ろぐろぐ音楽ブログ

a-kiという人間の手による、J-POPあたりをメインに色々好き勝手書いてる適当ブログ。

SARD UNDERGROUND「ZARD tribute II」

2020年11月13日 10時31分14秒 | 感想・レビュー(アルバム)


SARD UNDERGROUND「ZARD tribute II」

01.君に逢いたくなったら… 02.眠れない夜を抱いて 03.あなたを感じていたい 04.星のかがやきよ 05.こんなにそばに居るのに 06.息もできない 07.ハイヒール脱ぎ捨てて 08.Get U're Dream 09.Top Secret 10.好きなように踊りたいの 11.瞳そらさないで 12.Oh my love
青文字は特にお気に入りの楽曲、青太文字はそれ以上に超お気に入りの楽曲

前作「ZARD tribute」の時は、デビュー作ということもあってボーカルが不安定で、エフェクトかけてなんとか効かせていた、という印象があってあんまりいい印象なかったのですけど、今作でだいぶ変わりましたね。変にエフェクトかけなくてもオッケーな歌声になりました。発声がしっかりしてきたのかな。
ZARDのカバーとなると泉水さんのボーカルと比べられてしまう運命にあるわけで、比べてしまうとまだ歌の表情が弱いかなーというのはありますが、それでも泉水さんへのリスペクトはありつつ自分のカラーも出しつつある、という感じは出てきているなと。

SARD UNDERGROUNDのポイントは声質の陰り成分が多いこと。代わりに、甘さは泉水さんと比べると控えめ。ここの差が聞き所で、単なるモノマネにならないようになっている。

あとは全体的にアレンジが前作より断然いいです。妙な軽さが無くなりましたね。全体的に、当時の年代の色を少し脱色して、普遍的に仕上げた感じかな。ZARD原曲ではエコー処理の強い曲もあったりしますが、その辺がごっそり無くなっていて聞きやすいと言えるかも。

01.君に逢いたくなったら… 
(作詞:坂井泉水 作曲:織田哲郎 編曲:鶴澤夢人・長戸大幸)
20thシングル。これはオリジナルの時点でそんなにビーイング色が強くない普遍的なアレンジだったので、原曲と大きく変わった感じはなし。ちょっとドラムパートが生っぽくなったかな。なにより、前作であったボーカルとアレンジの違和感がなく、1曲目としてつかみはオッケー。

02.眠れない夜を抱いて
(作詞:坂井泉水 作曲:織田哲郎 編曲:鶴澤夢人・長戸大幸)
4thシングル。ZARDではこの曲あたりから泉水さんのボーカル加工(半音上げ)が始まったと思われ、テレビ出演時はCD音源と比べて声のトーンが低くなっているのですが、SARD UNDERGROUND版はテレビ出演時の泉水さんのトーンに近い。スパイス的なコーラスが割と強めに入っているのが大きな違いかな。これはこれで好き。
サウンド的には当時の90年代バリバリのエコーがなくなりつつ、ギターが強めに響くあたりは隠しきれない90年代ビーイング感が出ていて良き。


 
03.あなたを感じていたい
(作詞:坂井泉水 作曲:織田哲郎 編曲:鶴澤夢人・長戸大幸)
13thシングル。この曲は泉水さんの甘いボーカルを最大限に活かしたポップソングなのですが、ちょっとSARDの神野さんにはミスマッチかなぁ。サビ終わりのところはもっとうまく歌えそうな気がする。


04.星のかがやきよ
(作詞:坂井泉水 作曲:大野愛果 編曲:鶴澤夢人・長戸大幸)
40thシングル。今回の選曲では一番ZARD後期の曲。SARDの神野さんは泉水さんより高いキーが出るようで、泉水さん的には結構厳しいキーに聞こえるこの曲も余裕。ただ、その余裕さがちょっと物足りなくも感じたり。もうちょい明るい表情で歌えるようになるとモアベターですが、まぁこれはこれでおしとやかなお姉さん感もあってよいかな?
アレンジ的には原曲よりもにぎやかになっていて、いい感じ。

05.こんなにそばに居るのに
(作詞:坂井泉水 作曲:栗林誠一郎 編曲:鶴澤夢人・長戸大幸)
12thシングル。これは意外といいぞ。スピード感あるスリリングさが特徴の曲をうまく引き出している。マイナー調の曲が似合う声をしているね。
アレンジ的には原曲よりもギターが前面に出ていてハードに聞こえるかな。

06.息もできない
(作詞:坂井泉水 作曲:織田哲郎 編曲:鶴澤夢人・長戸大幸)
24thシングル。原曲からキーを上げてのカバーですが、それでもSARDの神野さんにはAメロキツそうね。サ行のきつい感じがないから、聞きやすい。
YouTubeにはコーラス無し版でアップされていますが、これはコーラスありのほうがいいな。


07.ハイヒール脱ぎ捨てて
(作詞:坂井泉水 作曲:栗林誠一郎 編曲:安部智樹・長戸大幸)
6thアルバム「forever you」からの選曲。これは意外な選曲だったなぁ。この辺のさりげない切なさを歌わせるとSARDの神野さん強いです。泉水さんとはまた違う味ですが、そこはネガティブに捉えなくていい、強み。
編曲が鶴澤夢人さんではなく安部智樹さんという方ですが、テイストは大きく変わらず。90年代ビーイング感がちょっと強めかな?

08.Get U're Dream
(作詞:坂井泉水 作曲:大野愛果 編曲:鶴澤夢人・長戸大幸)
32thシングル。個人的には今作ベストトラック。原曲よりも華やかなアレンジと、原曲から続いての大野愛果さんのコーラスが素敵な一品。あと、「かけがえのないもの」や「少しづつ 少しづつ」のときも思いましたが、SARDの神野さんは大野愛果さん曲との相性がいいと思う。ということで大野さん作曲のオリジナル曲がもっと聞きたいのです。


09.Top Secret
(作詞:坂井泉水 作曲:栗林誠一郎 編曲:麻井寛史・長戸大幸)
4thアルバム「OH MY LOVE」からの選曲。これも意外だけど個人的には好きな曲なので嬉しい。原曲は泉水さんの声のかわいい面が強調されつつも、元カレに電話しちゃうという歌詞とのマッチングを楽しむ感じだったのが、SARD版だともう少し大人っぽい感じに。歌った時の実年齢でいうと泉水さんのほうが上なのに、神野さんのほうが大人っぽく感じるな。
編曲はthe★tambourinesの麻井さん。そう言われるとちょっとバンド色が強いサウンドになっている気がする。

10.好きなように踊りたいの
(作詞:坂井泉水 作曲:和泉一弥 編曲:麻井寛史・長戸大幸)
3rdアルバム「HOLD ME」からの選曲。ZARDにしてはテンションの高い楽曲で、キャッチーなサビメロが耳に残る一品。SARD神野さんは明るい曲は苦手かなと思っていましたがこれは結構頑張ってる。原曲はちょっと泉水さんのボーカルが甘すぎるかなとも思うので、かえってSARD版の方が聞きやすいかもしれない。

11.瞳そらさないで
(作詞:坂井泉水 作曲:織田哲郎 編曲:鶴澤夢人・長戸大幸)
泉水さんがDEENに作詞提供した曲で、ZARDとしては6thアルバムでセルフカバーはしていますが、ここではそのセルフカバー版ではなく、DEEN版をもとにしたカバー。ということで、爽やかさ全開の楽曲。爽やかなんだけどちょっとネガティブな歌詞と、SARD神野さんの陰りのあるボーカルのマッチングがいい感じ。このアレンジで泉水さんがセルフカバーしていたらなぁ、と思ったりしないでもないけど。

12.Oh my love
(作詞:坂井泉水 作曲:織田哲郎 編曲:鶴澤夢人・長戸大幸)
4thアルバム「OH MY LOVE」からもう1曲。泉水さんの甘いボーカルが映える甘い恋愛ソングなのですが、やっぱりSARD神野さんが歌うとちょっと可愛さは減。この手の曲をもうちょい明るく可愛く歌えたら…とも思うけど、トータルの雰囲気は悪くないです。


初回盤にはライブ映像をフル収録したDVD付き。当然、前回のトリビュートアルバムの収録曲がメインなのですが、CD音源とぜんぜん違って充実してる。バンド編成なのでサウンド面での不満がなくなってるし、ボーカルもCDよりパワフル。成長しているんだなぁ。

というわけで、前作と違って、ZARDファンでもそんなに違和感なく聞けてよかったなと思います。
声質の違いがいい意味で捉えられるようになるくらいになってきました。
選曲もファン的には前回よりツボを抑えていて、ようござんした。


あとはさらなるオリジナル曲を!!!!待ってる!!!


というわけで、今日はSARD UNDERGROUNDのライブ行ってきます。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿