文弥さんは、バンコクで働くビジネスマン。
旅先にも電話が追いかけてくるという忙しさの中、チェンマイ経由でわが宿を訪ねてくれた。
あいにく、夜のホタル見物は空振りだったが、道端で捕まえた一匹のホタルを手に取って観察。
2日目には、女将と一緒に網漁に出かけ、大漁も体験。
「ああ、やっぱりたまにはこんな風にのんびりしないといけませんねえ」
都会でのストレスが、かなり吹き飛んだ様子である。
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大阪の中島さんは、通算5度目の訪問である。
番頭さんよりもやや年上なのだが、バイクで迎えに出ると、すでに村の入り口手前の峠まで徒歩でたどり着いていた。
元気である。
勝手知ったるバンブーハウスだ。
村歩きはもちろん、夜のホタル見物も、これまで機会がなかったという教会の日曜礼拝も、いつの間にかひとりで済ませ。
残りの時間は、もっぱら読書に専念した3泊だった。
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同宿になった岡村さんは、10数度目のタイだと言う。
将来の移住なども視野に入れて、各地を訪ね歩いているのだそうだ。
ありきたりの観光地ではなく、人とは違う旅程をたどるのも楽しみのひとつらしい。
棚田や展望台、竹橋などへの散策の合間にも、地図を眺めたり、時刻表を調べたり、次の旅程作りに余念がない。
最終日には水曜朝市を見物してからホート行きのソーンテーオ(乗り合いタクシー)に乗り込んだのだが、チェンマイの手前でランプーンに抜けるという計画は、無事に実現したのだろうか。
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