Sr.ボスケの山野草日記

標高400mの“鈴張プチ高原”で見られる四季折々の山野草をシーズン中は毎朝撮影・紹介するつもりでしたが、・・・・

キランソウ(金瘡小草)

2006-05-13 12:12:11 | シソ科
雨が小降りになったので、裏山開墾畑脇のキランソウを自分のイメージ通りに撮って来ました(2006.5.13 10:55撮影)。
キランソウは根生葉が地面に張り付くように放射状に広がって、写真のように他の植物を寄せ付けず自身の株だけで丸まって地面を覆っています。

※全くの私見ですが、葉と花はけばけばしい凹凸のある緑と紫、お寺の中の装飾・彩色にありそうで、何となく仏教の匂いがします。このキランソウの丸まった株の下には煮えたぎった地獄の釜があって、多くの悪人どもがもがき苦しんでいます。その地獄の出口をしっかり覆っているのがキランソウの釜の蓋というわけです。そんなことから、キランソウよりも別名のジゴクノカマノフタ(地獄の釜の蓋)の方がイメージに合っているような気がします。
ちなみに、山渓名前図鑑「野草の名前春」では、別名のジゴクノカマノフタは「咳、解熱などに、薬効があり、病魔に冒され地獄へ行くはずだった人が、キランソウを煎じて飲むと、病気が治まり、地獄の釜の蓋が閉まって、死ななくなる、という意味でつけられた」と記されていますが、薬効のある植物は数多存在する中で、なぜこのキランソウだけに付けられたのかの説明がありません。

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5 コメント

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Unknown (平家蟹)
2006-05-13 19:24:35
ボスケさん、初めまして。

TBありがとうございます。

ここも山野草の多いブログですね。

早速RSSリーダーに登録しました。

これからもよろしく。
面白い名前! (love_train)
2006-05-16 13:35:43
地獄の釜の蓋だなんて。ちょっと花の立場からしたら、アンタひどい名前つけてるわね!って怒ってそうかも。話変わりますが、私が大好きな漫画「陰陽師」の中に、安倍清明が「名前をつけること=呪をかけること」という話が何度も出てくるのです。そういう意味でもこういった草花にも意味深い名前を付ける日本人の感性って、おもしろいなあと思うのです。
ひどい名前 (Sr.ボスケ)
2006-05-16 22:53:15
love_trainさん

確かにひどい名前がありますね。

ヘクソカズラ(判りますよね)、ママコノシリヌグイ(判りますよね)、オオイヌノフグリ(判りますよね)、ニセアカシア(何で偽? 私が本物よ!)、カスマグサ(カラスノエンドウとスズメノエンドウが存在しなければ名付けられない?)などなど
ええ、ええ、本当にひどい!(笑) (love_train)
2006-05-16 23:13:04
全く日本人には植物を敬う気持ちがないのでしょうか!(笑)

まあ、それだけ身近な存在だってことなんでしょうねぇ。
ああ、実は (love_train)
2006-05-16 23:58:56
書くの忘れてました。実はこのボスケさんのコメント読む前に明日のブログのためにオオイヌノフグリ撮ってたんです…。もうボスケさんには内容が見えますよね…。