「山」旅の途中

40代後半になって始めた山歩き。自分はどこから来てどこに行くのか。光、空気、花々の記憶を留めたい。

沼の原は霧の中(7月19日)

2006-07-23 12:01:08 | 表大雪
・7月19日の登山記録・
【写真:沼の原】

目覚めると晴れている。星も、黒岳も見える。天気予報は良くないが、
沼の原から、運がよければ五色岳を目指そう。
5時にクチャンベツ登山口から入山。
車2台が止まっていたが、縦走者のもので、入山記録見ると今朝は自分が一番乗り。
15日~17日に知人がツアー引き連れて、ここから石狩岳に縦走との記録も。
絶えず水が流れる急な坂を登り続ける。時折、喉の赤いウソが現われて、癒される。
振り返ると、雲海の中に東大雪?北大雪?が見え隠れし、晴天の予感で、わくわくする。
が、熊よけを兼ねるラジオを流れる水の中に落としてしまう。

【写真:雲海の向こうに山並み】

5時30分、「沼の原まで2キロ」の表示。ここからは平坦な道。
残念ながら、しだいに雲が、霧が・・・たちこめ・・・
6時08分、石狩岳と五色岳の「沼の沢」分岐に到着。幻想的な霧に包まれ、全てが
シルエット。トムラウシ山や石狩連峰は、すっほりと霧の中。
      
【写真:チングルマの風車】  【写真:霧の沼の原】   【写真:イソツツジ】

このガスのなか1人で登る心寂しさも。ラジオも完全に壊れてしまった。五色岳からの展望も期待できないので、このシルエットを心に刻んで下山する事に。何組かヒサゴ沼を目指す縦走者とすれ違う。
ぬかびらユースで一緒だった大阪の女性とも会い、エールを交わす。
7時45分に登山口に戻る。

高原温泉にゆくと、曇り空ながら日も差し、高根ケ原も見える。硫気孔周辺に咲くダイセツヒナオトギリなど撮影して、日帰り温泉開始の10時まで、周辺をぶらぶら。
  
 【高根ケ原】        【ダイセツヒナオトギリ】

温泉は一番乗りの貸切り。高根ケ原を眺めながらの露天は最高だった。
紅葉の大混雑の時には、感じられなかった秘湯を体感できたのは収穫。入浴料700円。
昼前から土砂降りの雨・・・
明日も天気の回復も見込めないことから、旭川経由で札幌に戻る事に。
小さな出会いと発見を得た3泊4日だった。