ろぐろぐ音楽ブログ

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アルバム感想。⇒倉木麻衣「touch Me!」

2009年03月23日 20時12分33秒 | 感想・レビュー(アルバム)

押したーりっ!引いたーりっ!・・・ってのも大胆な歌詞ですよね。(←挨拶)

倉木麻衣「touch Me!」(★8.5点)
1. touch Me!  2. 一秒ごとに Love for you  3. Break the Tone  4. 夢が咲く春  5. I can't believe you!!  6. Secret Lover  7. Hello!  8. 24 Xmas time  9. Catch  10. You and Music and Dream  11. TOP OF THE WORLD(special track)  12. 夢が咲く春-remix-(bonus track)
公式ホームページ   全曲試聴はコチラ(公式ページディスコグラフィ)

兎にも角にも、1曲目「touch Me!」が圧巻すぎる。アップダウンの激しいキャッチーなメロディとちょっとR&Bの雰囲気を漂わせたサウンドに乗せて、「すいません...あと一歩頑張れない」とか「う~ん 本気でぶつかること避けたいだけ」とか「「駆け込み乗車は危ないのでおやめ下さい」とアナウンスが流れて」などの半ばヤケクソともいえる赤裸々な歌詞を歌う倉木麻衣。でも全体的にはヘンテコな曲という印象は無く、むしろこの思い切りの良さがいい方向に出ている感じ。このギリギリで成立してるバランス感覚が凄いです。作曲の望月由絵さんはこれが初作曲らしいですが凄いなぁ(若干、ビギナーズラックって感じもしますが)。さすが10周年記念アルバム、1曲目から気合いの入りようが違います。ここ数年のシングル曲をかる~く上回るインパクトを持ってますよこれは。

続けていきなり爽快ロックに走ったインパクト大のシングル「一秒ごとに Love for you」、曲のインパクトもさることながら「名前も忘れてチャラ へっちゃらと~♪」という歌詞がトンデモすぎる「Break the Tone」など、なんか吹っ切れたというか、一歩間違えれば破綻しそうな所をいろいろギリギリの所でバランスを取っている感じの曲が続きます。デビュー当時の心境を綴ったという「Catch」も良いなぁ、と思ったら作編曲が平賀貴大さんだった。なるほど。平賀さんは「touch Me!」の編曲も担当しているし、徳永暁人さんの後継者になれそうです。

前半のインパクトがいろいろな意味で強すぎるせいもあってか(爆)、中盤の6,7曲目あたりがちょっと印象薄いのが惜しいけれども、曲としてはどれも粒ぞろい以上でいい感じ。ベストアルバム以降、「FUSE OF LOVE」で普通のポップスに走ったと思ったら「ONE LIFE」でいきなりR&Bに原点回帰したり、かと思えばまた戻ってみたりロックやってみたりと 路線迷走中な印象が強かった倉木麻衣ですが、ここまで吹っ切れればこれはアリだなぁ。あまり面白みの無かった「ONE LIFE」から一転、ここまでやってくれるとは。倉木麻衣、俄然面白くなってきましたよー。

シングル曲でなくあえて「touch Me!」を押し出したメディア戦略(CMでもtouch Me!だけでシングル曲を流さなかったのは英断)、穴場週をきっちり狙って1位獲得、ミュージックステーションに初出演、mixiにも登場・・・と、倉木麻衣10周年イヤーということで、今まででは(そして最近のビーイングとしても)考えられないくらいに気合いの入ったプロモーション展開も上手かった。ここのところ存在感の薄かった倉木麻衣の印象も、これで少しは良くなったんじゃないかなぁ。

次のシングル「PUZZLE/Revive」も両A面ダブルコナンタイアップと気合い入りまくりです。たぶんベスト第2弾に向けて少しでも勢いを取り戻しておきたい、ということなんでしょうが・・・10周年パワー恐るべしですね(?)。



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