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セッション

2015年05月02日 | 映画
名門音楽学校に入学したドラマーと伝説の鬼教師が繰り広げる狂気のレッスンとその行方を描き、第30回サンダンス映画祭でグランプリと観客賞に輝いた人間ドラマ。

世界的ジャズドラマーを目指して名門音楽学校に入学したニーマンは、伝説の教師と言われるフレッチャーの指導を受けることに。
しかし、待ち受けていたのは常人には理解できない“完璧”を求める狂気のレッスンだった。常に完璧を求めるフレッチャーは容赦ない罵声を浴びせるばかりか、物を投げつけ、ビンタがとぶ。
ベテラン俳優のJ・K・シモンズがフレッチャーを怪演し、アカデミー賞ほか数々の映画賞で助演男優賞を受賞。

日本では、スポーツ界でよく問題になるパーワーハラスメントだが、果たして・・・。

伝説の鬼教師は云う。「かつて、ヘマをやらかした者に、指導者がシンバルを投げつけた。しかし、それが克己心こっきしんに火をつけ、彼を偉大にした。『よくやった』と生ぬるく褒めそやすことで、第二の才能ある者を殺すことこそが悲劇だ。それもこれも、伝説になってほしいと願うからだ。」、と。
生徒は夢に喰らいつき一流になりたい・・・。クライマックスは、ジャズ「キャラバン」を叩きながら、究極の闘いの後におとずれる・・・。


デイミアン・チャゼル監督は、次のように語った。
「決して到達できないゴールに到達しようとする、絶え間ない苦痛。力強いサスペンススリラーのような音楽映画を創りたかったんです。」

公式サイト 「 セッション 」

コメント (23)    この記事についてブログを書く
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23 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
セッション (らいちゃん)
2015-05-02 07:26:41
予告編を見ました。
確かに厳しい指導者です。
大阪の桜宮高校バスケット部の顧問教師が、体罰を伴う指導により生徒を自殺に追いやったと言うことで問題になりましたが、この教師以上の指導者のようですね。
「伝説の鬼教師」と言っているところを見ると、実際にそれに近い教師が存在していたのでしょうね。
「完璧を求める」人には近づきたくないです。
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(らいちゃん) へ (iina)
2015-05-02 08:12:33
「シラー・ベルビアナ」は、青紫のさわやかな色できれいです。シラ-ないお花でした。

一流になるためには、生半可なことでは勝ち進めません。そのために指導者も生徒も徹底した猛特訓をします。
映画では、両者共に鬼気迫るこだわりでした。

かつて、東京五輪の女子バレーボールで金メダルを獲得させるのは、鬼の大松が『なせば成る』式のスパルタ特訓を経て、
「東洋の魔女」と恐れられほどに育て上げました。いまでは、悪い指導法とされる時代になりました。

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Unknown (六五六)
2015-05-02 20:48:33
その道の最高峰の高みに行くためには、当たり前なことではたどり着けません。
耐え抜けられれば、あるいは行き着けるかも知れませんね。しかし、たどり着けないかも知れません。
当人が、目指していれば許される気がします。
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厳しさ (みなりん)
2015-05-02 23:15:19
こんばんは、iinaさん。

ご無沙汰しています。

狂気か、と思われるほどの厳しさは、天才といわれる人が通る道なのかも知れません。

弟子への教育が映画のようであるのは怖いくらいです。子供を甘やかしすぎてはいけないと思っていますけれど、厳しさも半端じゃないところから、ベートーヴェンのような天才も出てきたこともあったような・・・。
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(みなりん) さん へ (iina)
2015-05-03 10:40:27
iinaも2年前に、日本橋高島屋の「日本いけばな芸術展」を鑑賞しました。
生花をブログでは、珍しいので4弾もつづけてしまいました。^^ 次のようでした。
http://blog.goo.ne.jp/iinna/e/fa43f3f5aab09db76cc87fd0f767527d

スパルタ教育されてしごかれるのは辛いですが、高校時代の寒稽古は、冬季に1週間の早朝稽古を裸足でつづけましたが、
いま振り返ると懐かしいイベントでした。

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(六五六) さん へ (iina)
2015-05-03 10:48:06
心身を養うためには、厳しいトレーニングも必要ですね。
しかし、いまの時代なら度が過ぎるとパワーハラスメントで訴えられてしまいます。

体罰が行き過ぎて、半身不随になったり、後に残る心身の傷に影響があっては、考え直さなければならないでしょう。

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3トラックバックに 返信します (iina)
2015-05-03 11:26:05
(映画1ヵ月フリーパスポートもらうぞ~) さん へ
>―“ラスト9分19秒の衝撃は ・・・ もはや痛快!”―
「物語の97分間は圧巻のラストのための伏線であった。」と、思いたくなります。巧いラストでした。

鬼教師のいう的確なテンポ、リズムがまるで分らないけど、何やら完璧さにこだわっている雰囲気は伝わります。




(西京極 紫の館) さん へ
ジャズ演奏に占めるドラマーの恰好よさは、抜群です。

主人公への辛口批評は、西京極さんの指摘通りと思うもののストーリー展開上の伏線と思うしかありません。
ラストに、鬼教師はコンクール優勝を目指しているはずだから、譜面を渡さない意地悪はしないと頭をよぎるのも、
劇的な効果を狙ったものだと思えました。




(映画と本の『たんぽぽ館』)さん へ
本気でとことん闘いあって、そこを跳び抜けたところに、究極の極みたる境地がおとずれそうです。

例えば、つまらぬ例をあげて恐縮ですが、鉄棒の逆上がりは、手に豆を作って頑張った果てに達成されますから、
その後は常に出来る状態がつづきます。

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3トラックバックに 返信します (iina)
2015-05-03 11:51:22
(ひろの映画日誌) さん へ
上昇志向の強い青年であったので、鬼教師についていけたのでしょう。

このラストの後は、やはり ふたりは闘いながらドラムの練習を繰り返すのでしょうね?




(♪HAVE A NICE DAY♪) さん へ
>鬼のフレッチャーにこれでもか!ってついてくる ニーマンの努力も凄い。。。。。けど、精神的にも。。。
鬼の指導を受容する精神力は、並大抵ではなかったですね。馘にされて、飛びかかるほどにタフといえます。

鬼気迫るふたりでした。^^




(日々 是 変化ナリ ~ DAYS OF STRUGGLE ~) さん へ
ジャズは、奴隷として連れてこられた黒人が、それも黒人と白人のハーフがニューオリンズで発祥したらしいですが、
そのリズムは制約を受けぬ自由なものだったと思います。

ひとつの曲を演奏しても、各自のインスピレーションで弾くので毎度ちがったイメージになるとさえいえるかも知れません・・・。

映画は、凄く面白かったです。^^

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トラックバック (勝手に映画評)さん へ (iina)
2015-05-05 11:06:18
>結局あの二人は、どうなるのか・・・。和解するような気はしないんですが・・・。
ニーマンは伝説のドラマーになり得たか?  はたまた、伝説になったものの鬱になってしまうことも起こり得ます?

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ありがとうございます (デイジー)
2015-05-05 19:59:36
デイジーと申します。
トラックバック、ありがとうございます。
ライヴが大好きで楽しく聞いていますが、
一流になるまでにこんな苦労(?)があるのかと
実感しました。怖いくらいでした。

素晴らしい演奏だから、ライヴを聞いていて
感動したり、こちらの心にまでしっかり届いたり
するのかなと思います。

緊張して観ていたので、観終ったとクタクタでした。(笑)
また、お邪魔させていただきます。
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