語られる言葉の河へ

2010年1月29日開設
大岡昇平、佐藤優、読書

【詩歌】【沖縄】山之口獏「島」

2015年08月31日 | 詩歌
 おねすとじょんだの
 みさいるだのが
 そこに寄って
 宙に口を向けているのだ
 極東に不安のつづいている限りを
 そうしているのだ
 とその飼い主は云うのだが
 島はそれでどこもかしこも
 金網の塀で区切られているのだ
 人は鼻づらを金網にこすり
 右に避けては
 左に避け
 金網に沿うて行っては
 金網に沿って帰るのだ

□山之口獏「島」(『鮪に鰯』、原書房、1964)
     ↓クリック、プリーズ。↓
にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ  人気ブログランキングへ  blogram投票ボタン

     ハイビスカス(ムーンライト)
    

 【参考】
【詩歌】【沖縄】山之口獏「弾を浴びた島」



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。