親世帯と子世帯には文化の違い、生活の違いがあり、価値観など最初から合わないものと考えるべき。
同居型で失敗するのが、親世帯と子世帯が一日中同じ空間で過ごし、一人になれる空間が少ない家ほどお互いを疎ましく感じるようになる。
二世帯住宅を建てて親と一緒に住もうとした理由はそもそも何だったのか。自己の欲求と、他者への敬愛がそこにはあったはず。
連携しながらも独立でいたい、つながりながらも離れていたい。これを満足させるのが設計の役割ともいえる。
当事者同士では言えないことも多々あるはず。話せば話すほど喧嘩になるというケースも。それを避けて、住み始めれば何とかなるというのは間違いのもとである。
必ず両世帯の間に設計者が入り、十分ヒアリングを行うことで両者の「合わない事」をあぶりだす作業が必要である。その上で二世帯住宅のプログラムを構築していくことが、成功の鍵であると言ってもいい。
プログラムの構築は、ハード面とソフト面の両方から考慮する。ハード面とは建築物としてどんな設計にするかということ。ソフト面は一緒に住む世帯間で暮らし方のルールを決めること。
設計で気をつけることは、テレビ、ピアノ、洗濯機の音、子供の走り回る音、排水管の音等々の生活音の伝播。これらの音対策をどう処理するか。
さらには各世帯間で干渉されたくない領域をどこにどのように設けるかの検討が必須になる。
この2つを怠ると心理的にリラックスできない生活が続き、先に述べたように失敗する同居となってしまう。
家族間のルール作りは、光熱費の支払い分担はもちろんのこと、掃除の分担、洗面所やお風呂の利用時間のルールも必要。ドアのノックという簡単なものも意外に重要だったりするのだ。
同居する為のプログラム構築が上手くいけば、二世帯住宅はほぼ成功といってもいいだろう。あなたの家族には同居プログラムというものがありますか?
~つづく~
関連ブログ
・最高の二世帯住宅を創るための鉄則-各々の理由とその背景
・最高の二世帯住宅を創るための鉄則-70年スパン
・最高の二世帯住宅を創るための鉄則-どちらの親と住むのか
・最高の二世帯住宅を創るための鉄則-共用空間
・最高の二世帯住宅を創るための鉄則-完全分離プラン
・最高の二世帯住宅を創るための鉄則-バリアフリー
・最高の二世帯住宅を創るための鉄則-コストメリット
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連携しながらも独立でいたい、つながりながらも離れていたい。これを満足させるのが設計の役割ともいえる。
当事者同士では言えないことも多々あるはず。話せば話すほど喧嘩になるというケースも。それを避けて、住み始めれば何とかなるというのは間違いのもとである。
必ず両世帯の間に設計者が入り、十分ヒアリングを行うことで両者の「合わない事」をあぶりだす作業が必要である。その上で二世帯住宅のプログラムを構築していくことが、成功の鍵であると言ってもいい。
プログラムの構築は、ハード面とソフト面の両方から考慮する。ハード面とは建築物としてどんな設計にするかということ。ソフト面は一緒に住む世帯間で暮らし方のルールを決めること。
設計で気をつけることは、テレビ、ピアノ、洗濯機の音、子供の走り回る音、排水管の音等々の生活音の伝播。これらの音対策をどう処理するか。
さらには各世帯間で干渉されたくない領域をどこにどのように設けるかの検討が必須になる。
この2つを怠ると心理的にリラックスできない生活が続き、先に述べたように失敗する同居となってしまう。
家族間のルール作りは、光熱費の支払い分担はもちろんのこと、掃除の分担、洗面所やお風呂の利用時間のルールも必要。ドアのノックという簡単なものも意外に重要だったりするのだ。
同居する為のプログラム構築が上手くいけば、二世帯住宅はほぼ成功といってもいいだろう。あなたの家族には同居プログラムというものがありますか?
~つづく~
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