JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)

なんの役にも立たない事を只管シコシコと

「御用牙 鬼の半蔵やわ肌小判」

2009-05-17 | 映画(DVD)
緑魔子伝説

「御用牙 鬼の半蔵やわ肌小判」1974年 東宝 監督:井上芳夫

小池一夫の同名劇画を原作とするエロチック時代劇シリーズ最終作。江戸城のお堀端に若い女の幽霊が出るとの噂を聞いた北町奉行所隠密廻り同心“かみそり半蔵”こと板見半蔵は、御金蔵から盗んだ小判を詰めた竹槍をお堀に投げ入れた何者かが、めくらましとして幽霊を仕立てたに違いないとにらむが、そこから老中・堀田と悪徳検校という権力者の悪行が明らかになり…。

緑魔子の時代物。そもそも時代劇に対してほとんど免疫が無いという事もあるんだろうけど、これはめちゃくちゃオモロかった。
勝新太郎にしても、まともに見ているのは兵隊やくざシリーズぐらい。流石、大物俳優と言われる人。
いきなり珍棒の鍛錬している。
ふんどし一丁で指にメリケンサックみたいなものを付け、次々とお地蔵さんをなぎ倒していく。家の平賀源内的からくりも楽しい。

子分の蟹江敬三、草野大悟との掛け合い、上司、西村晃との掛け合いの絶妙な面白さ。
開国を直訴する医者、高橋悦史の言葉にピンと感じ、実際にモノを見せるのが説得に一番と本当に大砲を作らせてしまう。その才覚に性豪ヒーローとしての半蔵が輝くのですね。加えて親友の仇を取る。痛快、痛快。

エロ映画としても秀逸。東映、日活をも凌駕するんじゃないかと思うくらい。
幽霊に化けた中島葵を捕らえて吊るしたままデカマラで犯すエロ拷問。
悪徳検校、小池朝雄の激しい琴の音色の中で勝新にこねくり回されるのが緑魔子。

今回の緑魔子は将軍の有閑奥方。
剃った眉とお歯黒の口が艶かしく「許してたも」なんて言っちゃって、少し能天気で抜けた感。それでもって勝新からのやられっぷりがエロい。
そうか、時代劇の緑魔子も良いのか。眠狂四郎に木枯し紋次郎か・・・・チェック。

小池一夫の原作も面白いんでしょうね。これがシリーズ3作目。是非、他も観てみたいもんです。
今度は勝新特集で・・・・

なんか久しぶりに劇場で素直に笑ったんじゃない?

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