生き生き箕面通信

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2690 ・女性遺体遺棄事件で、朝日新聞と読売新聞のジャーナリズム格差

2016-05-22 10:07:25 | 政治

おはようございます。生き生き箕面通信2690(160522)をお届けします。 

・女性遺体遺棄事件で、朝日新聞と読売新聞のジャーナリズム格差

 「もう終わったよ」といわんばかりの読売新聞。「今も事件は継続中だ」という朝日新聞。沖縄の女性遺体遺棄事件で、ジャーナリズムは大きな格差があります。この事件の背景には、日米安全保障条約に関連し、日米地位協定がつながり、ひいては日本のアメリカ支配が密接に関連しています。

 本日5月22日の朝刊は、読売新聞が二面の下の方に、「米国防長官が謝罪」とあり、社会面(33面)で「米軍属の車 防犯カメラに」と、一見継続しているかのようです。しかし、読売の方は、もうこの事件はできるだけ早く「終わったも同然の扱い」にしようとしており、事件の継続があるたびに伝えなければならないことが苦痛のようです。できれば早く、オバマ氏が来日する「伊勢志摩サミット」に切り替えたいようです。

 一方、朝日新聞の本日朝刊は、一面トップで「狙う女性 数時間探した」と容疑の元米兵が供述したことを伝え、写真は現場近くで献花する人々をあしらっています。社会面(33面)には、たくさんの人びとが涙を見せ、出棺を見送る姿が映し出され、見る側にもその涙の行き先が分かるように工夫されていました。米国防長官の謝罪はやはり一面で扱いました。

 もっとも、米国防長官の記事からは、カーター国防長官が日本に立ち寄ることをさけ、中谷防衛相はそのあとのシンガポールでの「アジア安全保障会議(シャングリラ・ダイアローグ)で日米防衛相会談をおこなうことにしたことは、隠しています。つまり、朝日も、米カーター氏の方には伝えない記事でアメリカ側を身びいきし、その分安倍政権側に忖度しているあつかいです。

 それにしても、アメリカの日本支配は、明治維新のころになんとか日本がアメリカからの束縛を逃れようとしたのに比べると、いまは政府自身がアメリカべったりです。


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