東京の土人形 今戸焼? 今戸人形? いまどき人形 つれづれ

昔あった東京の人形を東京の土で、、、、

ブルータス 9月1日号

2013-08-16 10:33:06 | 仕事場(今戸焼 土人形 浅草 隅田川)

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去年?おととし?に引き続き、ブルータス誌上「みやげもん」のコーナーで採り上げていただきました。「犬のぴいぴい」です。ありがとうございます。

 自分で作ったものなのにこうして印刷されたものを見ると、若干作っているときの気持ちの自分とこうして印刷されたものを見ている自分との間にギャップがあるんでしょうか、、。見え方がちょっと違っているいるような気がします。(原因はあくまで自分の心の中にあるのでしょう。)

 

御先祖代々の家業でもなく、創業500年((ちょっと大きすぎる風呂敷では、、、。)という大看板もないわけで、このような機会でより多くのみなさんにやっていることを知ってもらう機会を与えてくださり、ありがとうございます。

P1011250_2以前「BRUTUS」(ブルータス)誌上で取り上げていただいた「今戸の土神輿」や「招き猫」の元祖発祥である「丸〆猫」などについての記事はこちらです。→


水簸(すいひ)

2013-08-16 10:12:23 | 仕事場(今戸焼 土人形 浅草 隅田川)

P1011249連日の猛暑。これまでも何度かご紹介している工程なので「またか、、?」という感じかもしれませんが、まさにこの工程をやるなら「今でしょ。」というところです。今現在、奉納用にお納めすべき「鉄砲狐」の型抜きに追われていますし、干支のものその他型抜きしてどんどん乾燥させ、素焼きして貯めておく時期なので、使う粘土も年間を通して最も大量に必用になります。そのためにも、掘ってきた粘土を精製、沈殿させて水抜きをし、発泡スチロールの箱の中でしばらく寝かせておかなければなりません。

毎度の風景なので、説明するのもくどいかな?とは思いますが、向かって右のバケツには掘ってきた土をどろどろに溶かしたものが入っています。左のバケツは右のバケツのドロドロを篩にかけて不純物を取り除いたものを沈殿させ、上澄みの水を繰り返し取り除く工程になります。まさに作業を終えたところなのでまだ水が濁っていて土は沈殿していませんが、明日になれば上澄みの水がきれいに現れます。それを除いて再び右のバケツのどろどろを篩にかけるのです。

水仕事なので今にぴったりですが、汗だくになってしまいます。それとどこからともなく蚊が飛んできて刺されます。近所に新しい工事現場を発見。それも幾分隅田川に近い土地なので、お願いをして近々粘土をもらいに行ってきます。