おはようございます。
生き生き箕面通信2330(150509)をお届けします。
・共産党の「抵抗戦線」への呼びかけを歓迎します
共産党の志位和夫委員長は、安倍政権が進める戦争法案を廃案に追い込むため、「野党各党に共同歩調を働きかけ、国民的な抵抗線をつくりたい」と、抵抗戦線づくりを呼びかけました。今月1日のメーデー中央大会後のぶら下がり会見で表明したものです。遅きに失したきらいはまぬがれませんが、それでもこの提案を歓迎します。
アベノボーソーシャ(暴走車)は、反対運動を蹴散らしてでも重要法案を次々に成立させる勢いです。6月24日の今国会会期中に成立させるため、数で押し切る強行採決も辞さない構えです。
安倍政権が重要法案と位置づける筆頭は、集団的自衛権を行使できるようにする安全保障法案です。安倍晋三首相が、アメリカ議会で「この夏までに成立させます」と演説し、民主主義のルール破りの約束をしてきたものです。
ほかに労働者派遣法改定案など重要法案が目白押しです。これらを阻止するには、野党が結束して当たる統一した抵抗戦線が不可欠。
しかし、抵抗戦線づくりがすんなり進むとは期待できません。野党第1党の民主党には、自民党からの回し者、あるいはアメリカからの紛(まぎ)れ者と目される分子が潜んでいるからです。自民党からの回し者と位置づけできるのは、現在の岡田克也代表、野田前首相ら多数。アメリカからの紛れ者といえるのは、長島昭、前原誠司氏ら複数。彼らは、共産党との共同歩調による抵抗戦線づくりに強く抵抗するでしょう。
さらに、維新の党、次世代の党などは、最初から統一抵抗戦線に参加するつもりはありません。自民党案に少なからず親近感を持っているからです。
しかも共産党は戦後の統一戦線づくりで多くの失敗を繰り返してきました。原水爆禁止運動でしかり、労働者の権利擁護運動でもしかり。多くの政治課題で、共産党の優位性を主張してみずから共同歩調を乱し、折角の運動体を分裂させてきました。共産党は、運動体が勢力を増してくる、かならず自党の勢力内に取り込んでしまおうとします。だから、共産党主導の統一戦線は、そもそもから警戒されるのです。
それでも統一戦線づくりの努力が欠かせません。とりあえずは、戦争法案阻止という一点にしぼって、「一点共闘」を成立させましょう。それが成功すれば、その墓の課題にも広げていけばいい。ともかく、安倍政権の暴走をなんとか食い止めましょう。そうしなければ、今を生きる私たちはもちろん、次世代に生きる人々にも、大変な不幸をもたらします。
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