生き生き箕面通信

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1638 ・憲法改定へ太鼓を叩く御用学者・北岡伸一・国際大学学長

2013-06-17 07:05:24 | 日記

おはようございます。                                                                  生き生き箕面通信1638(130617)をお届けします。

・憲法改定へ太鼓を叩く御用学者・北岡伸一・国際大学長

 「今、最も重要なのは、憲法改正のために国会で圧倒的多数を作るべく、首相がリーダーシップをとることだ」と、北岡伸一氏が強調。これは、本日6月17日の読売新聞朝刊一面に掲載された北岡氏のコラムでの主張です。

 コラムのタイトルは、「改正へ現実的な道探れ」でした。210行を超えるこの大型コラムは、最初から最後まで「いかにすれば憲法改正ができるか」を述べたものです。

 憲法を改定すべきか、あるいは現状のまま守り育てるべきか、世論は大きく二つに分かれています。こうした場合、識者の立場は両論に対する判断を述べたうえで、「自分は改憲の立場に立つ」と明確にして自論を展開するのが筋というものです。

 ところが、北岡学長は、鼻から改憲こそ取るべき道とし、それを前提に論を進めます。これは、識者としては失格です。

 北岡氏は東大大学院の法学政治学研究科で博士号を取得、国連次席大使などを歴任、現在は国際大学の学長職にあります。現役の政治学者として第一人者と認められています。それだけの学識があるのですが、それが使われているのは、「御用学者」としての役割です。

 現在の国際大学自体、30年前に当時の財界があげて設立したもので、発起人には中山素平、土光敏男、永野重雄氏ら当時の財界重鎮がずらっと並んでいました。

 読売新聞自体が、政府の”御用新聞”として広報機関の役割を果たしています。その新聞に登場して、有力と見られる学者が「改憲の勧め」を麗々しく述べる。これが日本で際だつ言論空間の一面です。

 北岡氏は、憲法9条2項の戦力不保持、交戦権放棄については、「世界にほとんど例がない不自然な規定である」と決めつけました。そのうえで、「憲法改正のために手間をかけず、解釈の誤りを直し、予算を増やし、訓練を重ねるプロセスを優先すべきではないか」と提案しています。

 この内容は、アメリカの要求とほぼ一致しています。アメリカもいまや、「憲法改正に手間取るより、解釈改憲で、集団的自衛権を行使できるようにすべきだ」としています。

 そして、この正式の手続きを経ずに別のルールを適用するやり方は、かつてヒトラーが当時最も民主主義的とされたワイマール憲法に全く手を触れず、別に「全権委任法」を成立させて、憲法を殺してしまったのと同じです。

 つまり、北岡学長は、「ヒトラーと同じやり方をすればいい」と主張していることになります。

 私たちの周りには、一見学識がありそうに見えながら、権力の使い走りに精を出す学者や新聞があることを銘記し、警戒おさおさ怠りなしの心構えが欠かせません。

 


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1 コメント

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Unknown (黄泉淡之輔)
2014-05-24 19:11:08
まったくの見当違いなご意見、感服いたします。
ヒトラーを例に出すなど、極めて確信犯的な主張で、反論するのも馬鹿馬鹿しいので、このへんで。
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