生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

1811 ・葬送行進曲が流れる中でも顔を上げよう――日本の本物の民主主義樹立をめざして

2013-12-07 07:17:31 | 政治

おはようございます。
生き生き箕面通信1811(131207)をお届けします。

・葬送行進曲が流れる中でも顔を上げよう――日本の本物の民主主義樹立をめざして

 ネルソン・マンデラさんが亡くなった。南アフリカの人々から、「マディバ」と慕われ、あるいは南ア以外の人々からも、「タタ」(お父さん)と慕われた偉大な「和解の人」が亡くなった。21世紀から30世紀までの千年紀(ミレニアム)に、地球が生き延びられる唯一の方向だろう「和解」を示した「タタ」が亡くなった。世界中に葬送行進曲が流れているように感じます。

 葬送行進曲は、日本でも。昨日12月6日深夜、特定秘密保護法案が怒号の中で成立した!? 自民党の数の暴力によって成立したとか。これで日本の民主主義は死に、憲法の根幹の精神が実質的に死亡状態となりました。

 これからどんな暗黒の社会に突き進むのか。物言えぬ暗黒社会が現実になってから後悔しても遅い。しかし、もとはといえば、私たち有権者が選んだ形の安倍政権が決めたことです。後悔するもとは、私たち有権者の愚かさにあるとすらいえる結果です。

 それはそうなのですが、それにしても酷過ぎる。国民を二分し、いや法案に懸念を示す国民が多かったにもかかわらず、国会内の議員の多数派という「国民と国会のねじれ」のなかで、暴走する政治。「和解」どころか、溝を深め、亀裂を広げ、対立したあげくに絶望感を醸し出す政治がまかり通らせています。

 マディバは、27年間もの獄中生活を強いられたあと、憎しみと復讐を退け、「癒しと和解」「赦し」を説き続けたと伝えられています。今朝の朝日新聞朝刊に掲載された「マンデラ氏の語録」(10面)から、その一部を引用します。

 「すべての人々が調和と平等な機会の下に暮らせる民主的で自由な社会という理想を抱いてきた」「その理想こそ、私が命を懸けて実現させたいものだ。もし必要とされるなら、その実現のために死ぬ覚悟がある」(64年、反逆罪に問われた裁判で)

 「傷を癒す時が来た。我々を隔てる溝を埋める時が来た。国を造る時代がやって来たのだ」(94年、大統領就任演説で)

 「肌の色や育ち、信仰の違いを理由に他人を憎むよう生まれつく人などいない。人は憎むことを学ぶのだ。もし憎むことを学べるなら、愛することも学べる。愛は憎しみより自然に人間の心に届くはずだ」(94年、自叙伝で)

 安倍首相が進める政治は、マディバの語録から検証すると、なんと理想に欠ける品のない政治であることか。国民の間に亀裂もたらし、一部の特権階層のための政治へ突っ走る。残念ながら、南アよりはるかに劣るリーダーです。

 そのお粗末リーダーが進める政治のおかげで、なんともやりきれない空気が日本列島を覆いました。そして、健全な民主主義を悼む葬送行進曲が流れています。

 でも、まだあきらめません。あきらめるわけにはいきません。悔しさに涙は流しているかもしれないけれど、顔を上げましょう。闘いは、まだ終わったわけではない。むしろこれからです。本当の、今度こそ容易には崩されない民主主義を樹立する闘いを始めましょう。新たに隊列を組み直し、戦線を立て直しましょう。粘り強く切り開くしかないですよね。

 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿