HPはこちら→http://www.ctv.co.jp/event/hermitage/index.html
今は体調の事を考えるとあまりふらふらと出歩かない方が良いのは分かっているのですが、会期が3月4日までということもあり(会期終了間際になると、会場がとても込み合う恐れもある)、やはりこれは見ておきたかったので今のうちに行って来ました。
今回の展覧会の目玉作品の一つでもあるゴーギャンの「果実を持つ女」は、やはり実物を見ることが出来て良かったです。
こちら→http://www.ctv.co.jp/event/hermitage/sakuhin01.html
そういえば、今までゴーギャンの絵画は実物を見た記憶が無く(見たことはあったかもしれませんが覚えていない・・)、今回初めて意識して本物に触れたわけですが、正直ゴーギャンに対する私の印象が少し変わった気がします。
ゴーギャンというと、プライドが高くてアクが強く、ゴッホと喧嘩した人・・ぐらいのイメージしか私の中には無く、どちらかというとあまり絵も好きなタイプの画風では無かったのです。
しかし、やはり印刷された物ではなく実物を見てみると、全く違う印象、そして迫力で絵が訴えてくる気がします。
何だろう・・・画面中央に立っている褐色の肌の少女のこちらをじっと見つめる何か熱いものを内に秘めたような鋭い瞳が、何だかとても印象的で忘れられません。
この少女はゴーギャンのタヒチでの幼な妻(13~14歳)だそうです。
タヒチでの貧困生活の中で、ゴーギャンは油絵の具を節約するためにかなり薄塗りをしていたという話は聞いた事がありましたが、本当に一般的な油絵に比べて随分うす~く絵の具を延ばして塗ってありますね。
ゴーギャンに対する印象を例えて言うなら、今まであまり良い印象を持っていなかった人に実際会って話をしてみたら「なんだ、案外この人良いやつじゃない?」という事はよくあると思うのですが、まさに今回そんな感じでした。
今回の展覧会で、ゴーギャンが結構好きになったかもしれません。
でも・・・絵を見ている途中で
「おお~・・・やばいやばい。下っ腹が何だか痛くなってきたぞ。。。」
という状態になってしまい、座って休憩しながらとりあえず一通り見て回ったのですが、やはり無理は禁物。。。
巨匠の絵画を見て回るというのは、絵から発せられるエネルギーを浴びる・・という事もあってか、とても疲れるものですね。
ちなみに人気のある展覧会に行く時は、混雑を避けたいのであれば、朝一で会場入りするか、もしくは閉館間際だと意外と空いていることも多い気がします。
閉館間際とは言っても、5時閉館だとすると入場できるのは4時半までですが、やはり最低でも1時間は鑑賞する時間を確保したいですね。
私は今回、土曜(2月3日)の3時30分過ぎ頃に入場したのですが、会場内はそれほど混雑していなかったかなと思います。
そして5時の閉館まで常設展なども見つつ館内で過ごしてきました。
ところで、ロシアのエルミタージュ美術館といえば、やはり思い浮かぶのは「女帝エカテリーナ」。
ということで、こちらの池田理代子先生の漫画もお勧めです
恋多き女帝エカテリーナ2世の事をよく知るにはもってこいですね。
これは読み応えありますよ~。
ちなみに私は全5巻持ってます(笑)
女帝エカテリーナ (1)中央公論新社このアイテムの詳細を見る |
それから、美術つながりでもう一つ。
たまたま書店の店頭で見つけたのですが、以前にもご紹介した漫画「ギャラリーフェイク」の文庫版の続きが出ていたので購入しました。
今回出たのはこの2冊(多分)ですが、どうやらまだ最終話まで収録されていないようなので、まだ続きが出そうな感じです。
ギャラリーフェイク 11 (11)小学館このアイテムの詳細を見る |
ギャラリーフェイク 12 (12)小学館このアイテムの詳細を見る |