生き生き箕面通信

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1879 ・来年は敗戦70年。日本丸はどこへ向かうのでしょうか

2014-02-13 10:06:59 | 政治

おはようございます。
生き生き箕面通信1879(140213)をお届けします。

・来年は敗戦70年。日本丸はどこへ向かうのでしょうか

 オバマ大統領が4月に訪日することになりました。安倍・オバマ会談は、日本にとって厄災をもたらしそうで心配です。

 日本丸の行く手は、二つの分かれているといるように見えます。右へ舵をきると、反中・嫌韓そして従米への航路。左への航路は、親米・親中・親韓路線です。来年8月15日は、敗戦からちょうど70年。人間で言えば、古稀にあたります。古稀の年に岐路に直面し、いまだ惑っています。

 オバマ氏が日本に求めるのは、TPP(環太平洋経済連携協定)での大幅譲歩です。例外なき関税撤廃であり、日本が聖域5品目とする農産品についても、一方的な譲歩を求めます。アメリカは景気が回復基調とはいえ、グローバル企業のより大きな利益を図ることが、大統領が求められている政策です。安倍内閣は結局、日本農業を売り渡さざるを得なくなると心配です。

 医療・金融・保険分野などでもアメリカのグローバル企業の要求をそのまま日本に求めます。ますますの対米従属という結果になるのは避けられそうにありません。

 対中国関係では、アメリカにとっては、日本があまり中国と険悪にならないよう、武力衝突にならない範囲でギスギスしているくらいが好都合です。

 アメリカ自身は、経済的に中国と友好関係を維持しておきたい。ただ、中国があまり急速に太平洋に進出してくるのは困る、というところだと見られています。

 安倍首相がひそかに狙っているのは、アメリカに服従しつつ、なんとかごまかして東京裁判の結果だけでも見直せないか。最も実現したいのは、「先の大戦は自尊自衛のやむを得ない戦争だった」という歴史観の確立と見受けます。

 もっと言えば、「万世一系の天皇の下、豊かな瑞穂の国としてアジアに、世界に存在を認めさせる」という皇国史観の確立であり、皇国史観にもとづく日本のプレゼンス(存在感)。

 しかし、オバマ氏も、その側近たちも、日本の首相のたくらみをとっくに見抜いているのではないでしょうか。太平洋戦争の時に暗号を解読されて、まんまと罠にはまったように。

 日本丸が日本にふさわしい平和な独自の航路を取ろうとするなら、東シナ海も日本海も波の静かな平和な海とする努力が求められるはずです。大海原の自然はコントロールがむずかしくても、せめて周辺の国との雰囲気はなんとか穏やかで波静かでありたいと祈ります。

 ところで、オバマ大統領はこの4月もヒロシマあるいはナガサキへの訪問はパスするのでしょうか。