わたしの心はかなしいのに
ひろい運動場には白い線がひかれ
あかるい娘たちがとびはねている
わたしの心はかなしいのに
娘たちはみなふっくらと肥えていて
手あしの色は
白くあるいはあわあわしい栗いろをしている
そのきゃしゃな踵(かかと)なぞは
ちょうど鹿のようだ
□中野重治「あかるい娘ら」(『中野重治詩集』(岩波文庫、1978))
↓クリック、プリーズ。↓
【参考】
「【詩歌】中野重治「しらなみ」」
「【詩歌】中野重治「浦島太郎」」
「【詩歌】中野重治「豪傑」」
ひろい運動場には白い線がひかれ
あかるい娘たちがとびはねている
わたしの心はかなしいのに
娘たちはみなふっくらと肥えていて
手あしの色は
白くあるいはあわあわしい栗いろをしている
そのきゃしゃな踵(かかと)なぞは
ちょうど鹿のようだ
□中野重治「あかるい娘ら」(『中野重治詩集』(岩波文庫、1978))
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「【詩歌】中野重治「しらなみ」」
「【詩歌】中野重治「浦島太郎」」
「【詩歌】中野重治「豪傑」」