Sr.ボスケの山野草日記

標高400mの“鈴張プチ高原”で見られる四季折々の山野草をシーズン中は毎朝撮影・紹介するつもりでしたが、・・・・

イタドリ(虎杖)

2008-09-19 20:51:53 | タデ科
堤(つつみ、農業用水池)の土手で咲いていたタデ科タデ属イタドリを撮りました(2008.9.19撮影)。別名スカンポと呼ばれ、若い茎は太く柔らかく適度に酸味があって、生で食べられます。なぜ「虎杖」と書くかについては、山渓名前図鑑「野草の名前:秋冬」に詳しく説明されています。若い茎が虎の尻尾に似ていて、しかも杖になりそうだからだそうです。山渓ハンディ図鑑「野に咲く花」によると、イタドリは雌雄異株だそうで、雄花には雄しべが8個あって雌しべはごく小さいそうです。写真のものは雄株のようですね。




ママコノシリヌグイ(継子の尻拭)

2007-08-20 00:29:40 | タデ科
広島市の「秘境」宇賀峡の林道沿いで見つけたタデ科タデ属のママコノシリヌグイを撮りました(2007.8.19 11:15撮影)。
「こんな雑草をわざわざ宇賀峡で撮らなくても・・・」と思われるかも知れませんが、“鈴張プチ高原”では同属のミゾソバやアキノウナギツカミは見つかっても、このママコノシリヌグイは見つけるのが難しいです。

イシミカワ(石実皮、石見川、石膠)

2006-10-15 18:41:59 | タデ科
裏山の倒木ヒノキ林で見つけたタデ科タデ属イシミカワを撮りました(2006.10.15 15:36撮影)。下の方から紅葉して上部の黄緑色に移り変わるグラデーションがとてもきれいに見えました。名前の由来には諸説があるようですが、山渓名前図鑑「野草の名前:秋冬」による「秋の青黒い実は、外はがくで、中の黒いのが実。石のような実に皮がある。」が気に入っています。

※新潟県の佐渡には砂金が採れるニシミカワ(西三川)という川がありますが、このイシミカワとは関係ありませんね(笑)

イヌタデ(犬蓼)その2

2006-10-06 23:06:25 | タデ科
最上段の棚田廃田に群生しているタデ科タデ属イヌタデを撮りました(2006.10.6 16:30撮影)。葉に辛味がなく役に立たないイヌタデもこれほど群生すると壮観ですね。子供がアカマンマ(赤飯)と呼んでままごとに使ったそうですが、昔の話でしょうね。

アキノウナギツカミ(秋の鰻攫)

2006-09-26 19:13:16 | タデ科
古い梅林の廃田で繁茂しているミゾソバ群落の脇で遠慮がちに生えているタデ科タデ属アキノウナギツカミを撮りました(2006.9.26 17:24撮影)。花は枝先に10数個集まってついている点はミゾソバやママコノシリヌグイと同じですが、葉が卵状披針形~長披針形である点がアキノウナギツカミの特徴のようです。茎にある刺はミゾソバより硬く、ママコノシリヌグイほど痛くはないように思いますが、いかがでしょうか?

ミゾソバ(溝蕎麦)

2006-09-26 18:57:53 | タデ科
初夏には太いワラビが採れる廃田に群生しているタデ科タデ属ミゾソバを撮りました(2006.9.26 17:21撮影)。枝先に10数個集まってつく花は同属のママコノシリヌグイやアキノウナギツカミもよく似ていますが、葉が牛の額の形をしているのがミゾソバで、別名ウシノヒタイと呼ばれています。

イヌタデ(犬蓼)

2006-08-31 13:29:54 | タデ科
今日は朝からぐずついた天気で朝の巡回には出られませんでした。それで、雨の合間に自宅敷地裏手に繁茂しているタデ科タデ属イヌタデを撮りました(2006.8.31 12:47撮影)。背丈は50cm以下、花序は5cm以下の小さなタデで、道ばたなどに普通に生えている、いわゆる“雑草”ですが、まとまると結構きれいですよね。

※葉に辛みがあって料理に利用されるヤナギタデのことを別名ホンタデと呼ぶのに対して、辛みがなく何の役にも立たないという意味からイヌタデと呼ぶようになったそうです。愛犬家としては残念ですが、犬は良い意味に使われることはありませんね。

オオイヌタデ(大犬蓼)

2006-08-28 08:24:03 | タデ科
日当たりの良い林縁斜面に生えているタデ科タデ属オオイヌタデを穫りました(2006.8.28 6:54撮影)。高さ1m以上で大きいので小さなイヌタデとは明らかに違うことは判りましたが、調べてみると、タデの仲間には他にオオケタデやサナエタデなど種類は多いようですね。山渓ハンディ図鑑「野に咲く花」によるとオオイヌタデの花序の先は垂れ下がるようですが、写真では垂れ下がりが顕著でないため、本当にオオイヌタデで良いか、もう少し調べてみたいと思っています。
詳細確認したところ、托葉鞘に毛がないこと、背丈が1mを越えること、葉は長さ20cmにも達する被針形であることなどから、オオイヌタデに間違いないと判断しました(2006.9.3)。

※oNLINE植物アルバムではオオイヌタデはイヌタデ属になっていますが、山渓ハンディ図鑑「野に咲く花」の分類に従ってタデ属としました。

ミズヒキ(水引)

2006-08-15 09:23:21 | タデ科
竹やぶのもと、ミョウガやクサイチゴなどに混じってタデ科ミズヒキ属ミズヒキが咲き出しました(2006.8.15 6:59撮影)。ミズヒキの花序はまばらで長い穂状、それぞれの花は花弁状の萼が深く4裂したもので、その上側半分が紅色、下側半分が白色になっています。ミズヒキ属は日本を含むアジアに2種あるそうで、その1種はこのミズヒキ(白花品種のギンミズヒキを含む)、もう1種はシンミズヒキ(新水引)のようです。

※添付写真はシンミズヒキとの違いを示すために花序と葉を入れて撮りました。
シンミズヒキは、ミズヒキより葉が長く、黒斑がなく、花序が長いようです。かつて西多摩自然フォーラム植物調査で教わって撮っています(2003.9.13 11:11撮影)が、当地では未だ見つかっていません。それにしても、シンミズヒキはミズヒキよりも草姿が美しいので、“本当(真)の水引”という意味で“真水引”の方が相応しいと思いますが、いかがでしょうか?

スイバ(酸い葉)

2006-05-07 08:42:05 | タデ科
山際の廃田で、霧雨の中に林立しているタデ科ギシギシ属スイバです(2006.5.7 6:40撮影)。このスイバは在来種ですが、これより小型で外来種のヒメスイバ(姫酸い葉)もあるようです。

※山渓ハンディ図鑑「野に咲く花」では別名スカンポと記されています。「スカンポ」はタデ科タデ属イタドリの若い茎を指すものと思っていたので調べてみましたが、呼び名は地方でいろいろ異なるようで、どちらが正しいということは無いようです。