JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)

なんの役にも立たない事を只管シコシコと

映画 「電送人間」

2008-08-29 | 映画(DVD)
またまたやって来ました。妄執・異形特集。3年目!まだまだあります妄執・異形邦画ってことで今年はついに東宝の「変身人間シリーズ」が登場。

「電送人間」1960年 東宝 監督:福田純

遊園地のアトラクション内の殺人現場から、犯人の姿が忽然と消えた。手がかりは被害者の持っていた「軍用行李二号」というメモと、現場に落ちていた針金だけ。軍用行李二号に収められた金の延べ棒の行方とは、そして犯行現場から姿を消すためのトリックとは!?電送機の未来感覚溢れる特撮に注目!

この映画は数年前、文芸座のオールナイトで観ている。「ガス人間」の方は印象に残っているけど、これはストーリーさえもほとんど記憶していなかったので再度鑑賞。
オールナイトの時はそれぞれの作品で何度も登場する土屋嘉男のシーンで笑いがおこっていたのが印象的でしたが・・・

SF映画にとって戦時中の科学技術の闇の発展というのは目をみはるものがある。
まだ戦後14年だったのね。
軍用行李二号だとか認識票だとかまだまだ生々しく戦争の匂いが・・・
終戦のどさくさに紛れて行われた悪事。得てして関係者は多くを語ろうとしないものだが、ここでは死んだはずの人間に怯えてすぐに警察に真相を話してます。よほど怖かったんでしょう。

FAXなどまだまだ先の時代にこの電送特撮はなかなかセンス良い。立体画像電送とかではなく実態を電送するのに何故あのビビビになるのかはようわかりませんが。

白川由美のOLファッションが良いです。流行は繰り返すとは言ってももうあんなOLは出てこんでしょう。
鶴田浩二とアパートでのウブな会話がコンチキショウでした。

冒頭、遊園地スリラー・ショウの場面でアタック・チャンスの児玉清が出ていた。先日の「その場所に女ありて」を見ていなかったら気付かなかった。個人的にウケる。

シネマヴェーラ渋谷 「妄執、異形の人々Ⅲ」

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