弧考のハイパー哲学

史上最大の哲学  

個人の心は、その個人に形成された情報処理能力のネットワーク回路

2019-07-10 14:57:06 | 日記
 心と言われているものの働きの全ては、情報処理( 仮定推定予測選択 )と考えればいい。
 従って、他人について知るということは、その人にどのような情報処理ネットワーク回路が形成されているかを推定することと考えればいい。
 そして、全ての選択は、そのなかの経路により行われる。
 だから、その人に形成された情報処理ネットワーク回路以外の範囲については、その人は何も処理できない。
 経済的価値は、個人の間で、双方が交換により、苦痛不快の解消軽減か快満足の増加等が期待できると選択したものの交換と考えればいい。
 最初に生命維持の為の処理と選択( 通常進化の過程でそのように回路形成されている )、次には生活に、不自由なことの解消等の選択がされる。それに準じた処理も必要ないときには、相対的優劣に関連した処理が始まり相対的優劣が関連した回路が形成増強される。
 また、情報処理頻度が多い回路・経路は、増強し、頻度が減少する回路・経路は相対的に退化する。
 ある経済領域に関わっている全員の経済活動の変化の循環が増加するような経済拡大は持続する。
 生活の維持に密接に必要な衣食住健康等を得る為の労働生産性の向上( それを得るのに必要な労働時間が少なくなる ) があるときは、他の情報処理が増加して拡大できる。( 貿易を含む科学技術の進歩がそれを可能にした )
 今現在は、全員の生産性が向上するような科学技術の進歩もなければ貿易も無い。
 今現在、増加している価値は、相対的優劣に関わる価値だけである。経済的に余裕のある者にとっての価値のほとんどは、相対的に優位であることであるから、かれらの間だけで、循環する経済は、どんどん格差を拡大して、それは、破綻するまで続く。バブル経済とは、相対的優劣に依存している価値の増大と崩壊と考えればいい。
 アベノミクスの正体がそれだ。
 従って、将来崩壊するものに投資しろというパターンは、マルチ商法のパターンであり最初のほうで投資しておいて、後で投資した者によって値が上がったところで、売り抜けるのも、マルチ詐欺で稼いで逃げるのと同じパターンだ。
 相対的に優位にいる者の相対的優位の価値のみが増加していく経済が破綻しなかった例は無いと考えたほうがいい。