JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)

なんの役にも立たない事を只管シコシコと

「仁義なき戦い 代理戦争」

2012-03-10 | 映画(DVD)
「生誕70年 川谷拓三映画祭 3000回殺された男の美学」

「仁義なき戦い 代理戦争」1973年 東映 監督:深作欣二

昭和35年、病気療養中の村岡組組長・村岡常夫の跡目として有力視されていた村岡の舎弟・杉原文雄が、白昼堂々広島市内で射殺される。この射殺事件をきっかけに、広島では史上空前の抗争が繰り広げられることになる。杉原の死により、一躍跡目候補に浮上してきたのは、打本会会長・打本昇。打本は、村岡組幹部の松永弘、武田明、江田省一、広能組組長・広能昌三らと兄弟分の盃を交わし、広島の新興世代の頂点に立つ。さらに足場を固めるべく、広能との親交を持ち、西日本最大の明石組幹部である岩井信一を通じて、明石組と盃を交わす。ところが、その明石組との盃を快く思わない村岡は、次期跡目を打本ではなく、呉の山守組組長・山守義雄に譲ることとなる。事実上、山守が広島の頂点に立つこととなるが、明石組組長・明石辰雄の舎弟盃を受けた打本とは徐々に対立を深めていくことになる。打本会は、最初こそ劣勢ではあったものの、明石組の支援を受け、徐々に巻き返しを図り、逆に山守組を追い込んでいく。そんな中、山守組若頭に就任した武田は、明石組のライバル神和会と盃を交わす。その結果、明石組に近い広能は山守組から破門される。こうして明石組系列の打本会と広能組、神和会系列の山守組との間で、壮絶な代理戦争が繰り広げられるのであった…。

シリーズ3作目。事実上こちらが1作目の続編になっております。
本作ではやくざさんたちの世界というのは盃なんぞというもので、ずいぶんとまた面倒臭い事になる物だと言う事を見せられます。
任侠・・・そういうのが好きだから良いのでしょうが、実際の所は腹黒かったり、腑抜けていたり、かっこつけてだけいたり・・・
常に任侠道としての筋を通し、いつでも相手になっちゃると本気モードの広能昌三(菅原文太)のカッコ良さが浮き上がるとともに、山守組の中でも浮いちゃってます。

腑抜けや腹黒がカッコ悪いのかつーと、そーでもなく皆さんとても魅力的。特に本作では盃外交のエセ極道・打本(加藤武)の弱腰が光ります。

例によって犠牲となる若者。今回は倉元猛(渡瀬恒彦)
恩師(汐路章)が広能のところに連れてくるシーン・・・
広能に「(帰る母親に)下駄揃えてやらんかい!」「ちゃんと挨拶せい!」と頭叩かれて、素直に従う青年。
やくざの世界を美化したって良いじゃない。これが後の悲劇とつながっていくわけです・・・。

「戦いが始まる時、まず失われるのは若者の命である。そして、その死がついに報われたためしがない」・・・

その倉元を唆すのが、西条勝治(我らが拓ボン)
今回は自らの不始末を詫びるため、片手を手首から鉈で切り落とす乱暴ぶりなチンピラやくざ。スケは池玲子で、何かというと西条によって男の元に送り込まれています。

銀座シネパトス

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