家庭からのクレーム処理の
ような負荷を減らさなければなりません。

なんだか、つれづれに書いてしまいましたが、
日本の教育論を論じるつもりはありません、
加西の子ども達の将来の可能性を伸ばしてやるには
学習指導要領にしばられない、しっかりとした基礎学力を
みにつけさせてやりたいと思うのです。

運動会の話を書くつもりが、、、、、

一般質問が終わりました

2007-09-13 | Weblog
3日間、提案議案に対する質疑と市政全般に対する一般質問
についやし、やっと一段落です。
明日からは、先日列挙した山のような項目について
各常任委員会において担当分野ごとに議論していきます。

私は総務委員会・・・財政や教育などを所管しています
きっと、提案されている期限付き職員の採用に関する条例や
参与という非常勤職員の採用についての条例はもめるでしょう。
そのほかに最近行政からの提案でPFIというシステムで
いますぐお金がなくても、民間の資金や運営ノウハウを使って
いままで公共資金・運営でしていたものを造っていこうという
案がよくでてきます。
これも、説明をこうかくと、とってもよさそうですが
案外そうでもありません。
またご興味のある方は「PFI」で調べてみて下さい。
運営している民間企業が倒産した場合にどうするか?や
長期にわたって分割払いをしているだけで隠れ借金になるのでは
という批判もあります。

明日は建設経済委員会・・・・ちなみにゴミ袋を有料化する議論がでています。
              私はゴミを減らすことよりも、とにかくゴミ袋
              有料が前提のように進められていて、反対です。
火曜日は厚生委員会・・・・産科の病室に母子はもちろん、ご家族も泊まれる
             部屋ができるようです。
水曜日は総務委員会・・・・がんばります!

3日間にわたって一般質問をしたのですが、各議員がそれぞれに数項目に集中して
行政に質問や提案をしていきます。
結構、議員によって個性や、質問する内容に傾向がでるもんですね。

私は、加西市の20年後を目指したビジョンについて質問しましたが、
やはり、十分な回答はえられませんでした。副市長は改革マニフェストを
実行しながら検討をしていくということでした。
市長はたしかに19年度施政方針で7項目をあげています。
それぞれは良いことが列挙されていますが、結局総花的、八方美人的
であると考えています。10年ほどまえにつくられた総合計画も
くしくも7項目の政策が掲げてありましたが、結果現状です。
全方面に気をくばりながらも、特化していく必要が私にあるように思え
手てなりません(個人的には①義務教育②医療だと思ってますが)
でないと、結局外的要因つまり世の中が良くなれば、加西も良くなるという
加西の浮き沈みは運任せ、風任せになってしまうと思います。
この議論を市長、副市長をしましたが、共感をえることはできなかったようです。

それから、43年ぶりに小6・中3で行われた全国学力テストについて
9月の終わりごろにはその結果データが教育委員会、学校に返却されます。
このデータをどこまで公表するのかが議論になりました。
公表をしないでという議員もいらっしゃいましたが、
個人的には、できる限り公表をすべきだと思っています。
ただ、データを目にする側が冷静でなければなりません。
正直どの程度のできであったかわかりませんが、
良くないデータであれば、どうやって子ども達に学習をさせてやることが
できるのか一方的に学校の責任ということではなく、保護者も同じ目線で
学校と議論ができる体制になれば、子ども達にとってこれから良い方向
にむけてやることができると思います。









内容は、今書けないところがありますので
また書きます。



缶詰です。。。。

2007-09-10 | Weblog
今日から本会議が再開しました。
朝8:40の議会運営協議会からはじまり
本会議が終了したのが夜の8:00すぎ。
まるまる缶詰状態でした。・・・当然ですが。

行政側から提案されている議案についての質疑
 前回にかいた任期付き職員の採用と非常勤職員(参与)の
 新条例案に質問が集中しました。
その後、学童保育を全小学校単位で(現在5校)実施してほしい
という市民の方からの請願がでていましたので
それの提案。
それぞれ、所管する常任委員会へ審議を付託されました。
その後、一般質問がはじまり・・といってもすでに
5時ごろでしたね。
一般質問は通告順です。今日は1番・2番の方をやると
もうこの時間になってしまいました。
明日は朝9:00開会で一般質問が再開されます。
17番までありますが、一議員におよそ1時間程度かかります。
うーん私は13番なので、明日の夜か、もしかすると
あさってになるのかも。
行政側の方も大変ですが、市民生活のために大切なことですから
がんばりましょう!

今から、一般質問原稿の最終チェックです!
今日は、文も少なめですが、ご勘弁ください。

またどんな議論があったか報告します。

一般質問のヒアリング

2007-09-06 | Weblog
市政全般に関する質問を一般質問といいますが、
事前にどんな内容を質問するのか行政側に通告することに
なっています。
事前通告しないと通常では勝手な質問ができません。
通告といっても、原稿を全部渡すのではなく項目だけです。
事前に内容を通告すると今日あったように
行政側から、具体的にはどんな質問なのかヒアリングを受けます。

そりゃ、行政側もいきなり質問されて、「そんな答弁用意してませんで」
とはいえませんものね。

もちろん私も行政を困らせるために質問するのではありませんので
2時間弱にわたって、質問内容やその意図についてお話し、
また行政のご意見もお聞きしました。
事前にできるだけこちらの意図を伝えておいた方が、議会での議論が
深まるものになると思います。

議員側からは、質問には時間制限があり、さらに3回しかしゃべることが
できません。こうしたシステムでは、前から感じていましたが
こちらの質問に対して・・・「おいおいその答弁は的はずれ!」と
いいたくなるものが散見されます。
ですから、なおさら事前にこちらの意図を伝えておく意味がありますね。

一般質問として通告したものは次の6点です。

①市政の目指すビジョンについて
②ビジョン達成にむけた政策の方向性について
    改革マニフェストはビジョン達成にむけた政策であるのか
③ゆとり教育の見直し論をふくめた加西市における
    義務教育期間の学力低下の問題
④新構想学校に関連して行われるべき、加西市における教育改革について
⑤加西病院の今後と、加西市における医療の確保という
   観点における開設者としての見解について
⑥加西市における「事業仕分け」の導入について


特に①②については、ここがクリアにならないことには
限られた財政をどこに使い、どこを節約するのか定まらないと思います。
この視点については譲れませんので「しつこく」クリアになるまで
議論をしていきたいと思います。

発言は13番目になりますので2日目か、もしかすると予備日の
3日目に入ってからの発言になるのかもしれません。















9月定例議会がはじまりました!

2007-09-05 | Weblog
9月定例議会がはじまりました!

・・・とその前に、井上ちあき議会NEWSを後援会会員の方を中心に
お届けさせていただいたところ、たくさんの・・・見栄ははりません
たくさんではありませんが、お手紙やFAXやお電話にて、激励や
傍聴にいったけどこうしたらよかったで!というアドバイスをいただき
ました。本当にありがとうございます。
今日お電話いただいた方が「議会は議会のもんやないんやから、こうして
どんなことがあったか教えてくれよ。聞きたいことまた電話するで」と
おっしゃっていましたが、その通りです。どうぞ議会(行政と議会の議論と
いう意味です)にご注目下さい。
また、メールにてもPDFにてお送りしますのでご希望の方は・・・
inoue-chiaki@mail.goo.ne.jp へアドレスをどうぞ。

・・・で、9月議会にもどりますが、案件は大量にあります。
合計では33案件があります。資料の厚さでいうと4cmくらいでしょうか。

主だったものでは・・・
①任期付一般職員の採用できるようにする条例
②特別職の非常勤のもの採用できるようにする条例
③一般会計の補正予算
④18年度の各決算
ということになると思われます。

特に①の議案は昨年9月に一度否決されている議案の修正再上程ということ
になります。一般職員の任期付職員の採用に関する法律が国でできている
ことを受けて加西市でもできるようにするものです。
その中で大きくは、A:高度な知識や技術を経験をもった人材を登用する
B:育児休暇でおやすみになる職員の替りを、アルバイトでなく期限付き
職員としてC:一定期間増大する仕事を処理するために
という分類ができると思います。
論点はいろいろあるのですが・・・
*加西では正職員をどんどんへらして、アルバイト職員が増えています。
 こうした中、Aでは高給な職員を増やしてしまう結果にならないのか
*なぜこの条例を制定する必要があるのかが説明されていない
*特定の知識・経験があって、それに直結する仕事をすることが法できめ
 られていますがそれが守られるのか
*採用が公平公正に行われるのか
*それと現在の職員で対応できないのか?・・・できないところには現在
 でも専門家に外注している
*BCでは、一定期間でもきちんとした正職員になれていいということも
 あるのでしょうが、全体としては任期は最長5年と限られていますので
 不安定な職であることに変わりはありません。こうしたポイントが議論
になることと思います。
②は市長の「所信表明」で発表された「参与」というものについてですが
 副市長のいるなかで、何をする目的で採用するのかというところが
 ポイントでしょう。また非常勤であることも。
③一般会計補正予算・各決算については、またご報告します。

10日からは議案に対する質疑、一般質問が始まります。
もちろん私も質問に立ちます。