「山」旅の途中

40代後半になって始めた山歩き。自分はどこから来てどこに行くのか。光、空気、花々の記憶を留めたい。

ウスバスミレ咲く徳舜瞥山

2011-06-18 20:48:08 | 室蘭・登別周辺の山々

  

2011年6月18日(土) 徳舜瞥山(1309m)の記録

この時期、花が愉しい徳舜瞥山へ。鉱山跡の登山口から広葉樹とアカエゾマツ の混交林に入る。

苔むした林床にはミツバオウレン、コミヤマカタバミが白い花畑を点々とつくる。

うす暗い森で微笑む妖精のようだ。

 

アカエゾマツが混じる森

ミツバオウレン

コミヤマタバミ

 

数十分歩いたところで、白いスミレに出会う。

ウスバスミレだ。

ひとつ、ふたつと咲いていて、歩を進めると小さな群落をつくっていた。

白い花弁を恥じらうかのようにお辞儀して、初夏の森を静かに飾っていた。

暗いので光を探しての撮影。

何人かの登山者が白いスミレに気を止めることもなく、通り過ぎていく。

もったいないなと思う。

針葉樹の森に咲くウスバスミレ

紫色の筋も美しい

 

 花弁の付け根の「距」は短く太い

 

森を抜けるとハイマツ帯になり、チシマザクラに彩られた稜線を登りつめると山頂に。

すぱっと切り立った崖が高度感満点。

雲の多いもやもやとした大気ながらも、目を凝らせば洞爺湖や支笏湖、その周辺の山々が壮大に連なる。

ミヤマアズマギク、ミヤマダイコンウ、ミヤマオダマキと、なぜかその名にミヤマのつく花が多い。

わずかながらチングルマやイワウメも咲いていた。

山頂

ミヤマアズマギク

 

ミヤマダイコンソウ

徳舜瞥山のピークから隣のホロホロ山までは、片道30分の稜線歩き。

シラネアオイやハクサンチドリに彩られた楽しいフラワーロードで、チシマザクラの淡い紅色も素敵だ。

初夏の花見を満喫する。

ホロホロ山の頂は思いのほかの強風で、支笏湖方向からの強い雲流が高山の凄みを見せてくれた。

徳舜瞥山から望むホロホロ山

 

ホロホロ山直下のチシマザクラと徳舜瞥山

 

ホロホロ山から見た支笏湖方向

 ■登山記録

07時30分 鉱山跡の登山口から入山(すでに五合目)

07時55分 六合目(水場)

08時50分 七合目(廃路との合流点)

09時20分 九合目(見晴らし台)

09時45分 徳舜瞥山 山頂(~10時15分) ※上り2時間15分(写真撮影30分含む)

10時45分 ホロホロ山 山頂 

11時05分 下山開始

13時15分 登山口に戻る

 

北湯沢温泉 御宿かわせみ

長流川に面した大きな露天風呂が野趣満点。混浴注意。

日帰り入浴500円

■これまでの登山歴

04年06月05日 徳舜瞥山~ホロホロ山

09年06月27日 ホロホロ山 

 

 

 


セミ時雨の円山

2011-06-18 20:46:48 | 円山

6月11日の円山:

小雨が煙る円山は緑がみずみずしく、空気のひとつひとつに新鮮なチカラを感じる。

登山路にはオドリコソウやコンロンソウといった、初夏の白い花が咲く。

道も白く染まっていた。見上げると高い樹に白い花がいっぱい。名前がわからず。

この樹は頂上にも数本。

帰路は日差しに恵まれ、セミの大合唱が、どしゃぶりのように降ってきた。

木々に目を凝らしても、声はすれどもなかなかその姿を見つけることができない。

草の葉にとまっていた一匹を撮影。羽化からまもないのか、元気がなかった。

 

白い花を咲かせる樹

オドリコソウ

カツラを照らす夏の光

エゾハルセミ