「山」旅の途中

40代後半になって始めた山歩き。自分はどこから来てどこに行くのか。光、空気、花々の記憶を留めたい。

御大師山 栗山町 ファーブルの森

2008-06-15 22:36:43 | 夕張山系
(写真:オオムラサキの幼虫)

栗山町の御大師山(115m)の斜面の一角に「ファーブルの森」がある。
国蝶オオムラサキが舞う、環境の再生を目的にした森だ。

(写真:飼育観察舎)

飼育観察舎に植えられた食樹のエゾエノキの葉には幼虫とサナギがぶら下がっていた。体長は想像していたより大きくて、5センチ前後もある。
サナギは葉裏の緑色と同化した見事な変身ぶりだ。

(写真:オオムラサキのサナギ)

森の遊歩道にも植樹して育てたエゾエノキが並ぶ。袋で保護された枝葉に幼虫の姿が目立った。森に放つことはせず、サナギになったら飼育舎に移すとのこと。羽化は7月10日前後がピークだという。是非、また来よう。

(写真:遊歩道のエゾエノキ)

御大師山には四国八十八ケ所霊場があり、観音地蔵が山腹に並んでいる。開拓時代から信仰を集めてきた里山なのだ。小さいながらこんもりとした森が心地よかった。頂上は園地になっていて展望台も。残念ながら老朽化していて立ち入り禁止だった。丘陵の裾野に流れる川と田植え直後の水田が織りなす田園風景がのどかだった。