【タイ山岳民族の村に暮らす】

チェンマイ南西200キロ。オムコイの地でカレン族の嫁と綴る“泣き笑い異文化体験記”

【凧揚げ&キムさん旋風の予感】

2013年04月01日 | オムコイ便り

 少年ライダーズが去っていくと、今度は「凧づくり教室」が始まった。

 講師は、タイ南部からはるばるとバイクでやってきた凧愛好家のレックさんである。

 勇壮な鷲凧、風変わりな立体凧、親子鳥凧などさまざまな種類を持参されたのだが、とりあえずは近所の子供たちでも手軽に遊べる「レジ袋凧」の制作から。



 すでにレジ袋は凧の形に裁断されており、従兄の家から調達してきた竹ひごをセロテープで留めてゆく。

 番頭さんも一緒に学びたいのだが、昨夜は珍しく満室で、ふとん干しなどの作業がある。

 それに飛び切りの不器用さだから、迷惑をかけても悪い。

 そこで、手先が器用な息子のポーにみっちり仕込んでいただくことにした。



      *

 できあがると、集まってきた子供たちに1個ずつプレゼント。

 可愛い凧を手にした子供たちは、1メートルほど凧糸を伸ばした状態で外に飛び出して行く(全力疾走するので、なかなかうまく写真が撮れない)。



「ああやると、すぐに壊れるんだけどなあ」

 レックさんは心配顔だが、子供たちが待っているので揚げ方指導にまでは手が回らない。

 昼過ぎになって、互いにひと息ついたところで、女の子二人が戻ってきた。

 なんだか、もじもじしている。

「どうしたの?」

 訊いても、もじもじ。

「凧が欲しいのかい?」

 こっくり頷く。

「ははあ、やっぱり壊れましたか。はいはい、じゃあまた作りましょう」

 旅先でいつも子供たちと凧揚げを楽しんでいるというKさんは、ニコニコしながら再制作に取りかかった。
     
     *

 ひと段落すると、レックさんは廃材の割り竹を利用して、親子鳥凧の骨組みを作り始めた。

 実に楽しそうだ。

 その間にベランダで書き物をしていると、なんだか賑やかな男の声が聞こえる。

 おやおや、ついに大人たちも凧をねだりにきたのか。

 こりゃ、わが村に凧旋風が吹き荒れるなあ。

 ニヤニヤしながら玄関口に出ると、どこかで見たような顔の男性が立っている。

 誰だっけ?

 2秒で思い出した。

 ポニーテールにしているから、分かりにくかったのだ。

「キムさん! どうしたの?」

 飛び降りて、握手を交わす。

 彼はチェンマイの定宿タイウエイ・ゲストハウスで知り合った韓国からの旅人で、2年ほど前にはわが村に数日間滞在したことがある。

 その様子については、ブログにも書いたはずだ。

 今回はソンクラーン見物にきてバンブーハウスのことを知り、メータータクシーで駆けつけてくれたのだという。

 ああ、実にありがたいことだ。

      *

 夕方になって、いい風が出てきたのだろう。

 レックさんは、川向こうの高台に凧揚げに行くという。

 私も同行したいのだが、ラーや息子は魚獲りに行っており、着いたばかりのキムさんを放っておくわけにもいかない。

 涙を呑んで、裏のベランダから立体凧がオムコイの空を優雅に舞う様子を遠望した。

      *

 今朝になって、レックさんはメーホーソーン目指しバイクを発進させた。

 数日後に、またオムコイに戻ってくるという。

 タイミングが合えば、テレビ取材中に凧揚げができるかもしれない。

 さて、そろそろ朝飯の時間だ。

 朝から村の探訪に出て、なかなか戻ってこないキムさんを探しに行くとしようか。

 どこかの家に引っ張り込まれ、もう朝飯をよばれているのかもしれないが。

      *

 家を出ようとすると、近所の子供が数人駆け込んできた。

「クンター! 凧のおじさん、どこ行ったの? また、作ってほしいんだけど」

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