東京の土人形 今戸焼? 今戸人形? いまどき人形 つれづれ

昔あった東京の人形を東京の土で、、、、

ひねり鳩の配色

2017-06-11 00:28:17 | 仕事場(今戸焼 土人形 浅草 隅田川)

 以前にも作りましたが、配色の異なるタイプを加えてみました。某収集家のコレクションに見られるタイプと川崎巨泉の玩具の写生画に描かれているタイプなどを参考にしました。背中の黒地のものにはまがい砂子が蒔かれています。配色のバリエーションはもっとあったのだろうと思います。わかり次第増やしてみたいです。

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狐・狐・狐

2017-04-19 17:06:53 | 仕事場(今戸焼 土人形 浅草 隅田川)

 先日久しぶりに素焼きした浅草被官さまの鉄砲狐を塗っています。図らずも昨夜三社様より残り品薄というお知らせをいただいたので今朝一番に自転車でお届けしてきました。

 あさ6時頃出発してゆっくりゆっくり漕いで浅草まで往復しましたが、路面の凸凹で荷造りした狐たちが傷むことないようにです。そんなわけでいつもよりも時間がかかりましたが、この季節の朝のサイクリングは気持ちいいですね。びっくりしたのですが、藤とかつつじ、さつきとかもう咲いているんですね。八重桜も盛りですが山吹も咲いていました。

 上の狐たちですが、今戸ではありません。昔の堤人形の奉納用の狐を再現しているところです。

昨年、宮城県内に鎮座される稲荷神社さまからお問い合わせがあり、現状で瀬戸物製になっている奉納用の狐を土製に戻したいので作ってもらえないかというご希望でした。被官さまの鉄砲狐の画像を御覧になってのお問い合わせだったのですが、宮城県内に鎮座されている古いお社で、過去には土製の狐があったのだそうですが、実物はないようなので、今戸風の狐をお作りしても、土地の風習とは馴染まないのではないかと思い、地域的には堤人形か花巻人形が流通していただろうと考えるのが自然なので、とりあえず堤式のモデリングと彩色で作ってみました。耳の縁や宝珠には「金」で塗っているものと「黄色または黄土」で塗っているものとがあるのでそれも両方試してみました。個人的には金色は好きではないので、黄色のほうがひなびた感じだと思っています。

 あんまり関係ないかもしれませんが、昔の堤の人形は内側にも胡粉を塗るという特徴があるのでそれを真似てみました。

 はじめて塗ったものなのでまだ不慣れな感じですね。胸の「宝珠」とか爪の点々はオリジナルにはないのですが、入れたほうが映えるかどうか試しに入れたものです。

 こうやって塗ってみて、やっぱり今戸の配色に安定感のようなものを感じますが、神社のご希望にお作りしたというまでです。今日神社へこれらをお送りして調整することなどご意見をいただいて変更もあるかもしれません。被官さまの鉄砲狐ももっとつくりますし、年末の王子装束稲荷の招き狐も頼まれているので基本狐作りでいっぱいです。

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久しぶりの窯入れ

2017-04-11 21:49:52 | 仕事場(今戸焼 土人形 浅草 隅田川)

 先月、父とのお別れ以来の久しぶりの窯入れです。それなりに型抜き成形は進めていたのですが、家の整理が悪く、父の祭壇を玄関の上り框の横に設置したので、その場所を空けるために急きょ物を窯のスペースに押し込んでいたのでした。

 稲荷の狐のお納めやお約束してあるものも早く焼き上げて彩色しなければ、と悶々としていましたが、やっと窯のスペースを空けて窯入れしました。明日の夜には焼きあがって、次の朝には冷めて取り出せるかと思います。もうひと窯分の人形も待っているので早く次の工程に進めたいと思っています。

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水温んで芽が吹いて、、、

2017-04-05 20:57:24 | 仕事場(今戸焼 土人形 浅草 隅田川)

 一度は暖かくなったと思えばまた冷えて、昨日あたりからようやく過ごしやすくなりました。泥水に手を差し込んでも痺れません。このところお稲荷さまの狐類を中心に型抜きに明け暮れているので、土の消費のペースも高く、絶えず土が準備できているよう心掛けていますが、つい先週までは水が辛くて水簸(すいひ)の作業はできませんでした。久しぶり昨日と今日で右のバケツで撹拌した泥しょうを篩にかけ左のバケツに貯めています。前回までの沈殿した泥しょうは石膏鉢で水分を取り除いています。

 普段は泥バケツの上にカップラーメンの殻どんぶりに目を出している木々(みかん、はっさく、りんご、ぶどう、サクランボ、

ビワ、オレンジ、梨など食べた種を蒔いたもの)を載せて小さな田舎気分を味わっています。柑橘系の葉っぱは常緑なので変化は大きくありませんが、りんごやサクランボや梨などは将にこの時期芽を吹いてわくわくします。カップの中の広葉樹は秋には紅葉があり葉が落ちるなど、季節が流れています。

 普段はこんな感じです。枯草が茫々としているのも、田園気分を味わいたくてそのままにしているんですが、端からはだらしないと思われているかもしれません。

 こちらは毎年楽しみにしているフジバカマと清澄菊の芽吹きです。下のバケツにも泥が眠っています。

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中野ひな市 2017

2017-03-25 11:44:01 | 仕事場(今戸焼 土人形 浅草 隅田川)

  来る3月31日(金)と4月1日(土)の2日間、長野県中野市の「中野のひな市」が開催されます。画像は中野の土人形の定番のひとつ奈良家の「大黒帳持ち大黒」です。土人形愛好家の垂涎の的ですね。奈良久雄さんがお若い頃から手掛けられている人形ですが今回のポスターになっている人形の彩色の入念さには頭が下がります。鶴から宝珠まで入念な彩色ですね。

 例年中野の土ひなを求めて全国から兵たちが集う有名な行事です。地元中野の土ひなの販売の他に全国からのその他の土人形を即中野売する枠があり、数年前より拙作の人形も出品させていただいています。例によって今までてがけた種類の人形の中からいくつかをお送りしてあります。相対的に拙作の人形はサイズ的には特別大きなものはなくて小さなものが多いです。また最近の身辺の事情により間に合わなかった種類もあり残念ですがお察しくださいませ。

 おでかけの方、お時間ありましたら拙作のものもご笑覧いただければと思います。

 

 中野ひな市公式HP⇒

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型抜き・乾燥・焼貯め・土づくり

2017-02-19 00:30:24 | 仕事場(今戸焼 土人形 浅草 隅田川)

 作業の風景ばかりで地味な感じです。このところ浅草の被官さま(浅草被官稲荷さま)の鉄砲狐(神社ではお姿と呼んでいる)づくりに励んでいます。毎年のことですが、初午、二の午、3月の被官さまの大祭を控えているので、在庫が切れることがないように、と心掛けています。ただ作業のスペースや人手(当然すべてひとりでやっている)の限界というものがあるので他所のように効率的にはいきません。とにかく狐を中心に。また丸〆猫(まるしめのねこ)についてもお問い合わせをよく受けるので、狐の合間に型抜きして貯めています。素焼きはできるだけ炉内をいっぱいにして稼働させたいので抜き出した狐や招き猫などを室内の高いところで乾燥させています。

この季節、当然暖房をしているので余熱ももったいないという感じです。籠の中には人形。ハンガーには吸水ダスター。前にも記事に登場させましたが、こぼれた水もさーっと吸水。という素材です。我が家ではどうやって使うかといえば、水簸にかけた泥しょうを石膏の吸水鉢に移して、水気をとばすときに、鉢の下に座布団のように敷いて、石膏鉢から水分を吸収させ、泥からの水分の吸収を促すようにしています。毎日ダスターを交換して、おしめのように乾燥させます。

 何個かある石膏鉢のひとつです。泥の表面にクレバスのような裂け目が入ってきて、もうすぐ取り出せそうないい感じになっています。

狐以外の人形も含め、型抜きには結構粘土を使うので、土も足りなくならないよう、外での水簸作業も天気を見ながら行っています。真冬という感じではなくなってきているので外での水いじりも最も辛いという天気ではなくなってきています。

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大急ぎのお納め

2017-02-03 18:24:09 | 仕事場(今戸焼 土人形 浅草 隅田川)

 一昨日夕方、被官さま(三社様境内にある浅草被官稲荷神社さま)の「お姿」の残りがなくなっている、というご連絡をいただきました。

暮れ以来、他の作業と同時進行で鉄砲狐の抜き貯め、焼き貯めはしていましたが、レギュラーの数には達していなかったので、かき集めてお持ちできる数の素焼きを急いで彩色して昨日お持ちしました。何はともあれ全くなくなってしまってはご迷惑おかけするので、変則ではあってもがんがん抜いて、焼いて、彩色して、小分けであってもマメにお届けしようと思っています。昔の松戸の「すぐやる課」みたいに柔軟に対応しなければと思います。

今年の初午は2月12日だったと思います。それに向けても何とか穴が空かないようせっせと作るしかありません。がんばりたいと思います。

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試しの型抜き

2017-01-24 18:13:49 | 仕事場(今戸焼 土人形 浅草 隅田川)

 一月も早や下旬にかかって慌てています。昨年から山積の作業の中で一番気懸かりだった作業。これまでの経験とはちょっと違った作業。頼まれて作っているものの、自分の人形というより、かつて地域で短期間作られていたという人形。郷土の歴史に因み、地元でそれを復興させたいというご意志に微力ながらお手伝いできれば、ということで、人形の原型と割型を起こし、地元へお持ちして現地の土を使って現地の人の手で再興できるよう、工程等でもわかることはお伝えするという内容です。その地元に昔使わていた割型さえあれば、もっと話は簡単なのですが、「ない」。実際に作られていた人形類は地元の資料館に残ってはいても、展示されているだけで、人形を起こす作業そのものには利用できず、、、。結構難しい話です。上の画像はゆうべやっと出来上がった割型から試しに抜き出したものです。ご存知「裃雛」ですが、今戸人形ではありません。中は中空でもかなりの肉厚なので、乾燥にも時間がかかりそうだったり、この肉厚さでどのくらいまで収縮するのか様子を観ます。土自体が画像のは隅田川流域の土なので、現地の土だとどうなるか、全く想定できていません。

 今後現地へ割型をお持ちして、あちらの人々に工程を追いながら自分なりの経験をお伝えしながら、現地の人の手で作っていただくという、これまでにない動きになりそうです。

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郷土玩具 雛の会

2017-01-14 23:03:09 | 仕事場(今戸焼 土人形 浅草 隅田川)

 仙台の「光原社」さんの及川さんが昨年夏まえ頃だったか、うちの狭くて汚い仕事場にいらっしゃいました。例年2月に店内で郷土玩具のお雛様の催事をされているそうで、それ向けに雛ものの人形を作ってほしいということで、お送りするものを仕上げたところです。

 昔の今戸焼の人形の中にも雛に因むものはいくつかあって、よく知られているのが「裃雛」(帝さまのお姿ではなくて町人姿)や「一文雛」(鐚銭一文で売られていたという一文人形の一種?)などですが、他にも「古今雛」風のものが幾通りか、と三浦乾也作のお雛様に行く分感触の通じる雛もあったようです。

 現在まで手掛けたのは「裃雛」と「一文雛」それと生粋の今戸人形師最後の名人だった尾張屋・金沢春吉翁(明治元年~昭和19年)のお作りになった「一文雛」も手掛けたことがあります。現在のところ、裃雛の小型でお雛様の頭が島田風の一組と尾張屋風でないほうの一文雛を出していますが、いずれは裃雛でも植物煮出し汁にふさわしい姿の裃雛をしっかり起こしたいですし、尾張屋風の一文雛をもう一度きちんと形を整えて出したいのと、古今風のお雛様もやってみたいと気持ちばかり焦っています。画像の一文雛の女雛のワインレッド風な色は「キハダ」と「蘇芳」の煮出し汁を何度か重ね塗りして出した色です。

 仙台光原社さんのサイトはこちら⇒

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上州?の鉄砲狐

2017-01-07 11:43:03 | 仕事場(今戸焼 土人形 浅草 隅田川)

 一番急ぎの納めは鉄砲狐。但し浅草被官様のものとは別です。昨年、高崎の「琴平神社」さま境内に鎮座する「和田稲荷」さまの奉納用の鉄砲狐のご依頼をいただきました。今まで作って納めていらっしゃったところがやめてしまったのでネットで観たとのことです。いただいた画像では、昔、今戸の鉄砲狐から型どりして作られていたものが時間とともに形が独特に変化したもののようでした。先方のご希望ではできれば、地元に根付いた形になぞらえて作ったほうがよいとのことなので、お手本をお借りしながらそれに近い形と色にしてみました。神社では「鉄砲狐」ではなくて「白狐さま」(びやっこさま)と呼んでおられます。今戸焼の鉄砲狐の古作には大きさ形さまざまありますが、オーソドックスなタイプから型をとって抜き出してあるためかひとまわり小さく9センチ強といったところです。細部は型が甘くなって顔が丸みを帯びでいて、面描きの筆もぼったりと長く描いていて、目は耳の後ろくらいまで伸びているといった感じです。それと目の位置が高いのも印象的。髭もぼったりとしています。台の縞模様を側面まで入れているのは今戸の古式に倣っているようです。

 稚拙というか野趣溢れる表情が独特なので意図的に狙って描いたつもりです。伝統こけしなんかでは、戦前の古いこけしから写したもので意図的に稚拙さを狙ったものなどありますが、あんまりわざとらしくないように、加減が難しいと思います。画像の狐についてはあくまで神社のほうのご希望なのでこのように作ったという感じです。これらあくまで奉納用ということで、地元に馴染まれた感じになっているかどうか、、。

 こういう感じの鉄砲狐は埼玉の比企地方のお稲荷さまの祠で観たのとよく似ていると思いますが、向こうのはもっと大型だったように思います。関東一円くまなく確認したわけではないのですが、今戸焼の型から地元で独自に作られた鉄砲狐は結構あるのではないかと思います。埼玉だと戦前の雑誌に深谷で作っているという記事があったり、秩父市内あたりの鉄砲狐はまた別な感じで観たことがあります。佐野土鈴の相沢さんの作っていらっしゃたのはスリムな感じで雌雄顔のモデリングの異なるものもあったような感じがします。千葉の成田山境内の出世稲荷にもやや小型で形のぼんやりした鉄砲狐が並んでいたのを思い出します。

 神様への奉納品としてわざわざご依頼いただいたのがうれしいです。

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年内最後の納め

2016-12-31 20:58:07 | 仕事場(今戸焼 土人形 浅草 隅田川)

 今日、大晦日は「王子狐の行列」ということで行列の動き出すのはカウントダウンに合わせてですが、早い時間から王子を訪れている人少なくないようでした。装束稲荷の奉賛会からは特に連絡が来ていなかったのでおそらく現状では招き狐は間に合っているのでしょう。装束稲荷神社前の「ヤマワ」さんからは例によって狐ものの人形を頼まれていました。あいにくどこにしまったのか行方不明のものを抜くことができなかったり、「王子仕様」に提灯や絵馬に「王子」の文字を入れたものが予定どおりの数が揃わなかったで、申し訳ないですが、全然ないよりはあるもの掻き集めて納めに行ってきました。

 やるべきことはまだ山積していますが、連日の徹夜続きだったので、今日は静かに床に入ります。今年は入院こそなかったものの何か手一杯な感じの一年だったような気がします。民藝館展は予想外のご褒美でした。3時間後にはもう新年明けで元旦は自分の誕生日なのでまた無駄に年をとるのが憂鬱ですが、少しでも多くの人形を作れるよう努力したいです。お世話になったみなさまありがとうございました。

TVで第九の最終楽章が終わりに向かっているところです。 来年もよろしくお願いいたします。忙しくて年内に賀状印刷の注文を出すことができませんでした。 皆様よいお年お迎えください。おやすみなさい。

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被官様へのお納め

2016-12-27 20:01:12 | 仕事場(今戸焼 土人形 浅草 隅田川)

 羽子板市向けの支度に続いて、干支のそのほかのお納め、そして今日は被官様への鉄砲狐のお納めに出かけてきました。銀杏の葉もすっかり落ちて、曇り空といいグレー系の佇まいになっていました。

 早くお納めに、、と慌ててひたすら薄葉紙で一対づつ包んでいたので最後の一対で気が付いて慌ててデジカメで撮りました。

 段ボールに詰めてタクシーで三社様へ。とりあえずお納めできてひと安心。

 鉄砲狐をお納めする祠は整理された後のようです。

 拝殿前にはお供えされた油揚げがたくさん。

 この「髭なし」2体は、今回の納めの分ではありません。家でお祀りされてお返しに戻ってきたものでしょうか、、。

このところ寝不足や足腰の痛みでへとへとに参っているので、年内済ませたいものがまだありますが、今日何もしないでは早く寝ようと思います。

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2016羽子板市 丸〆猫(まるしめのねこ)と干支の酉(鶏)完売御礼

2016-12-19 21:07:51 | 仕事場(今戸焼 土人形 浅草 隅田川)

 本日、羽子板市の最終日、チャリで浅草まで出かけてきました。上の画像は実は自分で撮影したものではなく昨日中日の様子です。自宅にいる間に「羽子板市までお出かけになられたのに既に丸〆猫が売り切れていて残念なので入手できる方法はないか、、。」といったメールでのお問い合わせを数件いただいていたのでした。

 わざわざ足をお運びいただいた方々にはお気の毒なことでした。本日「吉徳」さんの方からも直接お話を伺ったのですが、初日17日(土)の朝、販売開始の時間前に既に並んでお待ちくださっていたお客様が十数人いらしたとのことで新幹線で遠路お越しくださったにも関わらずご自分の順番前に売れきれて残念な方もいらしたとも、、。午前9時半には丸〆猫は完売したそうです。

 また干支の酉(鶏)5種類についても中日には完売したそうです。鶏の姿は干支の中でもかわいいものではないので、どうかと思っていましたが、ありがたい限りです。本日露店へお邪魔した折には1種類を除いて全て売れていました。ありがとうございます。

 さて丸〆猫を御覧にお越しいただいて、既に売り切れていた、というお客様。羽子板市は年に一度、3日間だけですが、季節によって出品する催事にも丸〆猫は出品していますので、お時間ございましたらご高覧いただければと思います。また、直接お問い合わせいただいても結構です。(このサイトのブックマーク内に私のHPへのリンクがありそのトップページにメールの入り口がありますので、ご質問、お問い合わせなどありましたらよろしくお願いいたします。)

 その時々で最優先に取り組まなければならない人形がありまして、ご連絡いただいてすぐに対応できるとは限りませんが、ご希望お聞かせいただいて、作ることはできますのでよろしくお願いいたします。

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浅草 納めの観音 羽子板市 2016

2016-12-15 23:33:17 | 仕事場(今戸焼 土人形 浅草 隅田川)

 画像は13日夕方の浅草雷門。毎年のことですが、浅草橋「顔が命の吉徳」さんに拙作の人形をお納めに出かけた帰りに撮りました。まだ5時過ぎだったと思いますが、もう真っ暗になっています。今年も例によって12月17日(土)・18日(日)・19日(月)の3日間「浅草 納めの観音 羽子板市」が開催されます。吉徳さんのご出店の場所は観音堂に一番近いところだと思います。例によって、吉徳さんの露店内で羽子板の横に拙作の人形を並べていただきます。今戸人形はもともと浅草の観音様の境内で露店で売られていたという歴史なので、実際に観音様の軒先近くで並べていただけるというのは、作っている本人にとってはこの上ない喜びです。また当然ながら、「招き猫発祥の地」として丸〆猫(まるしめのねこ)は嘉永5年(1852)に「浅草三社権現鳥居横」でお婆さんによって売り出され大流行した、という記録(武江年表・藤岡屋日記)に記されているとおり、観音様の境内で登場したものなので、拙作の丸〆猫を並べていただけるというのは歴史の追体験のようでわくわくしています。

 また羽子板市は「歳の市」のひとつのようなものでもあると思うので、今年は「福助とお福」「恵比寿大黒」なども置いていただくようお願いしてます。いずれも今戸焼の土人形のレパートリーの中でもポピュラーであったもので、「福助」は落語「今戸焼」のサゲに出てくるもの。「恵比寿大黒」は「稲荷の狐」「裃雛」と並んで今戸で最も多く作られていたいわばベスト3のひとつです。

 お近くの方、お時間ございましたらご高覧いただければと思います。自分の思い入れでは日頃作っている人形を歴史的にも所縁の場所で並べていただけるのは、学校の児童生徒さんにとっての「学芸会」「学習発表会」「文化発表会」のような感じのもので一年の流れのなかでもとても楽しみなものだと感じています。

 例によって定点カメラのように毎年いつもの位置で絵ビラを撮影しようと思ったのですが、今年は同じ位置には見当らなかったので、近くに貼られているものを撮ってみました。

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干支の酉(鶏)づくり⑪ 「諫鼓鶏」(かんこどり)

2016-12-15 21:11:30 | 仕事場(今戸焼 土人形 浅草 隅田川)

 5つ目の「諫鼓鶏」(かんこどり)。やっと色を塗ってみました。型抜きしているところは既に記事にとりあげてみましたが、生土のままの状態と素焼きの状態、そして彩色した状態ではやっぱり印象が違うかな?と感じます。

 「一文人形の諫鼓鶏」は幸い自分の手元に実物があったのでそのとおりやってみたのですが、同じ構図でもっと大きな「諫鼓鶏」も今戸に存在し、それから型抜きによって「一文人形」になったのでは、、という仮定で伏見人形系の人形がお手本になっているのではないか、、という想定でモデリングしました。

 その後、「太鼓に乗っている鶏の姿」はどこかで観た憶えがあると記憶を辿ってみたら、複数の都内の近世遺跡から同じ構図で「江戸在地系」の土質でできているものがあったことに気がつきました。つまり、この鶏単独の姿は伏見人形系の人形からの型抜きによって今戸で作られたいたということは確実です。今戸のそれらはおそらく土笛のようで脇腹部分に「ポンス」状(粘土をくりぬいて穴をあける道具)の孔がひとつ、底には串状のものであけた孔がひとつあるので、おそらく笛なんだろうと思います。

 

 彩色については全くの手探りで塗ってみましたが、できるだけ昔風というか、古風な時代の今戸人形らしさを狙いたいと思っていますが、塗ってみたこの配色は完全に時代考証的に正しいとは思ってはいません。反面今戸らしい色の取り合わせを意識して、時代考証的なものと矛盾するかな、という自覚もあります。

「植物煮出しが使われていた時代のパターン」「天保以降の顔料中心のパターン」「明治以降のパターン」などイメージとしては変わってくると思いますが、画像の配色は「いいとこどり」になっています。太鼓の配色ひとつとっても時代によって塗りそうな色が異なりますが今回は古そうな時代を意識して正面の「三つ巴」の色は意図的に「朱」「くさのしる」「紫土べんがら」風な色にしました。「赤」「ビリジアン」「バイオレット」か「モーヴ」など、もっと鮮やかな色もありますが、そこは古風さを意識しました。太鼓の胴の部分は植物煮出しの「きはだ」と「すおう」を掛け合わせて塗るという選択肢」もありますが、今回はやはり古風な感じの「黄土」で塗り、不思議な模様をつけてみました。古い「今戸人形」の画像を掲載している本があり、その中に「諫鼓鶏」ではなくて「太鼓乗り童子」が載っていて、その太鼓の胴には不思議な模様。「黄土」の地色の上に胡粉の白で模様を描き、縁を朱色で囲んだものでした。ムーミンの「ニョロニョロ」みたいな形状だという印象ですが、その掲載されている本が我が家にはあるのに、整理が悪くてみつからないので記憶でやってしまったついでに「宝珠」も加えてしまいました。「変な模様」に見えるかもしれません。古い沖縄の人形などにもありそうな模様です。一種「キース へリング」のストリートペインティング作品にも似た印象です。

 裏側は表と同じに「三つ巴」でいいと思いますが、「諫鼓鶏」であることを強調したくて、蔦が絡んでいる様子を羽子板の裏絵のように描いてみたいと思っていたのですが、あまり描き込むと重ったるくなって不自然かと思い、黄色で薄く塗るに留めました。(薄墨でもよかったかも?)

太鼓の枠の鋲は金色に塗りたくなることろですが、白のほうが落ち着いているかと思いました。最近ニュースでアメリカの次期大統領さんのお宅の普請の写真を見て、成金っぽく金きらすぎて嫌だな、、と思っていたのがひきがねでもあります。

 これでとりあえず5種類の干支の酉(鶏)を塗ってみたところですが、まずは「浅草観音 羽子板市」にならんでくれることを最優先に塗ったところなので、まだ塗っていない素焼きはこれから塗り足していきます。

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