固定資産税

固定資産税について、実務経験を基に具体的にわかりやすく説明。

宅地の評価-(1)

2010-05-18 | 固定資産税
1 宅地の評価
 宅地の評価は、各筆の宅地について評点数を付設し、その評点数を評点一点当たりの価額に乗じて各筆の宅地の価額を求めます。
 ・ 価額=宅地の評点数×一点当たりの価額
 ・ 価格(評価額)=価額×地積
 なお、この各筆の宅地の評点数は、次の評価法によります。
  1. 市街地宅地評価法
  2. その他の宅地評価法

2 市街地宅地評価法
 市街地宅地評価法は、次のとおりです。
  1. 宅地を用途地区別に区分し、標準宅地を選定します。
  2. 標準宅地の沿接する主要な街路の路線価を付設し、これに比準してその他の街路の路線価を付設します。
  3. 路線価を基礎に、画地計算法を適用して、各筆の評点数を付設します。

3 画地計算法
 画地計算法では、宅地について、その形状や利用状況等からみて、これを一体的に利用されていると認められる部分の一筆或いは二筆以上の土地を一画地と認定します。
 (※一画地は、原則として、土地課税台帳又は土地補充課税台帳に登録された一筆の宅地によるものとされています。)
 次に、この一画地について、間口奥行などを計測します。
 間口とは、一画地が路線と接する部分で、この長さを間口長と言います。
 奥行とは、原則として、正面路線に対して垂直的な奥行距離です。これを、垂直奥行と言います。
 ただし、奥行距離が一様でない不整形地当では平均的な奥行距離を採用します。これを、平均奥行と言います。
 更に、一画地について、次の補正及び加算等を行います。
  1. 奥行価格補正割合法
  2. 側方路線影響加算法(角地・準角地に適用)
  3. 二方路線影響加算法(正面路線と裏面路線の適用)
  4. 不整形地補正法
  5. 間口狭小補正法
  6. 奥行長大補正法
  7. がけ地補正法
  8. 通路開設補正法(無道路地の適用)
  9. その他の所要の補正
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