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生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

2464 ・安倍政権の誤った経済政策で日本でも「経済難民」が大量発生

2015-09-22 09:23:55 | 政治

おはようございます。生き生き箕面通信2464(150922)をお届けします。

・安倍政権の誤った経済政策で日本でも「経済難民」が大量発生

 難民はヨーロッパの特別な問題ではありませんよね。日本の足元でも、難民は大量に発生しつつあります。暮らしていけない経済的難民です。アベノミクスで“株高”をはやす陰で、経済難民が増えています。安倍晋三という男が、「アベノミクスの恩恵を全国津々浦々に行き渡らせたい」などとのんきなことを言っている陰で、実際には貧困の階段を転げ落ちつつある人が絶えません。

 「下流老人」(藤田孝典、朝日新書)という本が、話題になりました。袖見出しとして、「一億総老人崩壊の衝撃」とあります。ボクはまだ読んでいないので、ネットにアップされたものからの引用になりますが、「高齢者の9割が貧困化する」と見通しているそうです。

 貧困化するパターンは五つ。

 ①本人の病気や事故により、高額な医療費がかかった

 ②高齢者介護施設に入居できない

 ③子供がワーキングプアや引きこもりで親に寄りかかる

 ④熟年離婚

 ⑤認知症でも頼れる家族がいない

 本人の病気と家族の介護と、ダブルで抱える人もいます。

 週刊朝日の7月3日号に掲載されていた記事では、「スーパーでお弁当とお茶を盗んだ老人男性は、パリッとしたスーツを着込んでいた。昔は不動産会社を経営し豊かに暮らしていたが、バブル崩壊で倒産。捕まった時には、100円しか持っていなかった」

 貧困の階段を落ちていく様は、まず職を失う階段、次に家族を失い、住まいを失い、金銭を失い、ついには最後の「野宿」という最下段にまで至る。生活困窮者の支援をしている生田武志さんによると、「最下段まで落ちると、簡単には上に上がれない」

 老齢難民だけでなく、中年難民も増えつつあると伝えられています。大学を出ても、非正規の職しか得られない若年難民も。いわば一億層難民化しつつあるのが、日本の現代の格差問題といえます。

 今の年金制度は、年寄りを若い世代が支える仕組みです。しかし、若い世代自体が、年金の掛け金を払えなくなっています。大学を奨学金で卒業できても、その奨学金の返済ができない奨学金難民すら発生しているのです。それが、経済的徴兵制の土台になると放置する安倍政権。悪辣(あくらつ)です。

 先進国は、資本主義経済の運営に行き詰まりつつあります。成長しなければ行き詰まる経済体制は、ペダルをこがなければ倒れる自転車と同じ。しょせん、行き詰まり、倒れる宿命といえます。すでに日本で大量の難民が発生し始めたわけです。こんな経済体制を続けていても、いいのでしょうか。いまから根本的な体制転換が必要ではないでしょうか。

 レミングという名のネズミは、大量発生した後、一斉に走り出して崖から落ちて死んでしまうとか。人類という生物も、「死の行進」を止めるためには、根本的に発想を転換しなければならないはずです。


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