おはようございます。
生き生き箕面通信2340(1505021)をお届けします。
・「東京裁判は偏見。先の大戦は自衛戦争」が本音の安倍晋三氏
安倍晋三首相は昨日5月20日の党首討論で、先の大戦が「間違った戦争かどうか」を質問されたのに対し、「ポツダム宣言をつまびらかに読んでいない」と答え、直接の答を逃げました。
日本の総理大臣なら詳細を承知していなければならない必須の文書について、あえて「読んでいない」と恥をさらしてまで当座の答えをはぐらかし、先の大戦の評価に言及することを避けました。「『間違った戦争』などとは、口が裂けても言わないぞ」という片意地なまでの意思をあらわにしたのです。
安倍首相とその周りに結集する政・官・財・学・文の権力集団の一角は、「先の大戦は自衛の戦争であり、やむ得ないものだった。東京裁判などで一方的に断罪される筋合いではない」という“一種の思想”で同志的に結集しています。
志位委員長は、「ポツダム宣言は日本の戦争について『間違った戦争』だったという認識を示している。この認識を認めないのか」と質(ただ)したのですが、安倍氏は驚くことに「ポツダム宣言は読んでいない」です。ナンタルチア。
朝日新聞は本日朝刊の連載企画「70年目の首相」(4面)で、安倍首相の祖父、岸信介氏に触れました。A級戦犯として巣鴨プリズンに収監されていた時の日記を取り上げました。その中で「獄中の岸の内面には激しい怒りが渦巻いていた。政府中枢にいた岸にとって、さきの大戦はあくまでも『自衛戦争』だ」と断定して描写。
「7人のA級戦犯に死刑判決が下った翌日、岸はその怒りを日記にぶちまけた」と、次のように記しました。「今回の東京裁判は其の理由に於いて事実を曲げた一方的偏見に終始してゐるばかりでなく、各個人に対する刑の量定に於いても極めて杜撰(ずさん)で乱暴きわまるものと云わざるを得ない」
岸氏の郷里、山口県田布施町(たぶせちょう)にある田布施郷土館では岸氏の当時の心境をつづった「断想録」を見ることができます。その中では「大東亜戦争を以って日本の侵略戦争と云ふは許すべからざるところなり。此れ事実を故意に歪曲するものなり」と、東京裁判を批判し、拒否しています。
安倍氏は、この祖父の“遺言”を何としても守り抜きたいと考えているようです。その考え方は、当時の権力中枢の考え方でした。つまり、70年ほど前に巣鴨プリズンでたぎっていた獄中での怨念が、安倍氏らを通じて今の政治の中枢によみがえってきたと言えるのです。
明らかに、東京裁判の歴史を修正しようとするものです。安倍氏の歴史修正主義は年季の入ったガチガチに凝り固まったものといえます。
受諾の当事者はヒロヒト天皇。
岸を含めて、ヒロヒト天皇の意向を認めないのでしょうか。
「参った」ということは、「堪忍してくれ、何されてもかめへん。命は助けてくれ。」子供のケンカでもそうでした。
血債 の負い目 は、忘れてはならぬ、と言うことだと思います。
まして、安倍のように、米国の隠れ蓑に隠れていて、無かったかのように振舞うことは禍根を残します。まだ懲りないのか、と言われます。
こんなのを「うたちい」と言うのだと思います。